「ゴールデンカムイ」29巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~土地の権利書の意義にアシリパ感激!更に隠された埋蔵金も発見!しかし五稜郭攻囲戦は土方陣営劣勢に…~

前回までのあらすじ

一方アシリパも同時刻暗号解読に成功します(記録12時間)。暗号が指し示した場所は何と五稜郭なのです!門倉の刺青人皮は結局あってもなくても良いような物だったのです…

土地の権利書

土方陣営は五稜郭に到着します。土方は箱館戦争で死んだ事になっていますが、ここで新しい夢が始まると気張ります。白石海賊からのっぺら坊は函館山のロシア領事館から金塊を運んだと言われていました。ウイルク含むアイヌ達の金塊発見のくだりの回想を挟みます

土方陣営は第7師団らしき兵を見つけ、都丹庵士・杉元等手練ればかりなので一掃します。兵が持っていた電報には鶴見中尉から五稜郭へ向かえと書かれており、あちらも気づいたのだと焦ります。白石が手当たり次第に地面を掘ろうとする中、土方は冷静に隠し場所を考察します

しかし金塊の量は尋常ではなく、埋めるのも運ぶのも一苦労という事で、杉元は腹を決めここに籠城して奴らを迎え撃とうと勇敢です。土方夏太郎達が駅で待機している事、そして函館での戦いは2回目で、ここでの戦い方は熟知していると強みを挙げます

土方は五稜郭は戦闘に特化した城郭なのだと説明し、ソフィア達も協力してくれるという事で、皆驚きますが、信用出来るかは若干不安も残ります。アシリパは全面的にソフィアを信頼します。ソフィアは同士ユルバルスが望んだ極東連邦国家再建を目指し、同士達を奮い立たせますが、その中には尾形もいます

杉元は根拠なく辺りを掘り当てている事に疑念を感じますが、土方は自身の刺青の神の文字から兵糧庫にあると確信しています。午前3時30分、アシリパが木箱を掘り当てます!中には冊子が入っており、それは土地の権利書なのです

皆金塊ではない事に落胆する中、アシリパ金塊の使い道は森のある土地を買い占めるしか無い、森を守ればカムイを残せる、災厄をもたらすといわれた黄金のカムイは私達が本当に必要とするカムイに置き換わっていたんだと喜びます

皆が落胆する中、鶴見中尉が来る前に撤退という事になりますが、権利書をよく読み、土方はまだ半分の一万貫があるようだと言い、白石が喜びますが、そこに砲撃が始まります!何と鶴見中尉達は駆逐艦で来たのです

ついに埋蔵金発見!!

新八は後を門倉に託し、白旗を掲げ鶴見中尉と話をしたいと近づきます。駆逐艦の配置や乗員等を考慮し、逃げるなら今しかないと感じる中、白石は金塊に固執します。新八鶴見中尉に金塊はなかったと正直に話しますが、土地の権利書と引き換えに皆の命を保証して欲しいと土下座します

土方はあくまで「喧嘩」がしたいだけで、死に場所を探しているだけだとし、五稜郭へ戻って投降するよう必ず説得すると新八は言いますが、鶴見中尉は新八こそが最後に喧嘩したくて疼いている頭のいかれた新選組の生き残りじゃないかと見抜いています

門倉マンスールを探し、何か奥の手があるようです。新八の猿芝居を見抜いた鶴見中尉、新八は諦め血路を開きますが、尾形に見つかります。アシリパは最後まで見届けると残ると志願し、杉元はいざという時は俺がアシリパを五稜郭から安全な場所へ脱出させると言います

門倉土方に手はず通り事を進めて良いか確認し、土方は宙を舞った刺青人皮を見てそのように指示を出します。土方アシリパが残った事で父の想いを知る事が出来るだろう、強運の男が運んでくれた幸運の風が我々を勝利に導こうとしていると話します

門倉達は銃弾が飛び交う中、新八が捕まった防風林とは別の方向に馬を飛ばします。そこには新八がおり、大規模な攻撃を躊躇する「種」だけは鶴見中尉に残して来たと言います。鶴見中尉は不可解な日本政府の資金源について語り、土方の望んだ五稜郭攻囲戦を展開する気です

土方は先程宙を舞った門倉の刺青人皮からヒントを得て地面を掘ると、馬用の井戸が出て来ます。アシリパ杉元が潜り、金塊の袋を確認すると、白石がじれて穴に落ち、引き上げた袋から砂金が溢れ出し、本当に埋蔵金はあったのです!

五稜郭攻囲戦

回想ではウイルク達と榎本武揚とのやり取りや、若かりし頃の土方が出て来ます。五稜郭は襲撃され、負傷した土方キムシプに箱館山へ連れて行ってくれと請います。軍に見つかり土方は捕まり、幽閉される訳ですが、ウイルク土方なら榎本に話を通して貰えるかもと感じます

ウイルクキムシプにいい場所があると言われ、一先ず砂金をこの馬用の井戸に隠したのです…アシリパに託された望みを、本人が叶えます。五稜郭は艦砲射撃がまた始まり、一旦井戸を締め籠城戦となります(新八は艦砲射撃を牽制するために権利書の事を正直に言ったのです

鶴見中尉は的確な砲撃を加え、稜堡に作った堡塁だけを狙ってきており、これは旅順攻囲戦の反省が元になっています。鶴見中尉は檄を飛ばし、兵の士気を上げます。例え埋蔵金が手に入らなくても、芥子の大量栽培でアヘンを作り資金と国土を広げようと言うのです

稜堡の堡塁を徹底的に破壊すると鶴見中尉は歩兵155名を五稜郭の入り口となる3箇所の橋へ同時に詰め寄せます。しかし吹き飛ばした堡塁は実は囮で、移動する歩兵は土方陣営に丸見えです。射撃の格好の餌食となり、地上戦は土方陣営有利に展開します

しかし鶴見中尉達は手投げ弾を駆使し打開を図ります。徐々に土方陣営は押され始めます。ここで門倉達別動隊が観音像に向かい、奥のホラ穴から過去箱館戦争で土方達新選組が隠した回転丸の主砲新八が手にしたところでこの巻は終わります

まとめ

一足先に五稜郭に着いた土方達は、刺青人皮が指し示す兵糧庫から土地の権利書を見つけます。金塊ではない事に一同がっかりする中、アシリパ金塊の使い道は森のある土地を買い占めるしか無い、森を守ればカムイを残せる、災厄をもたらすといわれた黄金のカムイは私達が本当に必要とするカムイに置き換わっていたんだと喜びます

鶴見中尉達第7師団も到着し、五稜郭攻囲戦が始まります。新八は巧みに交渉しますが決裂、しかし時間稼ぎにはなりました。諦めかけていた金塊もまだ半分が埋まっているという話で、門倉の刺青人皮からヒントを得た土方は馬用の井戸に見当をつけると、何とそこに大量の砂金が眠っていたのです!

一旦そこを閉め、鶴見中尉達と激しい戦闘となり、一時優勢となる土方陣営も徐々に自力の差が出て劣勢となっていきます…頼みの綱である新八が隠してあった回転丸の主砲を探し当て、これが逆転の切り札となるのでしょうか?30巻に続きます…

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