ためになる!「コウノドリ」13巻の産科医療現場の光と影~下屋の代わりはシングルマザーの女医・倉崎!サクラ出生にも関わる子宮頚がん…40年を経た今、因縁を感じるサクラと、マイに忍び寄る病魔~

前回までのあらすじ

下屋は救命も出来る産科医になるために救命に来ました。救命としては腕足らずですが、産科に関する事ならお手の物です。結局無事出産し母子共に健康、原因はもやもや病だと診断されます。下屋サクラ四宮を超えて見せると豪語し、サクラも楽しみに感じます…

逆子

救命に行った下屋の代わりの女医として、倉崎が赴任して来ます。サクラ・四宮・小松とは顔見知りのようです。出産後すぐ仕事を始め、赤ちゃんは講談医大のNICUに入っているというのです。中込は30週で逆子の事を焦りますが、倉崎はお産の頃には95%以上頭が下になると冷静です

倉崎は離婚しており、相手は講談医大のNICUに勤める井川なのです!倉崎は自身の外回転の成功率が低い事を気にしており、実践して経験を積もうとサクラは言います。基本的に逆子の場合は様々なリスクから帝王切開になるケースが多いのです

倉崎は頑張りますが、上手く外回転出来ず、サクラに代わると上手くいきます。外回転は手業なので、小松は男性の方が掌が大きいから成功率が高いと言います。中込は運良く逆子が治っており安堵します

腎盂腎炎

井川の浮気が原因で倉崎は別れたようですが、復縁を切り出されても、倉崎は頼る気はないと気丈です。倉崎は実習生時代はヘビーメタルハードロックのファンで、当時は髪型もボサボサ、友達がいないということで、サクラ四宮相手に点滴(ルート)を取る練習を重ね、現在は非常に上手なのです

女医は妊婦に好まれる傾向があり、また、倉崎は早く周産期専門医になりたいのだと言います。田島は夫からインフルエンザを移されたと喚きますが、倉崎はインフルエンザではなくただの風邪だと冷静です。客観的な検査結果等から腎盂腎炎だと断言します

1~2%に起きると言われ、尿管の圧迫等から細菌が入りなってしまうもので、入院して抗生物質を投与、しっかり休むように言います。倉崎は子供(ユリカ)の事でサクラに心配されますが、母と共に上手く育てていくと言い張り、四宮は苦言を呈します

サクラはチーム医療なので、一人で抱え込まず、負担は分散すべきだと言います。ユリカは無事退院となりますが、井川の浮気相手は看護師で、職場で3人は気まずい雰囲気になります。倉崎はせっかく医者になったのに、家庭で子供を育てるだけの人生では嫌だと敢えてシングルマザーで産科医を続ける決意なのです

子宮頸がん<前編>

1976年4月、幸子は子宮頚がんと診断され、赤ちゃんは諦めるように言われます。養護施設でケイコと会い、自身が死んだら子供をここで育てて欲しいと言います。ケイコは親のいない子が可哀そうなんて事はないと言い、幸子は子供にサクラと名付けます(これが主人公サクラなのです)

市川マイ)は12週で2回目の健診なので、子宮がんの検査をし、サクラは子宮体がんと子宮頚がんの2種類があるのだと言います。特に若い世代に見られるのが子宮頚がんで、HPVというウイルスの感染が関係していると言います。性交渉の経験がある女性の約80%が一生に一度は感染するのです

高リスク型HPVに感染しても90%以上の場合数年のうちウイルスは自然に排出され、その中に異形成という前がん状態へと変化することがあるのです。自覚症状が見られないもののため、女性は定期的な子宮頚がんの検診が必要なのだとサクラは言います

マイは責任感が強く、職場でも頼りにされ、新プロジェクトのチーフに抜擢されますが、妊娠の事を切り出し断ります。夫と行きつけの店に行き、マスターに早速妊娠の事を見抜かれます。マイは姉さん女房なのです

マイはつわりが酷く、その事で夫とギクシャクします。先輩からの助言もあり、何とか二人は仲直りします。すると子宮頚がんの可能性があるということで、再度検査が必要になり、夫にがんの疑いがあると打ち明けます

サクラは例の養護施設を訪れ、ケイコに自身の母が子宮頚がんで亡くなった事を振り返りながら、それは40年前の事で、医療の進歩で早期に発見出来れば怖くないと言います

過去の回想で、約束通りサクラは養護施設に入ります。幼いサクラは学校で馬鹿にされ喧嘩をし、謝罪帰りに沖野の店でサクラにピアノを弾かせます。ケイコは以前沖野の店でピアノを弾いていたのです。サクラは帰り際医者とピアニストになると宣言します。サクラは夢を叶えたのです

マイはコルポスコピー検査をすることになります。1週間後に結果が分かるという事で、夫は落ち着きません。マイの結果は予想以上にがんが進んでおり、円錐切除、最悪子宮摘出も検討しなければならない事になり、サクラはまずは夫婦に円錐切除を行う旨伝えます

何事も早い方が良いという事で、マイはどうしても赤ちゃんを産みたいため、リスクは考慮の上手術を承諾します。倉崎は自身の事情も明かし、マイに早目に上司にも相談すべきだと助言します。マイは不安になりますが、夫も同意しつつ信じようと手を握り合ったところでこの巻は終わります

まとめ

今巻では下屋の代わりということで、倉崎という女医が登場します。倉崎は訳アリのシングルマザーで、過去サクラ四宮とも面識があります。夫の浮気が原因で別れたものの、折角医者を志したのに単純に家で子育てをして終わる人生など嫌だとシングルマザーの道を進みます

それぞれの事情があるのでしょうが、女性が家族の都合で夢を諦めるような時代ではありません。大変な事は多いでしょうが、倉崎には育児と仕事の両立を頑張って貰いたいものです

子宮頚がん<前編>では、サクラの母がそれで命を落としていたことが分かります。40年前の事ですが、医療を発達し、事前に見つけてしまえばそれ程怖い病気ではないということではありますが、やはりがんと言われて動揺しない人はいないでしょう

マイは頼りになる姉さん女房ですが、どうしても赤ちゃんを産みたいという意志は固く、また、サクラも過去の経緯からこの病気には想い入れが強いのです。<後編>ではどんなお話が展開されるのでしょうか?

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