「Dr.スランプ」15巻のアラレちゃんとペンギン村の愉快な仲間達~赤ちゃん・ターボ君は超能力者!?トンチキ博士一家更に賑やかに…大高校野球大会開幕!!~

前回までのあらすじ

お絵本スペシャルということで、うんちくんのマイホームという絵本風な展開です。うんちくん達が仲間を増やしながら遊んでいると、ソフトクリームくんアラレに会うと良いと言われ、アラレに遭遇、無事つんつんされ、博士宅のトイレに連れて行って貰えます…

ターボ君の超能力

ついに赤ちゃん男の子)が産まれ、一家は大喜びです。ターボ君と名付け、味を占めた博士は出産祝いをせびりにターボ君と出掛けますが、スケベ心からよそ見をしている隙にターボ君は浜辺で宇宙船に轢かれて死んでしまいます

他の星の生物を殺してしまってはまずいと感じた宇宙人はターボ君を生き返らせます。いなくなったターボ君を探して右往左往する博士夫婦でしたが、みどりターボ君を見つけ、博士のところに向かうとトラックに撥ねられそうになりますが、何とETのように自転車が浮いて助かります

ターボ君は生き返った際超能力を身に着けたのですが、みどりは自身が超能力者では?と閃き、事実カップが宙に浮きます(ターボ君がやりました)。勘違いしたみどりは空も飛べると飛行機からダイブしますが、当然飛べず、地面に大穴を開けます(それで生きているからある意味能力者です…

ターボ君は超能力でミルクを作り飲んでおり、今度は博士が能力者だと言い始めますが、誰も信じません。翌日今度は紐を括り付けて自動車の整備をしている博士ターボ君博士の動きを止め、その隙に車を改造してしまいます。物凄いエンジンになり、何とエジプトまで行ってしまった博士、帰りも瞬間移動で戻って来ます

みどりが外出し、博士タロウの父にストリップ劇場に誘われ、ターボ君オボッチャマン達に任せ出掛けてしまいます。ターボ君はついに本性を現し、言葉をしゃべり宙に浮き、そのままおにごっこを始めますが、猛者揃いのアラレ達相手に異次元の素早さで全員タッチし、流石のアラレ達もノックダウンします

ターボ君の能力はあっさり認知され…

ターボ君博士の隙を突いて自身の分身ロボットを作ってしまいます。しかし早目に修理を終えた博士ターボ君を連れて海に向かい、ロボットは置き去りになり、ハイハイで障害物も苦にせず突き進んでいきます。スッパマン・突詰といいように翻弄され、ロボットは南極まで行ってしまいます(笑)

あかね博士から買ったバイクが故障するとクレームを付けますが、ターボ君が直してしまいます!博士達は宙を舞うターボ君を見てこれは夢だと学校に送り出します。ターボ君の能力に誰しもが夢を見ていると納得してしまいます。プールに入ることになり、栗頭先生はアラレに押され溺れます

いよいよターボ君の能力を認識した博士達は、みどりの給料日ということもあり、奮発してレストランへ出掛けます。高級店で値段が高いため、大食いすれば無料のコースを注文、何とそれを全員3回おかわりしてしまう程の食いっぷりです。翌日案の定訪れて来た博士一家対策でか、レストランは締まっています(笑)

博士宅に幽霊(山田花子)が現れ、生き返らせてくれと言うので、死因を聞くと交通事故だったようで、タイムマシンで事故前まで戻って防げば良いということになります。タイムスリッパーだと1年単位でしか戻れないため、ターボ君が新しくタイムマシンを作りそれで向かいます

何かあった時のためにアラレを連れて行きます。過去で例の花子を見つけた博士は忠告すると花子はキレて交差点に向かってしまい、トラックに轢かれそうになりますが、アラレがトラックを吹き飛ばし難を凌ぎます。これで花子は死なずに済みますが、今度は幽霊(トラックの運転手)が現れるというオチです

大高校野球大会開催!!

大高校野球大会の回では、村立高学園の面々と大都会島アメリカンハイスクールの試合がスッパマンの実況中継で行われます。規格外のアメリカチーム相手にマイペースな村立高学園、いきなりホームラン級の打球を飛ばされますが、鶴燐の超能力でフライにしてしまいます

続く打者も突詰・オボッチャマンの好守備でアウトにし、巨漢・フライドチキンは塁に出しますが、続く打者はガッちゃんが捕球、難なく3アウトチェンジです。村立高学園の攻撃では1番・アラレの打球がピッチャー前地面に物凄い勢いでめり込み、ボールを取り出す隙にホームインして先制します

ピースケ・タロウは三振、突詰はヌンチャクのようにバットを振り高打球を放ちますが、フライドチキンに捕球されて3アウトチェンジです。タロウは好投しますが、徐々に地力の差が出始め、2失点を喫し、更にピンチへ…するとヒットを捕球したガッちゃんがボールを食べてしまいます!

これで判定はホームランになり、4-1となり、更にピンチが続き、ここでアラレがピッチャーに交代(キャッチャーもオボッチャマンに交代)、ここから異次元の剛速球の応酬となり、マッハを超えるスピードに誰も打てません

裏の攻撃ではガッちゃん・鶴燐・あかねと姑息に出塁し、満塁でオボッチャマンが会心の一打を放ち、フライドチキンごと遠く彼方へかっ飛ばし、4-5で村立高学園が大逆転勝利を収めるところでこの巻は終わります

まとめ

今巻は何と言ってもターボ君の登場でしょう。博士の失態から何と命を落としてしまうのですが、宇宙人が他の星の生物を殺してしまってはまずいと再生され(この描写は後に奥浩哉先生のいぬやしき:レビューあり…が影響を受けたと思われます)、超能力を身に着けてしまうのです

ただでさえトンチキ一家であった博士達に、更に異次元の能力者が加わり、最早何でもあり、怖いものなしという状況です。ギャグ漫画だからこそ出来るこの設定、凡人にはこのスーパーな一家が羨ましくも、清々しくも感じてしまいますね

締めは野球大会ということで、よく学園漫画では野球の描写が見受けられますが、そこはDr.スランプ、その超人的な能力を活かしたトンデモ野球を展開します!普通では絶対にありえない描写ですが、そこは鳥山明先生の描く漫画ですから、納得の行くところでしょう

愉快な家族も増え、更に広がるDr.スランプワールド、16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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