「新宿スワン」24巻のアンダーグラウンドな夜の街の光と闇~揉めない森長の意外性!同一人物だと思われた馬頭辰巳は別人?馬頭に全てを消されたタツヒコは…!?~

前回までのあらすじ

森長から連絡が入り、ハカセのことでミネルバと揉めるのは分が悪いと慎重論のタツヒコ、電話は切れ、タツヒコは外に出ようとしホタルに止められます。しかし、タツヒコは自分の体調を押してでも行かなければならないと必死です

ホタルは呆れ、「気をつけてね」と言い送り出すと、玄関でタツヒコは倒れてしまいます。森長犬飼に「よーし、突っ込むぞー!!」と息巻きます…

珍しく揉めない森長

ミネルバ北海道支店に乗り込むと、車椅子姿になったハカセの慰謝料600万を請求されます。森長は早速暴れるかに見えましたが、土下座し謝ります。すると支部長の富士見森長の若い頃のことを知っており、なんでこんなところにいるのかと戦慄します!

たかが平社員のタメにバーストネオのナンバー2が頭下げに来ているのにこの扱い?と犬飼が先陣を切って殴ります!しかしタツヒコが揉めないと決めたのだから揉めないと森長は再度頭を下げます。富士見森長の荒れた過去を知っているため、穏便に済ませようとハカセをクビにします。行き場の失ったハカセバーストネオに入ります

完全復活したタツヒコホタルと付き合っていると自惚れます。すすきので一番売れているキャバ嬢ということで、浮かれるタツヒコホタルと食事しているところを森長達に見られ、ボコられます(笑)

そんな中、吉川が北海道に現れます!吉川の回想では、ぼったくりバーのカモにされる吉川を助けたの過去が明かされます。吉川タツヒコに会い、追いかけ、真虎に命令されて殺したのかと問い詰めます。まだの死を知らないタツヒコは、表向きは美竹組の下っ端ということになっているようですが、真虎が殺したのだと確信します

馬頭と辰巳は同一人物ではない!

お互いの事情を話し合った吉川タツヒコタツヒコからの指令でミネルバ創立メンバーであり真虎を育てた男・馬頭を捜せと言われたと話し、吉川辰巳さんのことかと納得します。ハカセ馬頭は有名人で、馬頭グループとして札幌の飲食店やら旅行代理店を手広くやっているというのです

犬飼馬頭と面識があるようで、タツヒコを引き合わせます。犬飼は「やっぱりこうなる運命なのか…」と述懐します。タツヒコ馬頭と一度会っていたことを思い出します

森長は別の場所に連れていかれ、喧嘩が始まります。森長の相手は熊比良セルゲイ、初めて喧嘩に負ける男の名ですと豪胆です。なんとセルゲイはあの森長を伸してしまいます!

犬飼は「ごめんタツヒコくん、オレはあんたを裏切った」と言います。馬頭は単刀直入にを殺したのが真虎なのか訊きたいのだろうと言います。馬頭真虎が二人を殺すのは必然、当たり前のことなのだと言います。アイツにあるのは絶対的な執着心だけだと…

1992年ミネルバ設立、初めてのスカウト会社を創った男は1996年に命を落としたと言います。ケツモチを作らない会社の姿勢に疲れと不安を感じた山城兄弟は当時紋舞会の若頭だった天野を頼り、闇に手を染めます

吉川富士見に会い、馬頭ウォッチマンの社長、亡霊だよと言われます

馬頭辰巳という人物だと思っているタツヒコが死んだハズの男がなぜここにいるのか問うと、馬頭は1996年4月1日ウソのような事件が起きたと言います。ミネルバを立ち上げた男が少年をレイプしてその少年に殺されたと言います。少年の名は早乙女朱美なのです!殺された男の名は辰巳幸四郎馬頭はその男の右腕だったと言います

真虎は目的のためなら手段を選ばない、早乙女を使い辰巳を殺し、山城兄弟も殺してミネルババーストを手に入れた…すべては金のためだと言う馬頭に、タツヒコ真虎はそんな人じゃねえと激昂します!馬頭は簡単にケツモチがついたり契約店がとれたこと、ホタルや仲間たちを全て今から消して見せよう、夢幻の如くと言ってのけます

森長と連絡が取れない中、犬飼の裏切ったという言葉が気になったタツヒコは契約店に行くと全ての店でバーストネオなど知らないと言われてしまいます。挙句の果てにケツモチに頼るとしずかに伸されてしまいます…タツヒコは「馬頭の手の平の上で踊ってただけだったのかよ?こんなことでなくなるのかよ…バーストネオ」と屈みこむところでこの巻は終わります

まとめ

以前の森長なら簡単に手を挙げていたところでしょうが、タツヒコが揉めるなと言ったことから、ミネルバとの火種にもすぐに手を出さず土下座しているのは意外でした。吉川も現れ、タツヒコとお互いの誤解を解き合い、馬頭辰巳という人物に焦点を絞ります

ここで犬飼馬頭と面識があるようで引き合わされるのですが、犬飼は裏切ってすまないと謝ります。犬飼馬頭と繋がっているのです…馬頭の話だと、馬頭辰巳は別人で、辰巳ミネルバ創設者、山城兄弟がケツモチを紋舞会に頼んでしまったこと、そして辰巳早乙女に殺されたこと等を明かされます

真虎が主犯だと睨む馬頭に、タツヒコはまだ真虎を信じています。すると馬頭タツヒコの前から全てを消し去って見せようと言うのです!実際契約店も、ケツモチも、そして仲間すら消え去り、タツヒコは茫然とします。全て馬頭が描いた絵の通りになっています。八方塞がりのタツヒコ、挽回はあるのでしょうか?次巻も読みましょう!!

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