前回までのあらすじ
手塚の腕がうっ血して紫色に腫れ上がっています!手塚は大石に全国大会を皆と共に優勝したらプロになる為ドイツに行こうと思っていると語っていました。日本での最後の試合という強い意気込みを感じた真田も「雷」を使い過ぎて脚に限界が来ています
それでも真田は「雷」で打ち込み、「手塚ファントム」でアウトとなりついには5-4と逆転されます。ベンチでアイシングを受ける手塚に対して真田はそれを拒否し、幸村から立海3連破の為に真っ向勝負は捨てろと言われます…
リョーマが記憶喪失!?
最早「零式サーブ」を放てない手塚ですが、真田の「雷」を持ってしても「手塚ファントム」で外に出されます。幸村の思惑から、真田は真っ向勝負を捨て「徐かなること林の如し」と緩急を付けて来て、いつ「雷」が来るかも分からない手塚が不利になります
ついには真田のマッチポイントとなり、不二は手塚がリョーマ到着までの時間稼ぎをしている事に気づきます。全ての技を織り交ぜた真田が攻め、手塚がガットを破られつつネット上にボールは転がり、この状況で手塚はなおボールに回転を掛けていました
真田は走馬灯の様に今までの事が脳裏を過り、最早脚が動かない中、気迫だけでボールを押し戻し、5-7で勝利し、「もう二度と貴様とはやらんぞ」と固い握手をします。ここで桃城がリョーマを連れて会場に到着しますが、リョーマの様子が変です…何と記憶喪失なのです!
青学メンバーは愕然とし、何とか記憶を取り戻せないものか…と焦る中、ダブルス2:乾・海堂VS柳・切原ペアの試合が始まります。柳は乾の読みの逆を突き、切原はショートスネイクでお株を奪います。更にはドロップと見せかけた2段構えの切原のスマッシュで0-3です
乾はデータは取れたと気張りますが、柳は乾に超高速サーブ「ウォーターフォール」を敢えて打たせ、その速さ故に返されると返球出来ないと踏みますが、後方の海堂が切原へトルネードスネイクを放ちます。しかし切原には効かず、乾は眼鏡を飛ばされ、眼鏡を踏みつけた切原は目が赤いです
王者:立海大付属の底力
ところが乾はスペアの眼鏡を沢山持っており、復活しますが、柳に完全にデータを取られており、「空蝉」も決められついには0-4です。ここで海堂が踏ん張り、変化球に強いあの海堂が柳生の得意技:直線の「レーザービーム」を放ちます!ジャイロ回転しており本家より更に速いのです
海堂は得意の曲球に直球を織り交ぜる事で凄みを増します…密かに特訓していたのです。これでトルネードスネイクも活きて来て、正に無双状態、1-4とします。海堂は切原の顔面に強打を決め、15分経ったぞ?と挑発、切原は「てめーも赤く染めてやろうか?」と悪魔化します
ここで切原はターゲットを乾に切り替え、集中的に攻撃、乾は崩れ落ちます。海堂も顔を赤くし乾もデータは取れたと立ち上がりますが、限界がきており、再度倒れ結局1-5で棄権負けとなります。立海大付属はやはり強く、シングルス2:不二VS仁王も0-5で完全に押されています
仁王戦もまるで手塚と戦っているような不二
仁王は上空高く舞い上げた「メテオドライブ」も決め、全く対応出来ない不二はベースラインまで下がりますが、仁王の球は仁王のラケットの隙間に挟まっており余裕を見せます。そこで仁王が被り物を取り、実は切原だった…というところで乾は病室で目が覚め、今までのダブルス2の事は全て夢で悪夢を観ていたものだったのです
実際の不二VS仁王戦は不二が得意の「白龍」から第5の返し球「百腕巨人の門番」で圧倒、仁王の返球はネットを越えません。しかも決勝で不二は更なる返し技を隠し持っているようです。ここでコート上の詐欺師:仁王は手塚に成りきり、「百錬自得の極み」を発揮します
まさかここで手塚と再戦するとは思わなかったと感じる不二は、連続スマッシュを「白龍」、「麒麟落とし」で返しますが、仁王は「手塚ゾーン」で返球します。しかし不二はワザとトップスピンで打たせ、今度は「鳳凰返し」を見せますが、「零式ドロップ」の餌食となります
まるで本当に不二と手塚が戦っているようです…「手塚ファントム」まで見せた仁王が1-3と追い上げます。校内ランキング戦でも一度も対戦していない二人、大石は一度だけ戦った事があるらしいと告げます
完全に手塚とプレーしている感覚の不二は、力一杯やらせて貰うよと気張り、サーブ&ボレーから両者ネットに出て、コードボールを仁王がロブで返すと不二が2年前の手塚との対戦を思い出しながらスマッシュを決めます。大石は過去の対戦は手塚の惨敗だったらしいと漏らしたところでこの巻は終わります
まとめ
手塚と真田の頂上対決も佳境を迎え、真田に軍配が上がります。手塚は限界も感じつつ、リョーマ到着の時間稼ぎをしていたのです…ここでヘリで到着したリョーマがなんと記憶喪失だと判明します!今まで数々の漫画で使われて来た記憶喪失、まさかの主人公が全国大会の決勝でそうなるとは、衝撃です
続くダブルス2は乾より柳のデータテニスが冴え、ここで登場となった切原も最終的には悪魔化し圧倒、海堂の影の努力(曲球と直球の使い分け)も虚しく棄権負けとなり、青学は後がありません。そのままシングルス2の不二まで劣勢か?と思われた中、それは乾の悪夢で実際は若干異なっていました
不二は数々の新技をあみ出し逆に優勢でしたが、コート上の詐欺師こと仁王が手塚化し、不二はまさかここで手塚と対戦する事になるとは…と気張ります。大石だけは彼らの過去の対戦について知っており、その時は不二の圧勝だったというのです。いよいよクライマックスに向けて動き出したテニスの王子様、41巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
テニスの王子様は人気作となり、完結後続編として新テニスの王子様が現在も人気連載中です。全国大会決勝の3日後、突然姿を消したリョーマが再び日本に戻り、秋に始まったU-17選抜大会に特別参加を許された青学の仲間達やかつてのライバル達、そして正規の参加者である高校生達と競い合う姿が描かれています
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