「テニスの王子様」26巻の数々の激戦と成長譚~切原無我の境地到達も天才・不二が一枚上手…皇帝:真田登場で序盤から飛ばすリョーマ、風林火山の餌食に~

前回までのあらすじ

切原にも目が見えていない事がバレてしまい逆転されますが、不二はコツを掴み、感覚のみでラリーを続け、竜崎がアタシの想像を遥かに超えておった、ウチはこんな天才を眠らせていたのかと自戒します…

切原も無我の境地へ

不二はボールの気配のみで的確に返しており、神がかったプレイで5-4とし、竜崎は今の不二手塚をも凌ぐと驚きます。劣勢の切原は自身を磨くために立海大付属に入学しますが、3人の鬼才の壁は厚く、更に他校ながら一学年下のリョーマの存在もあり、這い上がってやると気張ります

お互い食い下がり、大きく離される事無くついには不二のアドバンテージサーバー、切原の目の充血も治まっています。このまま不二の勝利か?と誰もが思った中、切原不二の羆落としやリョーマのドライブBも見せ一気に覚醒し、何と無我の境地に達します

今度はの超高速スライス「かまいたち」まで放つ切原真田身体が実際体験した記憶等も含め無意識に反応してしまういわば己の限界を超えた者のみが辿り着く事の出来る場所だと冷や汗をかきます。真田切原に檄を飛ばすと、切原は姿勢を落とし、真田の得意技:グランドスマッシュを放ちます!

勝負のシングルス1へ

不二は羆落としで返しますが、ガットが駄目になり最早絶望的状況です。切原の返球にリョーマは「フレームだっ!」と咄嗟に叫び、何と不二はフレームに当て返球、切原は素早く対応しますが、切原の握力ではまだそれは扱えず、不二が7-5で勝利します

お互い握手しようと歩み寄ると、切原は倒れ込み、どうやら寝てしまったようです。見えないのに勝ってしまった不二、極限状態限界まで神経が研ぎ澄まされていたから出来たのです。切原は気を取り戻し、自身が負けた事を悟り、真田に殴ってくれと請いますが、真田は座っていろと淡泊です

シングルス1では現在日本一強いと言われる真田相手に、1年生エース・リョーマが挑みます。試合前は関東16連覇を狙う立海大付属の勝ちを誰もが疑わなかった中、ダブルス2試合こそ敗れたものの、続くシングルス2試合で連勝し、勝負はシングルス1にまでもつれ込みます

幸村の手術の時間になってしまいますが、最早真田リョーマを倒す事しか考えておらず、余計な邪念等皆無です。リョーマは怖気ずくどころか、全国にはアンタみたいなのがゴロゴロいるんでしょ?と不敵です

真田の風林火山

オーラに包まれたリョーマは意識的に無我の境地に入り、切原のナックルサーブを放ちます!加えて亜久津のスライディング、裕太のツイストスピンショットと畳み掛け、最後はダンクスマッシュで先取します。更に零式で30-0にするリョーマ、臆する事無く挑みます

今まで数々の挑戦者を葬って来た真田は、経験値が違うとついに「疾きこと風の如し」と必殺:風林火山を見せ、リョーマは反応出来ません。風・林・火・山それぞれで数多のビッグプレイヤーを倒して来た真田、今回は「」なのです

圧倒されたかに見えたリョーマですが、この超速についていき、不動峰の神尾の走りと伊武のスポットを融合させる事で加点、何と1-0とします。真田は無我の境地とはこれ程までもか…と呆れ、リョーマは英語で「まだまだだね」と相変わらずです

次ゲームでもリョーマ河村の両手波動球や聖ルドルフ赤澤のブレ球を繰り出し、圧倒し掛けたかに見えましたが、この無我の境地は体力の消耗が凄まじく、汗だくのリョーマはついには崩れ落ち、ここから真田は本当の「」を見せてやると何と3倍の速さのスマッシュを決めます

前半飛ばし過ぎたリョーマは疲労が色濃いですが、そのくらい最初から本気で掛からないと手も足も出なかった事でしょう。一気に1-3と劣勢になりますが、リョーマは諦めず前に出て「」を封じる動きを見せドライブBを放ちますが、真田は「侵掠すること火の如し」と凄まじいスマッシュを決めリョーマはラケットを弾かれます

1-4となり、皇帝コールが鳴りやまぬ中、真田が「絶望と共に散るがいい!」と凄むところでこの巻は終わります

まとめ

目の見えていない不二に対し、切原は無我の境地に至り、他のプレイヤーの得意技を繰り出します。これは身体が実際体験した記憶等も含め無意識に反応してしまういわば己の限界を超えた者のみが辿り着く事の出来る場所なのです

不二はグランドスマッシュを羆落としで返しますが、ガットが駄目になり、勝負あったかに見えましたが、リョーマ咄嗟の「フレームだ!」という言葉から、何と返球をフレームに当て返し、切原は反応出来ず7-5で勝利してしまいます

関東大会16連覇を狙う立海大付属の勝利を誰もが疑わなかった中、ダブルス2敗からシングルス2勝と持ち直した青学がついに皇帝:真田を引っ張り出します。手塚不在もあり、青学は1年生エース:リョーマに託します

リョーマは序盤から無我の境地で畳み掛け、真田を圧倒し掛けますが、「風林火山」の真田は静かに状況を見定め、今回は「」で攻めるつもりです。対戦相手に応じてこの「風・林・火・山」を使い分ける真田前半飛ばし過ぎたリョーマが失速する中、着々と加点してリードしてしまいます

リョーマが無意識に「」を封じる動きを見せると、今度は「」の苛烈な攻めで1-4となり、皇帝コールが鳴り止みません!かつてない強敵・真田相手にリョーマは挽回出来るのでしょうか?27巻に続きます…

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