前回までのあらすじ
ヤスと電話で話し、ノブは本気で、書き溜めた曲も光る物があると告げ、ナナが本気になりその場で披露する事になります。まだ歌詞のついていなかった曲にナナがデタラメな英語を乗せて歌う事で、初めてナナの歌声を聴いた奈々は一瞬で虜となります…
バンドメンバーにシンが加入!
結局夜中の騒音でこっぴどく怒られ、イワクつきの部屋である事が分かります。ノブは奈々の部屋で寝て貰い、ナナの部屋で奈々と一緒に寝ます。こんなドキドキ生まれて初めてかもしれないと感じる奈々は早速バンドメンバー募集の張り紙を店先に出す程です
章司との微妙なすれ違いに苛立ちつつ、素直に章司のバイト先に会いに行こうと心に決める奈々ですが、早速張り紙を見たという美少年が現れます!更に章司のバイト先(レストラン)で新人の幸子が現れます!
早速美少年(シン)を面接し、ベースを弾かせると上手いのです!尊敬するギタリストは本城漣と言ってのける彼はレンがベースも弾ける事、ピストルズのトリビュートに参加している事も知っており、アレンジもそっちでナナも納得です
ナナは「レンを超えてね、シン」と約束し、シンの加入が決まります。自分のお手柄だと喜ぶ奈々にご褒美のキスをするナナ、奈々は激しく動揺します(笑)一方章司は幸子と一緒に帰り、少し距離が縮まります。奈々はナナへの憧れはかなり恋に似ていたと感じます
奈々はだらしなく、お金に無頓着で金遣いが荒く、貯金も底を尽きて来ます。ナナは呆れ、生活費はきっちり半分ずつって約束だろ?月末までに用意出来なかったら出てってもらうと聞きません。何とか節約をしなければならない中、水越に夕食を誘われます
一方学校で京介は仲良さげな章司と幸子を見かけ、バイト先が同じで大学も同じ、しかも同じ学部、しかも章司の好みの可愛らしい女の子なのです。京介は一人危機感を感じます
小悪魔:幸子の存在
シンは18歳じゃなく実は15歳で、中学生だと言うと相手して貰えないと思ったと言います。ナナ界隈の事を気兼ねなく水越に話していると、何時しか真剣な顔つきになり、大事な話があると言うのです!それは店をたたもうと思うんだ…という意外なもので、当然奈々は困ります!と泣きつきます
幸子はワザと走りにくい靴で終電に向けてダッシュし、案の定靴が脱げ、指摘されるとワザとだよと悪びれません。すると奈々から泣きの電話が入り、章司と幸子はタクシーで帰る事にしますが、彼女がいる人にはおごってもらわないと幸子は断ります
金欠の奈々ですが、30万も振込があり、それは実は母からのもので、これからは節約だとナナに脅される中、部屋に着くとそこにはヤスがおり、ブラストはヤスが作ったバンド、心配で夜も眠れない、弁護士事務所なら東京にもあるしな…と上京して来てくれたのです
例の30万は花嫁資金という事で、散々家族から馬鹿にされた奈々、ヤスにべた惚れのナナがお似合いだと感じつつ、現実を見なければと感じた奈々はいきなり出版社の面接に行くと豪語、ナナもヤスがドラムに入るから今までとは一味も二味も違うぜ!と得意げです
淳子は章司を問い詰め、幸子との仲を疑い、章司自身も良くないとは分かりつつも深みにハマっているようです。最初に会った時からなるべく関わらないようにしようと思っていたのに…大魔王の思うつぼにはならないと決心します
バチバチの三角関係
バイトの帰り道章司は幸子を引き留め説得しますが、小悪魔的な幸子の術中にハマります。奈々が出版社に応募したのも全ては章司と土日自由に会えるようにするためでした
罪悪感を感じた章司は京介に同意を求めますが、京介は淳子を失うのが怖いからと一途です。奈々は職場のお局にいびられる中、章司は奈々の小言を聞き本心を語れません。奈々が不慣れな雑用に精を出しくたくたの中、家に帰るとナナがライブだ!と喜んでいます
下北のライブハウスでやるイベントの代打で5月5日持ち時間30分という事で、メンバー皆喜びます。そんな中幸子の家にいる章司に案の定奈々から電話が入りライブに誘われますが、章司は幸子との約束を優先します
京介は章司の性格上踏み入れてはいけない領域に入ってしまったと淳子に嘆きます。この事がばれたら奈々は何をしでかすかわかりません。すると唐突に奈々がナナとシンを連れて章司のバイト先に行ってしまいます
そこで幸子は奈々の事を悟り、誤ってコップを割り、更に優しく接せられた事で泣き出してしまいます。章司は事が収まった後幸子に会いに行き、彼女の事大切にしてあげてと言われてしまいます。シンが女の家を転々としているロクデナシと判明し、章司が意を決してこの後話があるから家にいっていいか?と奈々に問うたところでこの巻は終わります
まとめ
今巻は様々なトピックスを挟みますが、メインはやはり章司の浮気でしょう。奈々という彼女がいながら、彼女にはない小悪魔的な可愛さを持つ幸子にも惹かれ、こっそり浮気してしまうのです
当然許されるべきものではありませんが、自由奔放かつ今の奈々では少し原因も分かり、章司ばかり責められないのが難しいところです…ただ、やはり基本的にはきっぱりと別れてから付き合うのが筋なので、二人の女性を天秤にかける章司がいけないのは明白です
ナナのバンドとしては、シンの加入・ヤスの上京からトントン拍子にライブも決まり、上向き調子です。地元で熱心なファンが付いていたブラスト、東京での躍進はあるのでしょうか?ナナにとってはレンへの当てつけといった側面もあったのかもしれません
章司が奈々に告げようとしている事とは結局何なのでしょうか?4巻に続きます…
おまけ
巻末には時折スナック淳子の部屋というオマケページが載っています。こちらは登場人物の墓場的な立ち位置で、話の流れ的にもう登場出来ないキャラなんかも出て来ますので、毎回お楽しみ下さい
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