前回までのあらすじ
そこにオレらだって東卍だ!と溝中五人衆が気張りますが、多勢に無勢、敵う訳もなく、今までの過去にこんな奴らいなかったハズだと感じるタケミチ、するとそこに稀咲が現れ、ようヒーロー、’’関東事変’’を始めようかと語り、タケミチがデジャブを感じます…
目黒のツインデビル
稀咲は自身を東卍参番隊隊長改め横浜’’天竺’’総参謀だと豪語します。稀咲は’’オレの東卍’’を創ると言い、半間と共に去って行きます。そこに千冬を屠った四天王・望月莞璽(モッチー)が現れ、’’鶴蝶’’の野郎が出る前に手柄は’’望月隊が貰うと息巻きます
すると目黒のツインデビルがバイクで突っ込んで来ます。それの一人は肆(よん)番隊隊長・河田ナホヤなのです!いつも笑っているはずのナホヤはキレており、タクヤの事を心配している優しさも見せ、タケミチが混乱していると、笑顔のもう一人のナホヤが現れます
実は二人は双子で、兄で隊長のナホヤはスマイリー、弟で副隊長のソウヤはアングリーと呼ばれています。二人はバイクにタケミチと千冬を乗せ、横浜’’遊び‘’(カチコミ)に行こうぜと持ち掛けます
双子の二人はモッチーはゲロ強い、俺らだって負けていると言います。因縁があり、昔双悪(スゴアク)というチームを組んでいた時、川崎の’’ジュゲム’’と抗争となり、総長同士のタイマンで河田兄弟はモッチーと勝負し完敗しているのです
タケミチは稀咲と会った事から、千冬に稀咲もタイムリープしている可能性があると疑います。稀咲は’’自分にとって都合のいい東卍’’を創ろうとしており、そうすると辻褄が合うと感じたタケミチは、アイツを許さないと凄みます
横浜’’天竺’’とS62世代
千冬は相棒としてタケミチが視野狭窄になっている事を指摘し、稀咲が未来で死んでいるため必死なのだろうと諭し、’’天竺’’が何者なのか探る事になります。最近できたチームなのに神奈川の不良をまとめ上げているようなのです
三ツ谷とモッチーがタイマンを張っていると、そこに灰谷兄弟の弟・竜胆(リンドウ)、更に兄・蘭も現れ、三ツ谷を卑怯に屠ってしまいます。三ツ谷はジュゲムの元総長だけじゃなく、灰谷兄弟まで取り込んでるのか…と戦慄します
渋谷では四天王・班目獅音が暴挙に出ており、横浜に着いたタケミチ達は天竺のアジトに着きますが、そこには大勢の構成員と四天王・鶴蝶がいます。100人対4人という状況でしたが、鶴蝶は敢えて1人対4人の状況とし、スマイリーと鶴蝶のタイマンが始まります
場面変わってマイキーが一人鯛焼きを食っていると、フラっとイザナが現れます
スマイリーは強く、鶴蝶を伸してしまいます。倒れた鶴蝶が「悔しいぞタケミチ!」と言うので、タケミチは過去を思い出し、幼馴染だった「カクちゃん」だったと気づきます。鶴蝶はタケミチと二人きりになるためワザと負けたと言い、かつての自身のヒーロー:タケミチから今はイザナがオレのヒーローだと言います
鶴蝶は敵同士だからこそ、イザナを救ってくれとタケミチに頼みます。イザナは稀咲に操られていると言うのです
東卍の緊急集会が開かれ、ドラケンは東京各所で襲撃があった、横浜”天竺’’の仕業だと話し、情報収集を始めます。揉めた千冬達はモッチーは’’S62世代’’だと話し、そこに同じく灰谷兄弟・そして班目と’’S62世代’’・九代目黒龍の亡霊というまとまる事のない連中が一つになったチームが’’天竺’’だとマイキーは納得します
マイキーは次は東卍から横浜に攻め込むと話し、意気が上がる中、タケミチは危機感を感じ、であれば折角未来を知れるんだから必要な時は戻れば良いと千冬は諭します
ナオトに会いに自宅へ行くと、ヒナタがおり、タケミチは現代を変えるためなら何度だって戻ってやると誓います。未来に戻りナオトと相談するタケミチは、イザナが現在東卍幹部となっており、元黒龍の総長だと言われ(タケミチのいた過去では’’天竺’’の総長だったのです)、この変化が気になります
絶体絶命の場面で執念のタイムリープ
タケミチは黒龍の事を調べるためにココやイヌピーの現在を調べようとします。因縁の教会では何と八戒が死んでから毎日来るようになったという大寿がおり、黒龍関係者なので話を聞き出そうとナオトと引き合わせます
交換条件で黒龍とイザナの事を問うと、大寿はそもそも初代黒龍総長は佐野真一郎(マイキーの兄)で、八代目がイザナだったと言います。イザナは黒龍を引退後’’天竺’’を創り、今起こっている関東事変を始めたという事です
結果については、抗争は長引き、決着はつかず、トップにマイキー、ナンバー2に稀咲、ナンバー3にイザナという史上最悪の愚連隊が誕生したのです。警察に顔の利くイザナは稀咲を巧妙に海外に逃がし、実質的に東卍のトップにイザナがなっている状況です
マイキーはイザナにドラケン以上の信頼を置いていたと大寿が話すと、そこにココとイヌピー達が現れます。イザナを嗅ぎまわっているオマエらは現東卍の敵だと判断したと言うのです。大寿はここは任せて八戒の死の真相を追えと言い、タケミチとナオトを逃がします
タケミチはココ達が関東事変について詳しく知っているはずだと現場に戻ろうとすると、銃を持った稀咲に襲われます!寸でのところでナオトが庇い、ナオトは撃たれてしまいます。更にイザナ・鶴蝶も現れ、イザナは鶴蝶にマイキーを殺した代わりにタケミチを殺せと命令します
タケミチも撃たれ、ナオトと二人倒れ、死期を悟ったナオトは今ではヒーローで誇りでもあるタケミチに最後の握手だと手を伸ばし、意識が朦朧とする中、タケミチは握手し、絶対に諦めない、最後にさせないとタイムリープするところでこの巻は終わります
まとめ
今巻では新キャラが多数出て来て更に賑やかになってきます。タケミチ側にはアングリー、天竺側ではモッチー・班目・鶴蝶・灰谷兄弟・イザナ等が出て来ます
関東事変が起きようとしている中、反撃のため東卍が緊急集会を開き、そこでタケミチは千冬にタイムリープして未来を探ってこいと提案され、再度タイムリープします
何かと黒龍絡みの点が多い事から調べていくと、真一郎が初代・イザナが八代目総長で、引退したイザナが天竺を興した事が分かります。東卍と天竺の抗争は長引き、結果筆頭マイキーの史上最悪の愚連隊が誕生したのです
更に調べようとするタケミチですが、稀咲達に襲われ、凶弾に倒れます…幸いナオトと隣り合わせだったため、瀕死ながらタイムリープは成立します!この微妙に、しかも悪い方向に変わっていく未来を変えるためには、どんな原因を潰していかなければならないのでしょうか?16巻に続きます…
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