「新宿スワン」29巻のアンダーグラウンドな夜の街の光と闇~ミレイがコンサートのアンコール中にバックレる!?森長の結末は…灰沢、苦渋の自決、漢を見せる!?~

前回までのあらすじ

百塚ミネルバの連中がバーストに現れます!百塚は3時間やるのでそれまでに吉川を返さなければバーストを潰すと言います

トナミ灰沢森長を見つけましたと言い、灰沢が「さらうぞ」と車に乗り込みます…

森長とトナミとミレイ

灰沢森長らしき男を車に乗せています。トナミミネルバとの火種について話しています。早乙女真虎美竹紋舞会がぶつかって互いにツブしあってくれれば天野に近づきやすくなると語らっています。灰沢は用事が出来たということで、森長の始末をトナミに託します。トナミは山道に車を進めます

タツヒコ吉川の居場所が美竹が絡んでいることから以前犬飼が監禁されたココナッツホテルだと目星を付けます。馬頭から森長の件を聞いたタツヒコ森長の居場所はGPSでわかるようにしてあり、富士樹海に向かっていると言うのです!

タツヒコはホテルに単身突っ込もうとすると、百塚バーストの連中にここは任せて森長の元へ迎えと言われます。タツヒコはコンサートのアンコール前のミレイの元へ行き、森長のことを知らせ、一緒に来てほしいと言います

当然無理な話、マネージャーはタツヒコをクズ呼ばわりし相手にしませんが、ミレイは心が動き、一緒に行くことにします。タツヒコはマネージャーに「クズだったからこそ輝けるんだぜ」と言い残します

灰沢柚木組本家舎弟頭一期会会長日下田光政、日本のヤクザ5本の指に入る大人物に会いに行きます。その場には馬頭夏明もいます。日下田美竹の先代土屋の仇が生きていると言います。そこにバースト馬頭がここに土屋の仇が来ると言います。そいつが来たら美竹組の処理をして帰らなあかんと言うのです!

回想では、ミレイは変態プロデューサーに犯されています。その代償として映画の主題歌とはちょろいとマネージャーは笑います。プロデューサーとミレイが寝ているところにキレた森長が現れ、ボコボコにしてしまい、傷害の罪で捕まります

ミレイ森長が傷害の理由をケーサツにゆわなかったからスキャンダルにはならなかったと言います。トナミと自分のことを守ってくれた森長を、今度は私が守る番だと車を飛ばします

死人が生き返り…灰沢自決!

樹海では、トナミ森長を銃で殺そうとしています。言い残すことは無いかと言い、マスクをはずすと、森長は過去の3人の回想を挟み「ねーよ」と答えます。そして、改めて「なんでミレイと別れた?」と問います

日下田天野に電話を掛けます。灰沢は「森長が死ねばオレの勝ち、森長が生き延びりゃあオレの負け、究極じゃねーか!イッちまいそーだぜ」と最早ヘブン状態です

トナミ森長の縄を解き、銃ではなく素手でやりあおうとします。森長も「ああ!オマエらしいぜ!」と同調します。激しい応酬が始まります。以前なら圧倒していたはずの森長も、腕を上げたトナミの前にやられっぱなしです。トナミに入れて貰った刺青の方の腕を十字固めでキメられ、折られてしまいます

ココナッツホテルでは、ほとんどを百塚金大英で伸してしまい、バースト連中の出番がありません。強すぎるのです!は地元の後輩であるユータも倒してしまいます

これで互角ナリね!」と強気の森長は、もう片方の腕で渾身の一発をかまし、トナミは吹き飛びます!トナミ森長ミレイを殴った理由もミレイが何したのかもわかっていると言います。「友達なんじゃねーのかよ?」と泣き出します

タツヒコミレイ森長を発見し、ミレイは泣きながら抱き着きます。タツヒコ馬頭に電話を掛け、これで森長が生きているため、死人が生き返ったということで灰沢は腹を切ることになります。日下田が「潔い漢やなぁ!」と言うと、灰沢は「それが極道でしょう?」と返し、腹を切ろうとします!

つか、なんで助かったんだ?森長」と問うタツヒコに、森長は「トナミが助けてくれたナリ」と答えたところでこの巻は終わります

まとめ

芸能界での枕営業の話は良く聞く話ですが、本当に行われているのならなんとも陳腐でくだらないことかと思ってしまいます。そうまでして売れたいのか…きっかけとして大物に近づき、代償を払いステップアップしていく…芸能界の暗部が垣間見える描写でした

日本のヤクザ界の5本の指に入るという日下田には、流石の灰沢も従うしかないくらいの凄みがあります。今回以前美竹組の組長だった土屋が暗殺され、その犯人として森長が祭り上げられ(実際に殺したのは灰沢)、森長を見立てたニセモノを始末し、事を収めた灰沢が組長にのし上がったという経緯があり、その森長が生きているというのは道義上許されないということなのだと思います

この極道のヒリヒリする命のやり取りは、常人は感じることのできない際の際が電話一本で決まってしまうのかと何か胸に迫って来るものがあります。極道の世界というのは本当に残忍で、恐ろしいものだと感じてしまいます

森長トナミミレイを繋ぐ3人の過去と今が、結果として3人を救うこととなります。コンサートのアンコール中にその場を後にするという普通では考えられないことではありますが、それくらい大事な要件だったということなのでしょう。生還した森長の今後は?ココナッツホテルのその後は?それぞれ気になりますね、続巻も読みましょう!!

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