ためになる!「あかね噺」14巻の奥深い落語の世界~朱音前座最後の大一番=志ぐま独演会‼開口一番として爪痕を残した朱音、志ぐまの引き算の美学=十八番「死神」に圧倒され…~

  1. 前回までのあらすじ
  2. 朱音前座最後の大一番=志ぐま独演会
  3. 末弟子として軽やかに落語ヴァースで大喝采
  4. 志ぐま十八番おはこ「死神」
  5. まとめ
前回までのあらすじ

鶴花の鳴り物が花を添えこれはケジメだとまいけるは人情噺に嘘は要らない、噺を心根こころねを乗せて語りあの全生涙です。「たちきり」を演り切り全観客が涙、ひっくり返してしまいます!芸の幅・奥深さに樫尾は大看板に届き得ると感じます。審査に移ると一生は足らんなと手厳しいです

今日の高座…まあ悪くない、掴めてはいたが幾らか取り零したと俺認めないのです。一剣は目ざとく俺という点に注目し審査員一人一人に振り全生は苦渋の末唇を噛んで認めます。一剣泰全も倣い結果一生は好きにしろと賛成多数でまいける真打昇進が決定します…

朱音前座最後の大一番=志ぐま独演会

志ぐまは安堵し弟弟子達は涙、こぐま”たちきり”は上方落語界で神聖視された人情噺で試験にかけるような噺じゃないと毒づきます。ぐりこはスマホ越しにまいける兄さんは志ぐま一門の若旦那ですからと泣いています。全生と会うまいけるは感謝し”遊び”はまだ終わってないからな…と捨て台詞です

魁生は嫉妬し破門騒動以前に一生を変える”事件”があったと察します。朱音一生も認める真打になると気張りまいける真幸の店での言葉から誰の所為せいだと思ってんだよと感慨深いです。禄郎樫尾一生志ぐまの確執も全ての発端は”志ぐま先代の芸”にあるとあの噺を柏家に取り戻す気です

あれから4か月、朱音は二ツ目昇進の支度で忙しく衣装や手拭いの準備・出囃子でばやしの選曲に挨拶回りと大変です。朱音志ぐまに人情噺を教えて欲しいと請い代わりに来月の独演会の開口一番を任されます。うららはその意味…わかってる?と大看板の中でも桁違いの5人の一人が志ぐまなのです

ギラギラした朱音はめちゃくちゃ働くんでとフル稼働、は労い通帳を渡しますが商売道具は自分で稼いで揃えたい、真打になる時は弾んでよ~とお酌します。2人からしひかるもすぐ追い着くからと切磋琢磨し黒紋付をゲットした朱音前座最後の大一番=志ぐま独演会です

末弟子として軽やかに落語ヴァースで大喝采

前座修行も最後の掃除を終え朱音は開演18時からなのに10時過ぎから志ぐまに連れ出されます。顔広過ぎる志ぐま大人気で多趣味な人です。LPでコルトレーンを見つけた朱音に何が糧になるか分からんのが芸の世界と諭し渋谷は下町、”街の色”みてぇなもんは実際歩いてみねぇと分からないと…

学問は師匠が築いたカルチャー学びに来たと30年前大衆消費文化の中心地で敢えて落語一つ携え単身挑み落語を選ばせた志ぐまを称え朱音は開口一番で魅せますよと一門らしい高座を目指します。学問志ぐまどのお弟子さんの時も連れ出して独演会の前座任せてると見抜きたまたまだよと志ぐまです

末弟子として軽やかに登場した朱音、演目は「初天神」で気張り過去コロッケの食べ方を教わったくだりから落語の世界を楽しむ事にし落語ヴァースです。入れ事満載のフリースタイル落語で可能にするのは無意識で出せる引出しの多さ・基礎の上になる破型=”守”から”破”へで大喝采です

志ぐま十八番おはこ「死神」

ジャンボは久々の朱音の落語にプロになったんだと悟ります。すると会場の空気が一変し緊張が走り渋谷の会は”十八番”を演る会で落語界の頂点=志ぐまの”本領”を聞ける貴重な時間です。落語家は同業の芸を客席から聞くのは御法度朱音は初めて人情噺の名手=”泣き”の志ぐまの高座を観れます

樫尾三呉みつごホールで行われた独演会で火災報知器の誤作動の中高座を続け落語で志ぐまは人を殺せるという記事を見つけます。物凄い熱気からスルッと入りジャンボは一瞬死神を見ます!最低限の言葉と仕草で世界を見せ深く引き込むその本質は引き算の美学です

志ぐまは過去朱音に正座するのは下半身を不自由にする為で想像の余地が拡がり人の想像力は広大無辺ーと語っており、学問はこの高座を君に見せる意味がある筈と説きます。凄まじい集中力は”ゾーン”で極限の集中状態にあるのは逆に観客の方で”引き算”の芸その極地です

演目は志ぐまの十八番「死神」で”しぐさ落ち”で物凄い余韻にジャンボは落語…めちゃくちゃヤベェと感動します。学問は例年に比べても出色の出来と褒め、来年はもっとすげぇの見せてやると志ぐまがお辞儀する朱音にー先行くぞ、ついて来いよと外に出向く所でこの巻は終わります

まとめ

今までも朱音以外のキャラの高座描写はありましたが、今回の志ぐまのそれは凄まじいものがありました。引き算の美学で計算された内容でジャンボ含め観客側すら”ゾーン”に入り込む異空間となり志ぐまの十八番だけに「死神」は”しぐさ落ち”で物凄い余韻に浸れます

ここ最近だと印象的だったちょう朝泰全まいけるのそれとも異なり本当に落語は演者の個性が出て例え同じ噺だったとしても観た者に様々な感情を抱かせる事が分かります。音楽ライブでは演者の声色がアクセントになりますが、落語も最終的にはその個性に魅せられるのです

二ツ目昇進を目前に敢えて朱音を独演会の開口一番に抜擢し下町=渋谷を練り歩く事で思いも伝わり、親子で大看板の中でも桁違いの5人の一人に師事しただけに思い入れ含め朱音はまた一つ貴重な体験をしたのです…15巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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