前回までのあらすじ
対して遠峰はスパーリング「ゼクト」で合わせ「母と幼子の沐浴のマリアージュ」と珠玉の表現、密かに仄香を想います。雫も飲み涙しその感性に恐怖すら感じる遠峰です。判定は二-四で遠峰の勝利、完璧を超えるマリアージュ演出で雫完敗です。ロベールは分析せよと命じ雫「小籠包」を食します
雫は見えたーと女優の素朴な笑顔を引き出す寛容さが足りず遠峰のそれは寛容さの塊で語るまでもないとし次のお題=「北京ダック」です。遠峰先攻志願で宮廷料理の店の料理長が調理、「ダムナシアン」とのマリアージュは「カジノ・ド・モンテカルロ」だとまたもウォン爆食いです!
対して雫はピノ・ノワールで明の十三陵に向かう皇帝から大河のように流れ続ける「皇帝のクロニクル」のマリアージュです。世界一の食いしん坊を自負するウォン爆食い、判定は四対二で今度は雫が勝利します…
遠峰、雫の表現が自身の影響を受けたのでは?と喧嘩腰
三品目「フカヒレ姿煮」も遠峰先攻、気仙沼産のヨシキリザメを用いており雫の予想通りです。「シャトー・ディケム」の白で合わせ「生命の螺旋」と哲学的な表現で圧倒します。大好評で一方雫は赤です。ワインを注ぐ雫に気付かぬか!貴様の負けだと手厳しいロベール、ここで雫気付きデキャンタする事にします
右岸のメルローだけに温度が低いと香りも閉じたままでマリアージュせず、雫咄嗟の曲芸で何とか開きます。大地の記憶を遺伝子に刻みながら海に還り生まれたイルカが太陽を目指しジャンプするダイナミズムそのもの=「イルカの飛翔」のマリアージュでこちらも絶賛です
ところが判定で遠峰は雫の表現が自身の影響を受けたのでは?と投げ掛け雫キレオフィシエに問うと誰も手を挙げず撤回されます。2-2でロベール・ウォンは引き分けとしイーブンで五分とします。最後は「麻婆豆腐」で遠峰は先程の件もあり後攻とし、「陳麻婆豆腐」なので石膏豆腐です
雫は赤で合わせ古い地図を想起します
遠峰自ら棄権の意外性
宝の島の奥には宝箱がありめくるめく「冒険のマリアージュ」と表現、ウォン例によって爆食いで呆れた食いしん坊です。対する遠峰はロゼワインで「麻婆豆腐」を食べ始めると止まらずお代わりを要求します。とにかく食べ続けた遠峰は何と自ら棄権を選択、豆腐の違いにやっと気づいたのです
「驕れるピエロ」だったと反省し勝負ありですが、雫は本当の遠峰の表現が聞きたいと幻のマリアージュを所望しオフィシエ納得、ニガリ豆腐の麻婆豆腐を作らせます。遠峰はその違いから「レノン=マッカートニー」というクレジットで生み出された未来永劫残る名曲の数々…二人の天才の「マリアージュ」を想起します
まるで曲が聴こえてくるかのようで、最高の名曲=「抱きしめたい」が鳴り響きます
それぞれ5枚の記述を手に三か月後「神の雫」勝負
霧生は判定で二勝一敗一引き分けで豊多香の遺言状の記述:ウォンの一枚は雫の物になります!整理すると1、2、4、5、7枚目の遺言状が雫、1、3、4、6、7枚目の遺言状が遠峰に渡り、二人とも同じ様に見る事の出来ない物が二枚ある事になります。霧生は遺言状の冒頭を再度読み上げオフィシエは各々豊多香を想います
被っている1枚目も読ませついに「神」という言葉が語られ、めくるめく文章は流れるように様々なヒントを想起させる雄大なもの、残り六枚をそれぞれの持ち主に渡し四枚目と七枚目は吉田に書き写させてあります。ロベールは期限は三か月やろうとし、同じ日ここに来るが良い、「神の雫」を携えてな…と放ちます
モノポールで1枚目の難解な文章に藤枝はダブルコンソメと表現、みやびは豊多香いまわの際に飲んでた「アンリ・ジャイエ」が?と問うと雫は始まりのワインは頂点になり得ないと否定します。雫は遠峰が読めない2枚目を開きみやびワイン飲みたくなっちゃいます
ワインに触れていないようでワインの物語だと藤枝、「神の雫」に迫る重要なファクターについて雫は「スケール」です、ワインそのものの大きさと生き抜く時間を意味していると確信的な所でこの巻は終わります
まとめ
今回の四大中華のマリアージュ対決で気になったのは遠峰の焦りです。今までは唯我独尊状態で決して動じる事の無かった遠峰が雫の表現にいちゃもんをつけ、更に石膏豆腐との違いに気付き自ら棄権する等らしくない焦りを感じさせます。これは後述しますが彼なりの理由がある様です
結果雫はウォンの記述を手にし5枚同士と条件は似ていますが問題は記述内容です。各々預かった記述のピースの内ヒントに直結するものが入っていればラッキーですが、難解だとハズレも考えられます。1、2枚目を読み解き流石に現時点でその答え=「神の雫」には程遠いです
それでも雫は「スケール」です、ワインそのものの大きさと生き抜く時間を意味していると確信的で、三か月という限られた時間の中探し当てられるかが肝となって来ます。ただ、この表現対決だけだと単調なので、他のエピソードが豊富なシリーズだけにこれからも楽しめそうです…18巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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