「テニスの王子様」37巻の数々の激戦と成長譚~驚異!お笑いペアの衝撃で桃城・海堂ペア大苦戦…覆面装着で見事な大逆転劇!続くパワー対決、自身の武器を信じた執念の河村のど根性~

前回までのあらすじ

白石はついにコードボールを放ちますが、惜しくも不二側には返らず、40-0と不二王手です。ところが完全に「百腕巨人の門番」を攻略した白石がコードボールで連続返球し食い下がります。この究極のせめぎ合いは、最終的に「白鯨」がアウトとなり6-7で白石が制します

驚異!お笑いペアの猛攻!

こんなに悔しがる不二を初めて見た桃城海堂は絶対負けられないと気張ります。相手の小春一氏は変装して引っ付いており、何か企んでいます。アフロが気に入らない桃城小春の頭目がけてダンクスマッシュを放ちますが、アフロが取れるとその下にはチョンマゲのヅラと準備が良いです(笑)

どうやらこの二人はお笑いに命を懸けているようで、怒った桃城のサーブも一氏に重なった小春との千手観音で笑ってしまい15-15です。更に同調と見せかけてシンクロナイズドスイミングまで見せ逆転されます…完全にペースは四天宝寺ペアのものになります

海堂はここでトルネードスネイクを放ちますが、実は小春はIQ200の天才で、以上の分析力を誇り、これを攻略してしまいます。ホモっぽい風の二人に青学ペアは翻弄され、ついには0-3です。ベンチに戻り不器用な青学ペアは対抗して覆面を被ります(笑)

これでポーカーフェイスになった青学ペアは海堂の3連続スネイクから桃城のダンクスマッシュ、締めはトルネードスネイクで1-3と追い上げムードです。海堂のトルネードは様々なジャイロ回転がある為数多の軌道・スピードを自在に放つ事が可能なのです

お笑い対決→パワー対決へ

一気に3-3に追いついた青学ペアですが、流石に覆面は暑く、脱がざるを得ません。すると更にギャグを絡めて来る四天宝寺ペアの思う壺です。このお笑い地獄対策として竜崎は我慢して覆面を被れと指示、倍疲れる中お互いライバル意識剥き出しで踏ん張り5-4と逆転します

すると一氏桃城の声真似を完璧に行い、今度はプレースタイルまで完コピします!これで混乱した青学ペアは慌て、更には海堂のスネイクまで完コピし5-6と王手です。ここで覆面を利用して上手く青学ペアは入れ替わり、ジャックナイフなので桃城かと思わせておいて、海堂がそのままスネイクを決めます

立て続けに桃城のダンクスマッシュとどちらがどちらだか判別出来ないまま6-6の同点とします。タイブレークに突入したダブルス2は、入れ替わったと見せかけ実はそのままで技を模倣して出していた青学ペアの方が一枚上手で、最後はスマッシュと見せかけたドロップで試合を決めます

1-1となり、ヅラ交換を済ませ(笑)、次はシングルス2:パワー対決です。河村はいきなり1試合に1回しか出せないと言われるダッシュ波動球を見せますが、石田)はそれすら剛腕で返してしまい、河村はラケットを弾かれます!

河村は何度もダッシュ波動球を放ちますが、壱式・弐式・参式波動球で返され河村はボロボロで、石田(兄)は波動球は百八式まであると豪語します

自身の武器を信じて戦い抜いた河村

拾弐式波動球で0-3とした石田(兄)、河村は最早満身創痍です。河村は観客席に何度も吹っ飛ばされるくらいボロボロになりますが、禁じ手:ダッシュ波動球を19発も放った事で、自身へのダメージは元より、石田(兄)の腕への負担が確実に増して来ていると計算します

ところがここで石田(兄)は腕への負担を考えて波動球返しはせず普通に返球する柔軟さを見せます。それでも河村はめげずにかつてチームメイトからそのパワーが羨ましいと言われ続けた事を誇りにダッシュ波動球を続け、仕舞いには石田(兄)も釣られ二拾壱式波動球で返され観客席に吹き飛ばされます

二拾参式波動球まで放たれ、再度観客席に吹っ飛ばされると、そこには何と亜久津がおり、「死んでこい、何度でも受け止めてやる」と言われ、河村はボロボロでマッチポイントながら再度コートに向かいます。河村は意識が朦朧とする中、これが最後の波動球だと前方に跳び強烈なサーブを放ちます

この凄まじいサーブは石田(兄)の参拾式・四拾式波動球以上と分析し、無効化せねばと対応すると、実は河村が放ったのは波動球ではなく、異なるブレが生じ石田(兄)はラケットを弾かれ、ついには腕を折ってしまいます

絶体絶命だった中、最期まで信念を曲げなかった河村石田(兄)の棄権で大逆転勝利を収めたところでこの巻は終わります

まとめ

今巻は異色対決が目を引く巻となっています。ダブルス2では小春一氏のお笑いホモペアが息の合った多彩なギャグ攻撃を仕掛け、青学ペアを翻弄します。テニスの王子様では様々なタイプの選手が出て来ましたが、ここまでお笑いに特化したペアは珍しく、かなり衝撃的な展開です(笑)

流石の桃城海堂ペアも覆面を被りポーカーフェイス作戦で対応せざるを得ず、均衡しますが、覆面は暑くて倍疲れるのです…しかしお笑い対策としてこの覆面はどうしても必要で、最終的にはその覆面のお蔭で入れ替わった事を悟らせない(逆に入れ替わったと見せかける)事に成功し大逆転します

既に出尽くした感があるテニスプレーヤーの色を、お笑いという新ジャンルで提案してくる許斐剛先生は流石ですね!これで1-1となり、今度はパワー対決です

河村は1試合1回が限度と言われるダッシュ波動球を何度も放ち、返されては観客席に吹っ飛ばされる程石田(兄)のパワーは際立っており、完全に押されていつしかマッチポイントです。ところがあの亜久津登場で諦めなかった河村は奮起、波動球と見せかけたブレ球で石田(兄)は腕を折ってしまいます

これで棄権勝ちとなった河村、大逆転勝利となります。自身の武器を信じ、信念を持って立ち向かえば、自ずと活路は見出せるという訓示のようで勉強になりますね!2-1とリードした青学、続くダブルス1ではどんな試合展開となるでしょうか?

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