前回までのあらすじ
戦闘を切り上げ、その男の部屋に入るガッツとパック。包帯をぐるぐる巻きにした男は、あの悪魔を八つ裂きにしてほしいと言います。男は隠し扉を開き、奥の部屋には奇妙な人の顔をバラバラにして繋げたような玉を見せます。ガッツがそれを「ベヘリット…」と呟きます…
ゾンダークとの死闘
ベヘリットをどこから手に入れたのか問い詰めるガッツ、男は伯爵から盗み出したものだと言います。男(バルガス)はもとは城付きの医者で、7年前これを手に入れてから伯爵は人間ではなくなったと言います。邪教徒狩りの名のもとに人を虐殺し、食らう伯爵、バルガスは逃げ出そうとして、妻子を目の前で食べられてしまいます
スキを見て城を抜け出したバルガスはベヘリットの謎を解く研究をしましたが、分からなかったと言います。ガッツはベヘリットを5人のゴッドハンドを呼び出す鍵だと言い切ります!
城ではゾンダークが荒れています。それを見た伯爵は醜い自分の分身を食らわせます!ガッツの身をゾンダークに委ねようとしています
パックはベヘリットが生きていることに気づき戦慄します!ガッツは貝みたいなもんさと言います。バルガスは伯爵が偶然手に入れたものなのだと言います。仇を取って欲しいというバルガスを拒絶するガッツでしたが、目的は一緒、黙って見ていろと言ったところでゾンダークが襲って来ます!
その力に人間をやめたと悟ったガッツ、腕を切り落としますが、腕から触手が生え、戦槌を待ちあげます。ガッツは長い触手に苦戦します。しかしその速すぎる見えないはずの攻撃をガッツは全て受け止めているのです!
右手に続き左手も切り落としたガッツは、ゾンダークの左頭を切り上げますが、頭半分ぶっ飛んだのに、ゾンダークから醜い伯爵が現れます。人間であることが貴様の限界だと言う伯爵でしたが、家が崩壊し、バルガスの助けでその場をなんとか切り抜けます
伯爵を殺る報酬としてベヘリットを要求するガッツ、無理やり奪ってバルガスと別れます。バルガスは触手に捕まります。バルガスは処刑台に連れて行かれます。7年振りという伯爵、最早バルガスの命は風前の灯です
助けに現れたと喜ぶパックを他所に、ガッツは城門の陰に伏せられた兵隊を見つけ、処刑を見守ることにします。パックはガッツの黒いマグマのような感情が入り込んできて燃えるような熱さを感じます。パックの憐れむような顔を見たガッツはパックと喧嘩別れします
処刑されるところをパックが単身突っ込みますが、結局何も出来ず、バルガスの首は斬られます。バルガスの首を見たガッツは郊外でまた怨霊に襲われます!怨霊を薙ぎ払い、これは俺の闘い、血と肉を持ったこの俺のなと宣言します
ゾンダーク撃破!ついに本体・伯爵戦へ…
パックは捕まり、テレジアという伯爵の娘の元に渡ります。テレジアは伯爵に触れられたくないようです。ガッツが城に忍び込むと、醜い姿に変わったゾンダークが待ち構えています。ガッツはボーガンで串刺しにし、豪剣で一刀し、下階に落としますが、ゾンダークは頭を砕かぬ限り何度でも蘇ると再度現れます。いいことを聞いたとガッツはゾンダークの頭を砕き、今度こそ止めを刺します。血を流しすぎたガッツですが、その不屈の闘志で本体・伯爵を狙います
パックはテレジアの昔語りを聞きます。7年前、母は生贄として邪神に捧げられ、立派だった父も変わってしまったと嘆きます
ガッツは城の奥へ進み、50の兵を一人で相手します!弓隊の弓も大剣で防ぎ、一刀の元どんどん倒して行きます。そこにゲリコという力ならゾンダークにも敗けぬとほざく男が現れます。しかしガッツは2刀で倒してしまいます
7年間部屋に閉じ込められているというテレジア、パックはガッツの侵入を知り、テレジアに部屋から出して貰います。後でもう一回来ると約束をして…
ガッツは伯爵のいる部屋に辿り着きます。地面に大剣を突き刺し、伯爵の触手を攻撃しますが、それは伯爵の一物で、少しは本気を出さなければならんようだと呟きます
醜く巨大化した伯爵、切り落としてもより強く、より増長していくと言います。テレジアの部屋が崩れ、ドアが開かれ、テレジアはパックを想いながら、意を決して部屋を出ます
ガッツは男を身代わりにマントを着せ、襲われる瞬間を待って伯爵の顔面を斬りつけますが、浅いのです!触手の強烈な一撃を食らい、流石のガッツも最早…というくらいの圧倒的な力の差です。伯爵は烙印を刻まれながら生き延びた者がいようとは…と言います
復讐に燃えるガッツを身の程知らずと蔑む伯爵、触手でめちゃくちゃに振り回されますが、ガッツは剣を放しません。柱に叩きつけられ、最早これまで…というところでこの巻は終わります
まとめ
ベヘリットを手に入れたガッツ、これは5人のゴッドハンドを呼び出す鍵だと言います。まだ全貌は分かりませんが、何か因縁のようなものがあるようで、どうにかして相まみえたいようですが、その手段がまだ分からないガッツ、果たしてゴッドハンドとは何者なのでしょうか?
化け物に変わり果てたゾンダークとの死闘を制し、本体・伯爵を狙うガッツですが、人外の化け物相手に苦戦します。こちらのデザインが非常に醜くおどろおどろしいものとなっていますが、作者の三浦健太郎先生の真骨頂と言うべき、独創的な漫画だからこそ表現出来るデザインなのです!
ベルセルク全体に言えますが、こういったモンスターのデザインは非常に秀逸で、昨今の洗練された緻密な作画のまさに先取りをしていたかのような画力には脱帽するものがあります。30年前に既にこの独創的な画力を持っていたからこそ、ベルセルクは売れる人気漫画となったのです!
人外と化した伯爵にいいようにいたぶられるガッツ、しかしその手には大剣を放していません!反撃はあるのでしょうか?是非コミックスをお読み下さい!!
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