「ゴールデンカムイ」28巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~有古のお蔭でアシリパ教会から脱出!杉元、お見合いの替え玉作戦でフリチン!?両陣営暗号解読成功、場所は五稜郭~

前回までのあらすじ

ソフィアウイルクの覆面をかぶせ、アシリパを脅す鶴見中尉、アシリパは観念し、ついに暗号の鍵となるワード=ホロケウオシコニと漏らしてしまいます…

暗号解読開始

1905年日露戦争・奉天で有古菊田にマキリについて語ります。3年後登別温泉で父のマキリを見つけ、有古菊田に銃を向けられるという回想を挟みます

暗号の鍵を聞き、鶴見中尉が刺青人皮を目ざとく見ていると、有古が現れ、アシリパにマキリを渡し、刺青人皮を渡せと迫り、月島達と銃撃戦になり、上手くアシリパソフィアは教会から逃げられます。二人は何とか杉元達の車に乗れますが、有古は逃げ遅れ、月島に容赦なく撃たれます

アシリパは悲しみながら、牛山土方偽物の判別方法が分かったと伝えてくれと言います。幸い有古は一命を取り留め、菊田に助けられます。鶴見中尉は暗号の鍵が正しかったと悟り月島の追撃をやめさせ、鯉戸少尉は一連の鶴見劇場が見事だと感じます

アシリパはある女のこだわりの話から、門倉の持っていた刺青人皮が金属の鎌に触れた際変色した事に気づき、偽の刺青人皮の作成にもこのような強いこだわりがあっただろうと言います。そこから土方陣営は3枚の偽物(2枚は本物)を見分けます

鶴見中尉・土方陣営が解読を進める中、杉元は相手を出し抜く方法は海賊が残した金塊を最初に隠した場所の情報が頼りです。列車で移動中解読を進める土方達は、ホロケウオシコニという文字と漢字の相関性を指摘し、ウイルクの意図も見えて来ます

金貨のどの線にも交わらない一本の線を表す文様は刺青人皮にも共通しており、何か重要な意味がありそうです。杉元は列車でうとうとしながら自身の過去を夢で見ます。故郷と梅子を捨て東京に出た杉元は、暴れ菊田の世話になります。菊田杉元花沢勇作の替え玉で見合いをして欲しいと言います

結婚媒介所」で相手を探す者も多く、花沢夫人は息子の見合い相手]として金子花枝子という財閥の令嬢に目を付けます。勇作聯隊旗手をしており、それは童貞でなければならないという暗黙の了解があるため、夫人は勇作の童貞喪失(あわよくば妊娠)という既成事実を作り縁談をまとめたいのです

菊田杉元勇作に化けさせ、食事作法等教え込み、花沢勇作童貞防衛作戦を開始します!

お見合い替え玉作戦

見合いの席では、洋食のエビフライが出て杉元は作法が分からず慌てますが、食べてみると美味です。何とか1回目の見合いをこなした杉元でしたが、寡黙に演じた事は良く話を聞いてくれると逆に裏目に出て面食いのため顔も気に入られます

菊田杉元の故郷での未練を断ち切り、前を向けと窘めます。作戦期間中はしばらく相部屋で雑魚寝しろと言います。杉元は密かに勇作に会いに行き、何故旗手をやりたいのか問い、心の「よすが」という言葉が出たため錯乱し暴れますが、軍帽が菊田のものとバレ、誤魔化して逃げます

この時杉元は街で鶴見とニアミスしています。鶴見奥田中将から金塊を探して欲しいと頼まれ、薩長の思惑が入り乱れる中、ロシアで得たアイヌの金塊の情報の裏が取れたとにやけます。2回目の見合いの際、勇作は替え玉について勘づき帝国ホテルへ出向き、そのせいで訪ねて来た鶴見勇作と会えません

メイドの仕業で杉元の服がビーフシチューで汚れ、用意周到に部屋と風呂が用意されており、杉元が裸になると花枝子が迫って来ます!母の意図を汲んだ上でと迫る花枝子杉元は自身が勇作ではないと明かし菊田に×印を送ります

すると鶴見達が侵入し、勇作の童貞は我々が守る!と花枝子に銃を向けます。そこには勇作の兄である尾形もいます。杉元はこのやり取りに逆上し、裸でテメエらぶっ殺すぞ!と浴室から出て来ます。フリチンのまま大立ち回りを演じ(花枝子の目線は勿論…笑)、菊田の助けもあり脱出します

花枝子杉元に惚れ、結婚して欲しいと言いますが、身分が違い過ぎる、陸軍に入ると断ります。花枝子はその後財界の大物と浮名を流し「女帝」とまで言われるようになるのです…菊田杉元を労い、自身は地獄行きの特等席だと自虐します

菊田は自身の弟の件を杉元に重ねますが、杉元は自分で決めた事なので恨む事等ないと笑い、まるで弟(藤次郎)のようです。これが菊田杉元ノラ坊)の邂逅なのです

暗号が指し示す先は五稜郭!

菊田尾形と共に第7師団に転属され、鶴見を監視する事になります。杉元が戦場で撃たれた勇作の顔がアシリパに変わったところで夢から目覚めます

結局鶴見中尉は午後18時暗号解読に成功します(記録15時間)。そのまま鶴見中尉は菊田を銃で撃ってしまいます。菊田は「デッド・ドロップ」という方法で中央に鶴見中尉の情報を伝えており、それが宇佐美のせいでバレたのです

受け渡しの際は菊田の生存が目視で確認出来なければ中央はいよいよ私の暴走を制圧しに乗り出して来るだろうと読み、鶴見中尉はこの銃声は是が非でも金塊を手に入れに行くという決意の号砲なのだと言います。しかし菊田はあんたを倒すのはノラ坊さと笑い、月島に撃ち殺されます

一方アシリパも同時刻暗号解読に成功します(記録12時間)。暗号が指し示した場所は何と五稜郭なのです!門倉の刺青人皮は結局あってもなくても良いような物だったというオチでこの巻は終わります

まとめ

アシリパソフィア有古のお蔭で教会から脱出でき、鶴見中尉・土方陣営共に暗号解読に乗り出します。アシリパは偽物との見分け方として例の金属に触れると変色する事に気づき、作成者の強いこだわりがあるという言葉を忘れていませんでした

列車でうとうとした杉元の夢から菊田との馴れ初めについて語られます。杉元はお見合いの替え玉として振る舞う事になるのですが、逆に花枝子に気に入られてしまいます(フリチンが良かったのでしょうか…笑

結局杉元は求婚されますが断り、軍に入る事になるのです…伏線がどんどん回収されていく様は非常に爽快ですね。残念ながら菊田は裏切りがバレ鶴見中尉達に殺されます

暗号解読に要した時間は若干違えど、同時刻に解読成功、その場所は何と五稜郭を指し示していました!隠された金塊はここにあるという事なのでしょうか?29巻に続きます…

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