『進撃の巨人』27巻レビュー|エレンとジーク、彼ら異母兄弟の真意を巡りパラディ島は対立する

「進撃の巨人」27巻のレビューです

進撃の巨人 attack on titan27巻【電子書籍】[ 諫山創 ]


エレンとジーク、それぞれの信奉者たちによりパラディ島の内部で対立が激しくなっていきます

これまでのあらすじ

エレンが自身を人質にした作戦によりマーレ上層部が死に軍港は壊滅したため、始祖奪還作戦まで少し猶予ができました

しかし代わりにサシャは死にエルディア人はさらに世界から憎まれるようになります

ライナーたちが撤退して以来、マーレからパラディ島への調査船団が訪れるようになりエレンたち調査兵団が捕獲しました

その中にジークの信望者、イェレナがおり彼女の手引きにより海の外の技術、情報を得ていきます

しかしその過程でエレンは変わってしまいました

27巻の展開

エレンの手引きによりヒィズル国の要人が訪れミカサの意外な正体が分かります

イェレナは裏でエレンと会ったことがあり、そのせいでパラディ島の兵団は反マーレ義勇兵を拘束することにしました

ガビとファルコは逃げ出します

そしてエレンを指示する民衆が兵団を非難するようになりパラディ島の世論は割れて行き、ついに実力行使が実行されました

ジーク・イェーガーの秘策

ジークはヒィズル国のキヨミ・アズマビトを介しエルディア人と世界を救う秘策を兵団に授けました

1つ、壁の巨人を動かす地鳴らしの実験的活用

実際にそれを使ってみて破壊力を世界に知らしめます

2つ、地鳴らしが必要なくなるほどの軍事力を底上げすること

これにはヒィズル国の介入が必要な上に50年ほどの時間が必要です

それまでは始祖の巨人と王家の地を引く巨人の地鳴らしで島を守らなくてはいけません

3つ、獣の巨人を王家の地を引く者へと継承

そして王家の血を引く者は13年の任期を終えるまで可能な限り子を増やす必要があります

かつてレイス家は始祖の巨人を王家の血筋とともに伝承させていきましたが、今度は獣の巨人を伝承させることになりました

このままではかつてのエルディア帝国の繰り返しになってしまいます

エレンはこの繰り返される運命を断ち切ることはできるのでしょうか

ガビが始祖の巨人を受け継ぐ?

ガビとファルコはかつてサシャに助けられたカヤの案内で孤児が暮らす牧場で暮らすことになります

そこでガビはエルディア人を悪魔と罵るいつもの弁舌を始めてしまうのですがその様子はヒストリアが幼い頃会っていた始祖の巨人の継承者であるフリーダが時々見せていた様子にそっくりです

以前、進撃の巨人を受け継ぐフクロウがミカサとアルミンの名を口に出していましたが巨人の記憶は未来からも受け継がれるのかもしれません

となるとガビは将来巨人になってエレンを食べるという予想がたちます

どうすればそんな展開になるのか分からないのでこれからの展開を待つことにしましょう
最後に
他に見て欲しいところは


ミカサとヒストリアのいちゃいちゃ


夕日のせいで赤くなるエレンたち


ヒストリア懐妊


馬の世話をするガビ


エレンの信望者たち


アニとアルミンとヒッチ


というところです

ミカサが実はお偉いさんの子孫であることが明かされました

ヒィズル国に帰ればお姫様になるかもしれないのですが、それを知ったヒストリアの喜び具合がとても可愛いです

彼女はお姫様友達に飢えていたのだなと微笑ましく思いました

さらにあの時の子がミカサの信望者として再登場することにも驚きです

驚きと言えばエレンのロックスターのようないで立ちもです

不信がうずまくパラディ島の運命がこれからどうなるのか見逃せません

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