「ろくでなしBLUES」17巻の数々の喧嘩と青春物語~前田3年に進級!ヤンチャな新入生、早くも打倒前田と粋がり…首謀者・海老原の辛い過去も、正面から受け入れる前田の懐の深さ~

前回のあらすじ

卒業式では、中島が送辞を読むはずでしたが、送辞の紙を無くしてしまいます。そこで小兵二が半年前から温めていたという文章を中島に託し、中島が送辞をします。すると「愛する千秋ちゃん…」と話し始め、場は混乱します(笑)

答辞で輪島が胸に熱く迫る渾身の文言を宣っている最中に、前田達のチキンランが始まります…

個性豊かな新入生

益朗は壁に突っ込みながら気を失ってしまいます。前田の乗るDIOが惜しい勝嗣が止めに入ると、前田益朗に飛び掛かり、バイクは大破しますが何とか無事です。輪島は感動的な答辞を賛辞され、真冬成吉に後で会う約束を取り付けます

成吉真冬と会うと、お互いの想いが通じていることに気づき、チャンピオンになったら想いを伝えると誓い、キスをします

小兵二は小兵二軍団なるものを結成し、自前のTシャツを作り、新団員加入を目指します。その噂話をしている前田達の下へ新入生のヒロトが現れます!前田は殿と呼ばれ慕われますが、舎弟にする気はなく、帝拳のトップは小兵二だから小兵二軍団に入れと冷ややかです

ヒロトは以前島袋を慕っていたため、鞍替えしたことに島袋は怒ります。結局前田が小兵二軍団に言われてそうしたと嘘を付き、貰ったTシャツが実はバックプリントだったことに気づきます(笑)

新入生が入り賑やかになる校内、前田を倒し帝拳を締めたいと考えている奴もいるようですが、前田は知らん顔です。石松という巨漢が突如現れ、しどろもどろで前田はボサボサ頭を刈れと適当にかわします。小兵二はガタイの良さから軍団に勧誘します

結局前田・勝嗣・米示・千秋・和美は3年間同じクラスになります。前田宛に決闘書が届き、ヒロトが出向きます。壁に前田殺すとデカデカと書かれており、髪をパイナップルのように刈った石松が消そうとしていますが、結局重い下駄箱を一人で移動させ文字を隠し、一同は驚きます。石松前田の仲間になりたかったのです

石松と海老原

前田を倒し帝拳を締めようとする6人が集まっていたため、丁度良いとヒロトは喧嘩を始めます。前田は何かと目立っているバンダナ野郎が気になりつつ現場に向かうとヒロトが伸びています。6人相手に前田はきっちり仇を取り、首謀者がバンダナの男・海老原だと悟ります

海老原は入学早々暴れ、2週間の停学を食らっていました。例の6人に詰め寄られますが、海老原は簡単に倒してしまいます。用を足していた石松は手荒く歓迎され、怒ります。話を聞いた前田ですが、自ら出向いて来ないようでは相手はしないと相変わらず冷ややかです

結局ヒロト・石松・松村が出向き喧嘩になりますが、海老原は強く、ヒロトはやられてしまいます。海老原が仲間にならないか?と誘うと、何と石松は従ってしまいます

海老原は過去学校を転々としており、学校を締める奴は必ず大勢でたむろしていることが気に入りませんでした。一匹狼の海老原は今度は前田をターゲットとしているのです。石松海老原を探るために仲間になったフリをして近づき、前田はそんな男ではないと諭します

額に傷のある海老原の過去

海老原前田を呼び出し、決闘を申し込みますが、前田の連れが大勢いるため出て来ません。連れは手を出さないと約束すると、海老原は卑怯な手で先制攻撃を仕掛けて来ます!前田不利の報を聞いた小兵二は団員増員のチャンスと粋がります

小兵二が割って入り、帝拳の頭は小兵二だという流れになります。小兵二が上着を脱ぎ、軍団Tシャツを見せると、上着が引っ掛かり、外そうとカッターを持ち出すと海老原は異様に反応します。結局うやむやになり、海老原はイラつきます

石松海老原前田の存在が羨ましいと感じていると悟りますが、海老原は群れてる連中の何が楽しいのかとひねくれています。そこにカッターを持ったヒロトが現れ喧嘩を仕掛けますが、やはり過剰に反応する海老原、何とヒロトを2階から投げ落としてしまいます!

たまたま下にいた前田ヒロトを受け止めます。上に登った前田達、石松海老原に刃物を見せては駄目だと言いますが、カッターには刃が付いておらず、前田の怒りのボルテージも振り切れます

体育館で2人だけで決闘することになり、前田は誰が学校を締めているとか関係ない、学校は楽しいところだと諭します。タイマンが始まりますが、流石に前田は強く、海老原は考えを改めざるを得ません。結局卑怯な手を使って前田を抑え込む海老原は哀れです

海老原のバンダナの秘密を知る石松、過去袋にされ、カッターで額を斬られた出来事があり、傷をバンダナで隠していたのです。傷跡を見つけた前田は事情を察し、上半身裸になりズボンのポケットの中も見せ、何も凶器は持っていないと豪語し、海老原も喜ぶところでこの巻は終わります

まとめ

年度が変わり、いよいよ前田達も3年生になり、新入生も入って来ます。以前登場していたヒロトに加え、松村・石松・海老原ブルーハーツの面々が登場するのが何と言っても音楽ファン冥利に尽きます

ヒロトは心を入れ替え、前田を殿と慕って舎弟となりますが、1年は帝拳の番格は前田で、倒してやると粋がっており、6人は前田が一人で倒してしまいます

首謀者の海老原は悪目立ちしており、卑怯な手を使いながら前田打倒を目論みます。石松が様子を探るために近づきますが、海老原には海老原なりの言い分・訳があったようです

過去番格と揉め、集団で袋にされ、額をカッターで斬られたトラウマがあり、傷を隠すためにバンダナをしていたのです。全てを悟った前田は、正々堂々裸一貫で相手すると豪語し、海老原もその気立てに喜びます

何事も公明正大、真正面から受け止める前田は眩しいくらいの存在ですね!タイマンの行方、続きもコミックスを読みましょう!!

おまけ

ろくでなしBLUESには実写映画が2作あります。今回ご紹介するのは’98。元キックボクサーの前田憲作の荒々しい喧嘩シーン、デビュー間もない山口もえの初々しさが光る好作です

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