「ベルセルク」19巻の数々の激戦と成長譚~器量良しのルカと不器用で自分勝手なニーナ…巫女に祭り上げられたキャスカの運命は?なかなかキャスカに辿り着けないガッツの苦悶~

前回までのあらすじ

ファルネーゼは過去の自分を思い出しながら秘め事を行い快楽に耽っています。私は間違っていないと涙します…

洞窟内での謎の儀式に…

娼婦小屋にキャスカを連れ帰ったルカ達ですが、キャスカが魔女だという噂からか、貢物を献上しに来る人が後を絶ちません。困ったルカは近所にお裾分けに行かせますが、ペペが邪教徒狩りに捕まってしまいます

ルカは単身庇い立てをし、鞭を撃たれますが、そこにガッツが現れます!ガッツは胸に烙印が押された女を探していると言い、邪教徒狩りを一掃してしまいます。怪物のようなガッツに尻込みした邪教徒狩りは去り、礼を告げたルカガッツと同じ烙印を持つキャスカの元へ連れて行きます

しかし一足違いでニーナキャスカを連れて出掛けてしまい、会うことが出来ません。ニーナ達は巫女様と言われどこかへ連れて行かれてしまいます。イシドロパックがその様子をたまたま目撃し、尾行します

ファルネーゼの元に邪教徒のアジトを密告しに来る者がいます。崖から落ちて死んだと思われていたヨアヒムなのです!黒い剣士の情報も入る中、任を解かれた聖鉄鎖騎士団は、あくまで邪教徒狩りに向かいます

後を追いかけたイシドロは、洞窟の中で儀式が行われようとしているところに出くわし、キャスカ達を見つけます。イシドロは得意の投石で注意を引き、その隙にパックガッツを呼びに行くという作戦です。しかしキャスカの烙印がうずき、邪教徒は魔物化し、イシドロや到着した聖鉄鎖騎士団を襲って来ます

イシドロは巧みにキャスカニーナの元へ行き突破口を開こうとします。すると雄山羊が何かに刺され、怪物化して襲ってきます!聖鉄鎖騎士団はその魔の手に呑まれていきます。入口を塞いでいた一部の騎士団の隙を付いて猛スピードでパックガッツが中に入ります

雄山羊キャスカを犯そうとしているところでガッツが到着し一刀します!ガッツは竜巻のような物凄い剣捌きで魔物を倒していきます。聖鉄鎖騎士団もまずは目の前の魔物退治に追われます。ガッツ達が抜け道から脱出しようとすると再度雄山羊が襲ってきます。ガッツキャスカ達をイシドロに任せ、対峙します

ガッツは連射式ボウガンで串刺しにしながらもなお倒れない雄山羊に新しい武器・炸裂弾を試します。頭部で炸裂し、上手く首を斬ってしまったガッツ、また一つ強くなりました。抜け道を通り抜けると断崖絶壁で、そこにはセルピコが待ち構えています

ボウガンと炸裂弾をお見舞いするガッツ、難なく通れるかと思いきや、セルピコは細身の剣で地の利を生かしてガッツに大剣を抜かせません。ファルネーゼには刺激が強過ぎるガッツをここで仕留めようというのです。まともにやり合っては敵わないと見たセルピコは狡猾に鋭い剣で襲います

キャスカニーナイシドロの助けで崖上からロープで下に降ろされますが、ヨアヒムに見つかり、聖鉄鎖騎士団に捕まってしまいます

ガッツセルピコの剣を素手で掴み、義手で折ってしまいます!ガッツはボウガンで攻撃しますが、セルピコは身軽な身体で宙を舞い交わし、なんと炸裂弾を盗み発射し、逃げてしまいます。この闘いは引き分けとなります

イシドロキャスカ達が連れて行かれたと聞かされ、ガッツは憤慨します

キャスカが死霊に包まれ…

アルビオン修道院に囚われたキャスカ達、ルカは伝手があるからとガッツ達に同行します。パックは院内に侵入しています。牢に囚われたキャスカニーナニーナは混乱しています。牢番に仲間を庇い立てしなかったからと逆にニーナが先に連れて行かれてしまいます

ニーナは勇気が欲しいと願いますが、惨い拷問の様子を見ると気が引けてしまいます

ファルネーゼは院長から法王庁からの帰還命令を言い渡されます。ファルネーゼの父・ヴァンディミオンの働きかけのようです(ヴァンディミオン家は物凄い資産家です)。告げ口したのはセルピコかと問い詰めるファルネーゼ、そこに軽い拷問ですぐに口を割ったニーナが現れます

モズグスファルネーゼからの邪教徒の件報告を受け、更にキャスカが魔女で、黒い剣士とも関わりを持つと知り、烙印を見つけたモズグスキャスカを拷問に掛けようとします。無数の針がキャスカに当たり、血が滲み、烙印に触れると死霊が現れます!

アルビオン修道院に潜入したガッツ、しかし院内は死霊の巣窟になってしまいます。キャスカに触発された死霊に触れてしまうと即死してしまうのです!キャスカは死霊に包まれてしまいます

ガッツファルネーゼと出くわし、彼女を脅し、キャスカの元へ案内させます。

一人閉じ込められていたニーナルカ達が救います。ジェロームの伝手で潜入していたルカ達、しかし死霊たちの魔の手が迫っています

地下でパックと合流したガッツ、事情を聞き、ファルネーゼと別れます。モズグスが死霊の塊に対峙し啖呵を切るところでこの巻は終わります

まとめ

ベルセルクには常人離れした人物が多数出てきますが、この断罪篇ではルカニーナという二人の印象的な女性が出てきます。ルカは器量が良く、要領も良く、真っ直ぐな性格、逆にニーナは人間の弱さを感じさせる流されやすい女性として描かれています

ニーナの何事も自分本位な姿には何か自分を重ねてしまった方もいるかと思います。恐怖や絶望に直面すると、なんと人間は弱いものだと感じさせる重要なキャラクターです

邪教徒の洞窟での攻防では、イシドロの名前の由来でもある投石の腕前や、ガッツの新武器の威力、そしてセルピコの身軽かつ器用な闘いっぷりが堪能出来ます。しかしなかなかガッツキャスカが出くわさないのが見ているこちらもハラハラさせる展開です

結局聖鉄鎖騎士団に捕まり、そこで死霊に包まれることになるキャスカ、やはり烙印の呪縛からは逃れられないようです。ガッツルカ達も奮戦しますが、そこにモズグスまで現れ、対峙の時が近づいています。果たしてキャスカの身は無事なのか?ガッツは無事キャスカを救うことが出来るのか?そしては再び起こるのか?興味が尽きませんね!是非コミックスを読んで下さい!!

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