前回までのあらすじ
次の水ノ淵中戦も3戦先勝で余裕の勝利の青学、リョーマはおしおきで補欠となり、試合をやる気なく応援します。すると別コートでは柿ノ木中が破れる波乱が起きます!相手は不動峰中で、深司と橘という未知の選手が出て来ます…
決勝:不動峰戦
不動峰は以前暴力沙汰で出場辞退した経緯がある中、2年生中心に勝ち上がって来たようで、鉢合わせし確かに強そうなオーラが出ています。決勝オーダーはダブルス2:不二・河村、ダブルス1:菊丸・大石、シングルス3:海堂、シングルス2:リョーマ、シングルス1:手塚となります。パワーアンクルを外しての勝負となります
不動峰は昨年の2年より1年の方が強かったものの顧問や上級生は縦社会だからと一貫して球拾いをさせており、強い橘が入部してもその姿勢を貫かれたため、楯突いた1年を2年が締め、顧問が悪態をついたため橘がキレ、秋大会出場辞退となった経緯があったのです
不動峰は粘っこいテニスで踏ん張りますが、そこに不二が立ち塞がります。「三種の返し技」の内の一つ、「つばめ返し」で対応します。このプレイで一気に青学有利に展開しますが、それを断ち切るために石田は禁じ手:波動球を繰り出します!しかし河村が気迫のグレイトで返してしまい、石田はラケットのガットが壊れ返せません
波動球といい、グレイトといい、腕に超負荷が掛かるため、特に河村の腕が無理と見た不二は優勢の中棄権を選択、緒戦を落とします。ダブルス2では特に菊丸のトリックプレーが目を引きます。次戦に備え不動峰がアップで至近距離でボール返しを繰り出すと、海堂・リョーマが挑発してきて、特にリョーマはボール返しの間を通り過ぎる威嚇をします
一進一退の攻防
雨が降って来ましたが、菊丸・大石ペアは抜群のコンビネーションで6-2で勝利、これで五分です。続くシングルス3:海堂は神尾を挑発しますが手塚に止められます。神尾の武器はスピードで、海堂の揺さぶりにも健脚でついて来ます
海堂は得意のスネイクを繰り出しますが、神尾はリズムに乗り鋭角なスネイクを返してしまいます。スネイクを更に鋭角に返されると流石に海堂も反応出来ず、その上雨の影響でスネイクの出来も悪いのです。スピードに圧倒されたかに見えましたが、ここで海堂はブーメランスネイクを決め反撃します
偶然の産物とはいえ、何とネットの横を抜けた鋭いブーメランスネイクに皆驚きます。しかし神尾は冷静でリズムに乗るぜ!と海堂を圧倒、3-0とリードします。海堂はブーメランスネイク連続失敗からベンチで苦心しますが、竜崎が諭しお前のテニスはどういうテニスだったかな?と問います
リョーマ、シングルスデビュー!
深司は逆に神尾のリズムが早くなり過ぎて疲弊していくのでは?と危惧します。海堂もこのままでは終われません。接戦となり、速さの神尾と粘りの海堂は一歩も引かず自分のサービスゲームをキープして5-3で神尾優勢です。神尾マッチポイントも海堂は粘り、何度もデュースに持ち込みます
乾は海堂の特別練習メニューを見せ、非常に過酷な練習をこなしていた事が分かります。神尾は得意の速さで海堂を追い詰めますが、ネット際で海堂はど根性を見せまたデュースに持ち込みます。絶対に諦めないのです。結果何と7-5で海堂が逆転勝ちしてしまいます
乾はブーメランスネイクから新しい練習メニューを作れるぞと海堂に持ち掛けます。桜乃が橘の妹・杏と共に柿ノ木の生徒と揉めていると、桃城が現れ成敗します。杏は桃城のダンクスマッシュの事も知っており、それも兄なら打たせて貰えないと豪語します
いよいよリョーマのシングルスデビューです。相手は深司、柿ノ木の九鬼を倒した実力です。リョーマはいきなり右手でのサーブを見せ、竜崎が南次郎の息子、奴らの度肝を抜いてやれと熱い視線を送るところでこの巻は終わります
まとめ
今まで無名だった不動峰が勝ち上がって来たのには理由があり、強い下級生が冷遇され、揉め事に発展、秋大会出場辞退していたためです。ダブルス2では不二の冷静なプレイが光りますが、石田の波動球から河村のグレイトの応酬となり、結果河村は腕を痛め無念の棄権となります
続くダブルス1は菊丸のトリックプレーが冴え、青学の勝利、五分となります。シングルス3では海堂が神尾の速さに翻弄されながら、偶然にブーメランスネイクを閃きます。その後も驚異の粘りを見せ食い下がる海堂、その根底には過酷を極める自主練があったようで、何と逆転勝ちしてしまいます
2-1で青学リードの状態で、いよいよリョーマのシングルスでのデビュー戦です。相手は深司、一筋縄ではいかないと思われる中、リョーマはいきなり右手でのサーブとトップギアです。白熱の決勝戦、勝つのはどちらか…5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
テニスの王子様が世の中に与えた影響力は凄まじく、連載開始時である1999年時点での日本のテニス競技人口が780万人であったのに対して、アニメ放送が開始された2001年には920万人まで増えており、テニスの競技人口を140万人も増加させる程のテニスブームを巻き起こしたのは凄い事ですね
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