前回までのあらすじ
竜崎・大石ペアはマイグローブを持っている程のボーリングマニアでスコアを重ねます。負けていられないと桃城・リョーマが気張ります…
手塚離脱も部員たちの士気は高く…!!
竜崎・大石ペアは圧倒的なスコアを叩き出し、皆罰ゲームの乾汁に恐怖する中、菊丸が調子を上げ、こうなると手がつけられません。しかし竜崎がボールかと思ったら大石の頭だったというとんでもないボケを見せ、油断した菊丸はガーターを出し悶絶します
更に辛うじてガーターは出さずにいた乾ですが、1ピン程度しか毎回倒せずスコア的に断トツの最下位で、自身で作っておきながらあのジョッキを飲まなければならないのか…と戦々恐々です。ジョッキを飲むくらいなら青酢一杯の方が…とワザとガーターを出すつもりでいると、倒れていた海堂に制されます
するとバランスを崩した乾が竜崎にぶつかり、なんと竜崎がガーターを出してしまいます!ここぞとばかりに部員は青酢を飲ませ悶絶させます(笑)結局一番楽しんだのは大石だったというオチでボーリングは終わり、来週の2回戦へ意気込む中、竜崎は手塚は九州に行く事になったと告げます
肩の治療の為関連病院へ行くのです…手塚と大石はリョーマを呼び出しますが、リョーマが陰で話を聞いていると、手塚の方が昔は凄かった、落ちて来る葉っぱを26枚連続で当てた記録があるというので、リョーマもやってみますが、そんな芸当なかなか出来るものではありません
すると今度は桃城を呼び出し、会う直前にリョーマ同様課題となるエピソード(ボールを当てて切株を倒す)を披露し、それを聞いた桃城もやる気になります…この間接エピソード披露で部員たちのやる気をUPさせる二人、大石は副部長としてまるで人が変わったかのようです
手塚を空港で見送り、来ていないリョーマ達は先程のエピソードから自己鍛錬に励みます。手塚離脱は正直痛手ですが、部員たちの士気は高く、これならやっていけそうで大石も安堵します
準々決勝:緑山戦
大石は部長代理としてアメとムチ作戦で掌握します。ここで大石は心理テストを始め、それはなんと50問もあり、実は大石は最適なペア作りの参考にしたのです。更に練習相手に不動峰を呼び、手塚とゴールデンペア不在の中新たな組み合わせを実戦形式で試せるチャンス、竜崎は大石の手腕を認めます
練習は気合が入り、次は聖ルドルフだと大石はやる気満々です。2回戦の日となり、オーダーはダブルス2:乾・海堂、ダブルス1:菊丸・桃城、シングルス3:リョーマ、シングルス2:河村、シングルス1:不二と大方予想通りの面々、あの心理テストもあまり意味がなかったと大石は悪びれません
月刊プロテニスの取材を受ける対戦相手:緑山ですが、大口を叩きあまり相手にせず、壁打ちをやると言ってそれは柱に向かってのボール返しをキレイなフォームで行うのです…この絶妙なコントロールに流石に取材陣も驚きます
緑山はコーチに元プロがいるようで、その実力にも納得のところです。乾・海堂は乾の高速サーブで次々に加点すると、40-0で緑山は追いつく為に体力を使うのは馬鹿馬鹿しいとこのセットを捨てます。逆にサーブ権を得ると圧倒し、今度は逆に海堂が粘り強く追い上げます
こちらも一時40-0だったので、追いつく為に体力を使うのは馬鹿馬鹿しいと考える緑山ですが、海堂は息を上げず黙々と粘り強く追い上げる対照的な展開です(緑山が1-1とします)。今日は3試合同時進行の為、シングルス3のリョーマも試合を行いますが、例のプロコーチの息子:季楽に苦戦します
海堂の絶対に諦めない姿勢に感化される神尾
しかし徐々にリョーマは本領を発揮、ネットインしたコードボールを拾って逆にネットインさせ加点します。リョーマの姿に南次郎の面影を見た季楽コーチはついに南次郎を見つけ、先輩…と話し掛けます。季楽コーチは息子にテニスをさせたのは自身のエゴだったのではないか…と反省しますが、南次郎はガキなんて自分の玩具よ!と言ってのけます
結局リョーマ、乾・海堂共に6-1で勝利です。守備に課題の残る菊丸・桃城ペアですが、抜群の攻撃力で圧倒、6-3で勝利し、青学は余裕でベスト4に進出、全国大会出場決定です。季楽はリョーマに雪辱を喫し、リョーマは敗者復活戦があるよ?と悪びれません
他チームの動向は、順当に立海大付属・六角が勝ち上がり、残る一枠は山吹VS不動峰ですが、何と不動峰が若干押しています!神尾が「リズムに乗るぜ!」と千石に対抗しますが、千石は持ち前の動体視力の良さで神尾を追い詰め、その事に気づく橘も流石です
追い詰められた神尾はなんと目を瞑り、相手が打ってから持ち前のスピードで追いつくという驚異の動きを見せます!音速弾を放った神尾は流石の動体視力の千石でも振り抜けない程のスピードを誇ります。試合は接戦となりタイブレークに突入します
神尾はついに足にキテ、バランスを崩しますが、絶対に諦めない海堂を思い出した神尾はど根性を見せ何と腕を付きボールを返球、7-6で千石に勝ってしまうところでこの巻は終わります
まとめ
スポーツは特に家族・両親の熱心さが子供に影響すると言われています。勿論素質や相性等の理由もあるでしょうが、親が経験者や非常に熱心な事がスポーツで成功する要因の一つである事は間違いありません。季楽コーチが息子にテニスを強要した事を反省しますが、南次郎はガキなんて自分の玩具よ!と言ってのけます
流石に自分勝手な感もありますが、このくらいの自信家の親でなければ、リョーマのようなスーパープレーヤーは生まれないという事でしょうか…昨今親ガチャというワードが叫ばれますが、子供の現在地には確実に家庭環境が強く影響するという良い事例でしょう
緑山は若干淡泊で、疲れるくらいなら無駄な体力は使わずゲームを捨てるという選択をし、逆に粘り強い海堂の絶対に諦めない姿勢にしてやられます。不動峰の神尾もそんな海堂の姿勢に感化され、千石相手に善戦し、ついには勝ってしまうのです!効率を考えた省エネプレーも時には大事かもしれませんが、常に手を抜かず全力を尽くす事が勝利への鍵のようです
ベスト4が出揃う中、不動峰もその一角に割って入る事は出来るのでしょうか?20巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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