前回までのあらすじ
卯月は「今の話…真虎ちゃん知ってるの?」と早乙女に問い、早乙女は「もちろんです」と答えます。真虎はタツヒコと住んでる世界が違うという早乙女は、タツヒコに地元に帰れと言います。しかしタツヒコは「オレはアンタの知らない真虎さんを知っている。あんたが何を言ったところでオレはバーストに戻ります」と宣言します…
狡猾な資金洗浄
捜査官は蒼井に尋問しています。帳簿の裏を取ろうとしますが、あちこちに穴が見つかり、風営法違反をしていると捜査官は指摘します
百塚は闇金で稼いだ15億を資金洗浄して、ヴァルゴを利用して税金を払って使えるようになった4億を自由に使おうとしています。蒼井は逮捕され、風営法違反でヴァルゴは閉店、捜査は打ち切りという魂胆です
山城の見舞いに来たタツヒコはホスト時代太客になった伊集院に会います。タツヒコは山城にバーストに戻らせて欲しいと言い、渋られますが、伊集院が間に入り、なんと幹部待遇で復帰を許されます!伊集院は大手AVメーカーの社長だったのです!
早乙女と卯月が密会しています。ヴァルゴのオーナーとして客もホストも同類と見る早乙女は、城田の転落劇をほくそ笑みます
内装を剥がされたヴァルゴ店内で蒼井と真虎が会っています。何か迷い事でもあるのかと踏んだ蒼井は真虎を全肯定し、あとはアナタに託しますと言い残します
百塚と早乙女は15億のうちヴァルゴとスコーピオで洗浄した10億の他に残り5億をザクロという新規店で洗浄しようとしています。オープンに呼ばれた真虎とタツヒコは裏のオーナー早乙女の暗躍を見ます
真虎はヴァルゴを辞めた森が太客のカナちゃんと結婚したと言います。客を手玉に取れるようになるまでたくさんの客に騙されてきており、そんななかついてきてくれた女にはやっぱ弱いのだと…。真虎はタツヒコに「いつかオレがオマエに牙を向けたとき、オマエはオレを殺せるか?」と問います
タツヒコ、ミネルバへスパイ潜入捜査へ!
バースト幹部会では歌舞伎町浄化作戦について議論されています。スカウトが犯罪となったときのために早目に手を打つべきという時正、対策をあーだこーだ論じ合い、結局ナンパってことで押し切るという妥協案が真虎から出されます
幹部昇進として、葉山派から佐竹、上草が昇進してきます。しかし葉山の売り上げは落ちているようなのです…
同じく幹部となったはずのタツヒコは、病床の山城に呼び出され、ミネルバに潜入してくれと頼まれます!ミネルバが警察に対してどんな対策を練っているのか探ると共に、真虎がミネルバ社長と繋がっているとも言い、そちらも探ってこいと言います
白金、百塚、吉川という3大幹部の前で、バーストの幹部になれず辞めてミネルバに来たと思われているタツヒコ、本心では吉川の下で働きたいのですが、真虎ー早乙女ー百塚のラインを探るためにも百塚の下で働きたいと志願します。吉川は「真虎さんについていくんとちゃうんか?」と苦言を呈します
ミネルバとバーストが揉める原因は、バースト社長の山城神が元ミネルバで、ミネルバ社長の実弟山城尊と揉めに揉めたからだと言います
バーストの寮にいられなくなったタツヒコの面倒は百塚派ナンバー2の金大英が見ることになります。ミネルバの寮に入ることになったタツヒコは、良い思い出のない場所、早速既に寮に入っている3人の洗礼を受けるかに見えましたが、金が一蹴し、死神タツヒコとして何故か盛大に話が盛られて恐れられており、先が重いやられます…
紋舞会天野に会っている真虎と葉山、山城神をハメようとしています。山城神を引退させて葉山を社長にしようとする真虎ですが、天野は今日のところは帰れと凄みます
尊は真虎と共に新宿の表の顔と裏の顔(歌舞伎町)、西の天国は東の地獄を徹底的に浄化したいらしいと話します
タツヒコは何故スカウトをやっているのか?自問自答し、オレ自身が自分の尊敬する人(真虎)を知りたいからだと悟ります
ナンバー1フードル、波保リカとH!?
吉川に蔑まされた目で見られたタツヒコは、今までの恩からいって吉川の部下になるのが当たり前の筋ですが、今はスパイとして潜入しているためと気を落とします。寮の同室者から変に気を使われ、ヤクザDVDや女を手配され、困ったタツヒコはHしている演技をしてその場を交わします(笑)あだ名もデカチンに決定します
波保リカは背中に龍の刺青を入れて貰っています。歌舞伎町ナンバー1フードルです
タツヒコは歌舞伎町の勢力図について説明を受けています。駅前広場はミネルバのシマ、スカウト通りはバーストのシマです。その2社が断トツの中、最近区役所通りにヤクザ直系スカウト会社・ハウンドがおり、美竹組・灰沢と繋がってるというのです
そんなことより金はあるかい?と問うタツヒコ、説明していたハジメは3万くらいはあると言うと、その金でなんと風俗に行きたいと言うのです!波保リカと「セックスしてーなぁー!」と本能の赴くままの発言をしていると、そのリカが現れ「セックスする?」と聞かれたところでこの巻は終わります
まとめ
この巻で巧妙に仕組まれた資金洗浄(マネーロンダリング)の仕組みが明かされます。闇金で稼いだ15億をそのまま使おうとすると税務当局や警察に目を付けられてしまうので、ヴァルゴやスコーピオを使って架空の利益を作り、そこから税金を払い6億の利益が4億になって洗浄されたという仕組みです。おおっぴらに使えない6億よりもキッチリ税金を払って使えるようになった4億の方が得という訳です
百塚は闇金で稼いだ15億をヴァルゴ、スコーピオ、そして新店のザクロで狡猾に資金洗浄しており、そこに早乙女が絡んでいます。今回ヴァルゴ店長の蒼井が逮捕されますが、彼は単純に風営法違反で捕まっており、捜査の目を上手く逃れているのです!
今回ホスト編でホスト界の表と裏を描きつつ、このマネロンまで加わり、また、真虎の様々な人物との交流で底が見えない展開を体しており、謎は深まる一方です
そして社長直々の通達でタツヒコはミネルバ潜入捜査に乗り出します。吉川に恩があるものの、捜査の都合上百塚の元にやっかいになることになったタツヒコ、色々ありましたが、本能の赴くまま風俗に行こうとしていると、お目当てのリカが現れます!この急展開、果たしてタツヒコは男になれるのか?次巻も読みましょう!!
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