「テニスの王子様」8巻の数々の激戦と成長譚~バテバテの菊丸華麗に復活も余力は残っておらず惜敗…凸凹コンビ、海堂・桃城ペア躍動で1-1のタイに!リョーマVS裕太のレフティー対決~

前回までのあらすじ

ダブルス1ではついに聖ルドルフが6-5とリーチをかけ、両者ベンチに戻り次のゲームへ…という中、疲弊したからか菊丸がベンチから立ち上がれません…

菊丸驚異の復活劇も…

菊丸は何とかベンチを出ましたが疲弊しているのは間違いないです。休んでいたリョーマを不動峰の連中が煽り、リョーマも試合を観に行きます。シングルス1はいよいよマッチポイントと菊丸・大石ペアは後が無くなります

大石が一人で踏ん張り、ドロップボレーを返したものの、それは罠で赤澤のジャンピングスマッシュを食らいますが、菊丸が復活しトリッキーに返し15-40とします。何と菊丸は2ゲームを捨て体力回復を図っていたのです

マッチポイントだというのに菊丸は躍動しアクロバティックプレーで追い上げ、続く聖ルドルフのサーブはダブルフォルトで青学はデュースに持ち込みます。リーチをかけていた分追い上げられると精神的にも不利で、案の定菊丸のダイビングボレーで青学のアドバンテージレシーバーとなります

ここで赤澤は得意のブレ球で菊丸を襲いますが、菊丸は誘いに乗らず後衛の大石に任せ、得意のムーンボレーを警戒される中、何とドロップで返し加点、6-6でタイブレークに突入します!タイブレーク方式は先に12ポイントのうち7ポイント取った方が勝ちです

ここで得意のオーストラリアンフォーメーションから青学が最初のポイントが大事な中先取します。ここからは平等に各チーム2回ずつのサーブとなりますが、菊丸ビームが炸裂し、2ポイント連取です。更に3点まで立て続けに取り、完全に青学有利な中、は一人本当ならタイブレーク前に試合を終わらせなければならなかったと漏らします

凸凹コンビの相乗効果

海堂・桃城ペアが踏ん張る中、何と隣コートではこの後大逆転で聖ルドルフが制してしまうのです!菊丸には余力は残っておらず、3点連取から7連続失点で逆転負けしたのです…桃城はテニスにシナリオなんかないって事を教えてやると気を吐きます

観月の予言通りの結果だったものの、予想した通りの展開ではなかった事に観月は一人浮かない様子です。ダブルス2は試合展開が遅く、まだ2-3なのです。ここで観月はタイムを取りコート内の整備をして桃城の士気を下げると、にベンチ入り出来なかった為に試合中選手に指導出来ない事を指摘します

桃城のダンクスマッシュ封じの為ロブ厳禁の指示で対応する聖ルドルフ、警戒すべきは海堂のスネイクですが、観月は二人共バギーホイップショットの対策は抜かりないと策士です。ここで桃城が強打で加点し、海堂にスネイクの事で挑発し、はウチの連中は試合中に素直にアドバイスを聴くようなタマじゃないんでねと独り言ちます

ここで海堂は後方に陣取り、いよいよスネイクか?と思われる中、警戒されつつ何とネットの横を通すブーメランスネイクで加点します!リョーマはシングルスならアウトだからまだまだだね…と言い、海堂も未完成なのは重々承知しています

にはこのペアを組ませた意図はもう一つあり、このプレイで桃城が対抗意識を燃やし更なる向上が見込めます。これで聖ルドルフ側はブーメランスネイクを意識せざるを得ず、今度は海堂が単純にスネイクで返し、ロブで返球してしまったところを桃城の前方に走り込む勢いを利用し前へ跳ぶ破壊力2乗のダンクスマッシュが炸裂します!

1-1でシングルス3:レフティー対決!

観月の予想の上を行く二人の連携に、試合中に進化していると驚きます。今度は海堂のブーメランスネイクも決まり、手塚一見ミスマッチな組み合わせが狙い通り結果的には1+1が3にも4にもなったと語ります。逆にこの展開に燃える聖ルドルフ側は、海堂のブーメランスネイクに対応、スライス回転のロブで桃城対策です

ところが桃城は物凄い跳躍とボディバランスで放つダンクスマッシュが何と足元で軌道が変化、柳沢は顔面に強打されてしまいます。これで負傷・棄権となり、海堂・桃城ペアの勝利、1-1のタイとします。観月の予想が外れた事に動揺する裕太の前に、兄・周助が現れます

本来なら兄弟対決で倒したかったところですが、を倒してレギュラーになったリョーマを全身全霊で倒し、周助観月がコテンパンに倒し聖ルドルフの勝ちだと裕太は豪胆です。リョーマは独自の精神統一をし、手塚に青学の柱になれと言われた事を思い出し、一人気張ります

シングルス3はリョーマVS裕太、レフティー対決です。裕太は対左16連勝中と「左殺し」と言われており、流石のリョーマも油断できません。更に裕太はライジングショットで優位に展開、先取します。リョーマは得意のツイストサーブを披露、裕太は跳ね際を見極め超ライジングで返してしまいます

一見裕太が圧倒しているかに見えましたが、裕太リョーマにライジングの威力を見定める為に誘導された事を悟ったところでこの巻は終わります

まとめ

完全にガス欠状態と思われた菊丸でしたが、ワザと2ゲームを捨てて体力の回復を図り、得意のトリッキーなプレイで見事復活します。ゴールデンペアと言われるだけあり二人の連携は抜群で、劣勢からタイブレークまで追い上げ、一時優勢にまでなります

ところがの懸念していた通り、最早菊丸には余力は残っておらず、タイブレークは3-0から7点連取され逆転負けとなってしまいます…あの手堅いゴールデンペアの敗退は会場に衝撃が走ります

同時進行のダブルス2では凸凹コンビと思われていた海堂・桃城ペアが逆にお互いにない部分を活かし、尚且つお互い対抗意識を燃やし試合中にも向上し、最終的には桃城気合のダンクスマッシュが柳沢の顔面を強打・負傷棄権となり1-1のタイとします

聖ルドルフのエース・赤澤を敢えてダブルス1に加え勝利した事は想定内でしたが、凸凹コンビの海堂・桃城対策をきっちり練って来たのに負けた事で観月のプランは崩れ、動揺を隠せません。ここからはシングルス戦、兄弟対決が期待される中、敢えてシングルス3に裕太を配置した聖ルドルフは、1年の昇り龍・リョーマとレフティー対決です

裕太は「左殺し」と言われる程の左キラー、得意のライジングで圧倒して来ますが、リョーマはその出来を見極める為にワザと打たせているようなのです…この1年生の真の実力、本当に計り知れませんね!9巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

今巻には以後恒例となるキャラ別バレンタインチョコ取得ランキングが載っています。漫画のキャラにバレンタインチョコを贈るという構図が面白い訳ですが、今巻では不二周助が52個でトップとなっています

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