「ゴールデンカムイ」13巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~都丹庵士との暗闇バトルを制するのは…!?ついに網走監獄潜入作戦決行!役立たずの白石、「脱獄王」として汚名返上!~

前回までのあらすじ

露天風呂に盗賊団が現れ、灯りも撃ち壊されてしまいます。相手は盲目の盗賊団、真っ暗で目が見えないのにフリチンでどうやって戦う?と杉元達が困惑します…

暗闇での戦い

都丹庵士リュウが襲い、その隙に森へ逃げます。杉元は胸を刺されますが、こんな事で俺は殺せねえと気張ります。相手方は都丹庵士のみ銃を持っているようで、尾形・杉元は近くの小銃を手にします。アシリパが灯りをともし、尾形は正確に射撃します

アシリパを隠した杉元都丹庵士に血の匂いを追われますが、何とか気づかれません。谷垣キロランケインカラマツと船に乗りますが、都丹庵士に船を撃たれ、インカラマツは沈みます。しかし谷垣が救い、更にキロランケの助けもあり何とか命拾いします

間もなく夜が明け、杉元達に有利な展開になります。明るくなり尾形の狙撃も冴え、形勢逆転です。廃旅館がアジトと見定め、中に突入すると窓が全て塞がれており暗闇で今度は都丹庵士有利です。アシリパも侵入し、ぺカンペ()を撒いた事で敵方は引っかかり、仕留めていきます

杉元都丹庵士と組み合いになり、都丹庵士もこれまで…というところで土方達が現れ、都丹庵士の命は一旦保留となります。結局刺青の写しを貰う事で同意し、都丹庵士杉元が若かった土方そっくりだと言います

宇佐美鶴見中尉に網走監獄での出来事を報告し、鶴見中尉は宇佐美の両ホクロに人の絵を描いてしまいます。杉元達の動向も伝え、鶴見中尉はアシリパが気になるようです

土方は写真館で杉元達の写真を撮らせます。石川啄木白石と遊郭に行き、新聞における写真の影響力の大きさを説きます。それぞれの写真は現像され出来上がります

アイヌでは鮭はカムイチェプ(神の魚)とかチュクチェプ(秋の魚)と呼ばれています。どんぐりやヤマブドウ、サルナシの実、野イチゴを収穫し、美味しく頂きます。博識のアシリパを褒めると、アシリパのっぺら坊が私の父だったらどうしよう…と嘆きます

ここに来て頼りになる白石

ついに一同は網走監獄に到着します。杉元達は協議した結果、白石の案で警備の手薄な網走川に面した堀にクチャ(借小屋)を作り、鮭漁をしているように偽装します。その小屋から穴を掘り、内部に侵入しようというのです

谷垣は看守と巧みに交渉し、鮭を3匹から5匹渡すように割り増しする事で手を打ちます。穴を掘り進めると、天井が抜け、そこにいた門倉は予定通り、俺の宿舎だと言います。門倉犬童の指示によって毎日独房を移されるのっぺら坊が再来週の新月の夜どこに移動されるか正確に予想できると言います

コタンでは本場の鮭のチタタプをする事になり、あの尾形すら「チタタプ」と言う程なのです!新鮮なチタタプは美味で、身もイクラも使い豪勢に料理し美味しく頂きます。谷垣インカラマツを呼び出し、川の向こうから網走監獄を見ていた事から実はのっぺら坊ウイルクではないかと思っているのでは?と尋ねます

案の定インカラマツは同意し、占いに全てを賭けてきたが、それは絶対ではなく、ウイルクと再会できるという期待があると話します。谷垣は時が来たらインカラマツに求婚すると誓います

流石に本業だけあり白石は活き活きとのっぺら坊と会う段取りを語り、ここに来て頼りになります。インカラマツの占いではのっぺら坊アシリパの父親であるかは五分となり、ついに決行の時を迎えます

潜入成功ものっぺら坊は偽物…

それぞれ配置を確認し、杉元・アシリパ・白石が舎房へ侵入する事になります。先導するのは都丹庵士です。幸先悪く見つかりますが、何とか難を凌ぎ先を急ぎます。網走監獄は五翼放射状平屋舎房で、700人以上の囚徒を収監できる建築物で、中央には六角形の「中央見張り所」があります

白石は監獄の中でどうやって脱獄できるか考える癖があり、今回は天窓に目を付けます。巧みに白石は潜入し、ついにアシリパのっぺら坊のいる房に入りますが、そこにいた男は顔が潰れており、喚くばかりで、アシリパはアチャ()ではないと感じます

看守にも潜入がバレ、都丹庵士アシリパを引き上げます。まだ杉元達が戻らない中、都丹庵士アシリパに本物に会わせると連れて行きます(これが土方の真の狙いのようです

インカラマツ谷垣を連れて逃げ出そうとします。第7師団に連絡していたのです。橋が爆破され、第7師団が襲って来たと悟り、土方は情報将校も侮れんなと呟きます。鶴見中尉の「」型駆逐艦はまんまと潜入に成功し、今夜は我々がシャチとなって狩りに行くと粋がります

鶴見中尉がのっぺら坊アシリパを確保せよと叫んだところでこの巻は終わります

まとめ

盲目ながら暗闇に生きるだけあり都丹庵士はこの状況でも動じず、形勢不利だった杉元達ですが、夜が明け始め形勢逆転します。アジトは逆に真っ暗闇で今度は都丹庵士有利になりますが、揉みあった際土方も現れ、結局間に入られ、事は収まります

大所帯となった杉元達はついに念願の網走監獄潜入作戦を決行します。今までまるで役に立たなかった白石でしたが、自称「脱獄王」だけあり今回ばかりは頼りになります。各々役割分担をし、難攻不落の網走監獄に潜入、アシリパのっぺら坊を会わせる腹積もりです

ところがそののっぺら坊は実は偽物で、杉元達の侵入もバレてしまいます。ここで都丹庵士アシリパを引き上げ、本物ののっぺら坊に会わせてやると連れて行きます。これこそが土方の真の狙いのようで、アシリパは父と再会できるのでしょうか?

鶴見中尉率いる第7師団も現れ、典獄の犬童杉元達との激戦は必至、鶴見中尉ものっぺら坊アシリパ狙いのようです…この3者入り乱れた乱戦を制すのはどちらでしょうか?14巻へ続きます…

おまけ

ゴールデンカムイのアニメ版にはコミック単行本の限定版に付属する新作オリジナルアニメ(OVA)のDVDのこと=OADがあります。アニメ本編では語り切れなかった内容が所謂読み切りのような短話となっておりますので、こちらもお楽しみ下さい

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