「テニスの王子様」30巻の数々の激戦と成長譚~プレッシャーの掛かる中、リョーマが見出したビッグバン打開策とは!?比嘉のラフプレイに怒り心頭の青学、平古場の大ハブを不二の「蜻蛉包み」で攻略~

前回までのあらすじ

サーブ権が代わると田仁志は巨漢を飛ばし強烈なビッグバンを放ち、流石のリョーマもラケットを弾かれます!この物凄いサーブがある為田仁志は有利なのです。追い込まれたリョーマは敢えて後方に下がり、打球にスライディングで前に合わせに行きますが、返球はネットを越えません

1-1と互角の戦いとなり田仁志が「なーんだ」と余裕をかまします…

リョーマのビッグバン打開策とは!?

このビッグバンがある為サービスゲームを落とす事はない田仁志、逆にリョーマのサービスゲームにもプレッシャーが掛かるのです。ところがリョーマは臆する事無く自身のサービスゲームで食らいつき、全くプレッシャーを感じさせません

リョーマはあんたからリターンエースを奪って勝つのは俺だと強気です。お互いサービスゲームを落とさず、4-4の同点で進みますが、ビッグバンがある分田仁志の方が有利です。リョーマはビッグバン攻略を試みますが、上手くいきません

ついには6-6のままタイブレイクに突入、リョーマ不利と思われる中、初球が若干甘く入ったリョーマでしたが、何とかアウトにし加点します。リョーマは何度もラケットを弾かれますが、それは擬態でタイブレイク40分全力でビッグバンを放ってきた田仁志、流石に勢いに陰りが見えている事を悟らせない為でした

リョーマは威力が落ちたところで完璧に返せるまでずっと狙っていたのです…有言実行のリョーマはリターンエースをもぎ取ります。マッチポイントになり、踏ん張る田仁志は死守だと燃え、リョーマのドライブA、ドライブBを何と返球、リョーマとどめのドライブCにも対応して来ますが、それは実はCOOLドライブでした

顔面に打球を食らった田仁志は倒れ、勝負ありました。田仁志は比嘉の恐ろしさはこれからだと凄みます

比嘉の卑怯なプレイに青学激怒

ダブルス2では不二河村平古場が対します(平古場はゴーヤが嫌いなようです)。平古場は至近距離から不二を狙い、ロブが上がったところで何と竜崎を狙って来ます(六角もオジイが狙われました)。すると、河村が超反応で対応、寸でのところで免れ加点します

この比嘉の汚いプレイに不二がキレ、比嘉顧問の早乙女竜崎を煽る中、リョーマ桃城の同時スマッシュで黙らせます。15-0から試合は再開され、ポーチから不二が「羆落とし」を放ちますが、縮地法でも対応出来、更に河村の波動球もハブというスマッシュに封じられます

軌道が予測困難なハブの餌食となり、ゲームは0-3となってしまいます。ここでヤケを起こしたのか河村が後方ロブを連発し、相手の対応が雑になったところを更にドロップ、ポーチで出ていた不二に返せない為、河村側に返球すると、河村意地のバーニングが決まります(河村は意外に頑固なのです

第4の返し球「蜻蛉包み」

ここから一進一退の攻防が続き、3-5と比嘉有利ですが、早乙女の再度竜崎を狙えという指示も無視する程平古場は試合に集中し、監督であろうと邪魔は許さないと気丈です。青学は4-5まで追い上げますが、ハブの軌道は全く読めず、いよいよマッチポイントを迎えます

ここで不二は「白鯨」を見せますが、逆に平古場の大ハブを食らい、河村は敢えて対処せず、後方の不二は第4の返し球「蜻蛉包み」を放ちます!過酷な練習を耐えて来た比嘉の二人ですら返せない球なのです。ハブの複雑な回転を全て包み込む形で捕らえ、回転を一切無くして返してしまいます

では不二ではなく河村を狙う!と再度ハブを放ちますが、今度は河村がバーニングで返し、ついには7-5で逆転勝利です!流石の平古場も「広ぇーや全国」と驚くところでこの巻は終わります

まとめ

田仁志のビッグバンの為彼のサービスゲームでは何も出来ないリョーマ、逆に自身のサービスゲームを絶対落とせない展開となりますが、このプレッシャーを跳ね除け、執念のプレイを見せます

リョーマは試合終盤ワザとラケットを弾かれたフリをし、田仁志のビッグバンの威力が弱まって来ている事を本人に悟らせなかったのです。この剛速球をフルセットまで打ち続けていたら、疲弊するのは当然です。リョーマは狡猾にこの隙を突き、見事に勝利をもぎ取ります

リョーマは対戦相手への分析力が高く、困難もむしろ楽しみながら打開策を見出してしまうくらいです流石1年生ながら青学の柱になれと言われるだけの事はあります

続くダブルス2では、平古場の予測不可能なハブの軌道に悩まされます。六角戦でオジイを襲った打球もどうやら監督からの指示だったようで、竜崎も狙われますが、河村が超反応で返します。このラフプレイに俄然怒り心頭の青学ですが、ハブに反応出来ません

ここで不二は思案していた第4の返し球「蜻蛉包み」を披露、ハブの複雑な回転を全て包み込む形で捕らえ、回転を一切無くして返してしまいます更に河村も順応し得意のバーニングで返し、ついには7-5と逆転勝利です。やはりスポーツはクリーンでなくてはなりません

比嘉が監督の指示で相手チームの監督を狙い撃つという作戦は非道にも程があります。こういったラフプレイを指示する監督も、応じた選手も、決して良い結果には恵まれないでしょう…31巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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