前回までのあらすじ
村をトロールが襲います!セルピコは早速シルフェの剣を振るいますが、イメージをしていなかったので空を切ります。ファルネーゼにシールケに言われたことを思い出してと言われ、セルピコが精霊をイメージしながら再度剣を振るいます…
結界発動!
セルピコのシルフェの剣の威力は凄まじく、トロールに触れずに切り裂いてしまいます!イシドロは自分も目立ちたいとサラマンデルの短剣を使おうとしますが、物凄い数のトロールが現れ、木の実を投げ効果を掴みながらも、多勢に無勢で逃げます
キャスカが転び、ファルネーゼは身を挺して助けに行きます。銀の鎖帷子の効力か、トロールは近づけず、セルピコがなんとか防ぎます。囲まれるとそこにガッツが現れ、物凄い剣技で一掃します!彼には魔法は必要ありません
シールケは寺院に魔法で防壁を張ろうとします。司祭は聞く耳を持たず、魔法を唱えていて上の空のシールケを止めようとしますが、ファルネーゼに制されます。ファルネーゼは司祭に過去の自分を重ねます
寺院内に侵入したトロールをセルピコ・イシドロに任せ、ガッツは一人寺院の前を守ります。セルピコは精霊の力で人々を飛び越え奥のトロールを倒します。その場をイシドロに任せますが、イシドロは低い姿勢で攻めていると剣に振り回されトロールにやられたかに見えましたが、モーガンが身を挺して助けます
男達も負けじとトロールに向かい、泥仕合になっていると、シールケの魔法がついに発動し、物凄い光と共に寺院にいたトロールは死滅し、結界が張られます。効果は絶大なのです
下のトロール達もこの結界には近づけず、ガッツは感嘆します。しかしそこに巨大なオーグルが現れ、オーグルも結界に阻まれますが、物を投げると寺院にぶつかります。この結界は幽体には有効ですが物体には無効なのです
術を行う隙を作りたいシールケを察したガッツは単身オーグルに向かいます。炸裂弾も駆使し、腕を切り取ってしまうガッツですが、大きいだけあって非常にタフなオーグルは腕を修復してしまいます。すると水弾が放たれガッツに当たります!今度はケルピーが現れたのです
雨の中ケルピーの存在を危険に感じるシールケ、屋上にいたセルピコがガッツの加勢に行きます
クリフォトにいるキャスカ達を助けに…
相性的にセルピコがケルピーを、ガッツがオーグルと相対します。セルピコの攻撃はケルピーの水圧で防がれてしまいます。更にケルピーは水で溺死させようとしてきますが、なんとかセルピコは脱出し、そこからヒントを得て水を巻き上げて反撃します。しかしケルピーに更に水圧で攻撃されてしまいます
水弾を無数に撃って来るケルピーでしたが、だんだん水がケルピーから離れていきます。シールケは水の精霊に憑依し、洪水を起こしてしまいます!トロール達が流される中、ガッツとセルピコはそれぞれオーグルとケルピーを始末します
物凄い威力の魔法を放ち、シールケは水の精との同調が強すぎて、幽界に意識がいってしまっているため、イバレラは杖で7・7・7の拍子を打って現世に意識を戻させようと言います。ファルネーゼがリズムを刻むとシールケは意識を取り戻しますが、ファルネーゼがドンケツでキャスカを屋上から落としてしまい、それを追って二人は洪水に飲み込まれます
ガッツはすんでのところでキャスカ達を助けられず、キャスカ達は木に掴まったものの流されてしまいます。事が収まり、責任を感じたシールケは二人の気を探し、見当をつけます。村人達はシールケに感嘆し、司祭も心を入れ替えます
自分の無力さに失望しているイシドロに、モーガンは小ぶりの立派な剣と自身の夢を託します。負傷したセルピコを寺院に残し、キャスカ達を助けに向かう一同、どうやら幽界の闇の領域・クリフォトにいるようなのです!
シールケは幽界と現世が重なり、幽体の生物が肉体を持っているかのように認識される、世界が変貌してしまう、あるもの(グリフィス)の出現と共にと言うのです。シールケは再度ファルネーゼに念話するとファルネーゼは意識を取り戻しており、その異様な光景に戦慄します
キャスカを助けようと銀のナイフを振るうファルネーゼ、自分が誰かを護るために剣を振るっていることに驚きます。すると女達が魔物に犯されているところに出くわします。ファルネーゼの目の前で女が破裂し魔物が湧き出てくる場面でこの巻は終わります
まとめ
今巻では特に魔法の威力の凄まじさを見せつけられた巻でした。セルピコは風の精霊を巧みに操り、敵に触れることなく風圧で両断してしまったり、自身を風で浮かせたりと早くもコツを掴みます。相性が良かったのもありますし、一度呪物の持ち主が定まると力が固定されるようで、他の者は使いこなせなくはなりますが、効果は絶大です
そしてなんといってもシールケの結界と洪水の魔法が物凄い効果を発揮します。結界は寺院を包み込み、中にいたトロールは死滅、寺院にも近づけなくなります。オーグルが現れ、幽体には有効ですが物体には無効であるという欠点が出ましたが、今度は水の精霊に憑依し大洪水を巻き起こしてしまうのです
ファンタジー系の漫画やゲームは割と術発動の際の描写が淡泊な傾向にあると思いますが、ベルセルクではそこが丹念に描かれ、また、術者の意識が戻って来れなくなる等の不安要素も取り入れ、魔法がとてつもない効力と、その代償があることを上手く描写されています
今までは主にガッツのド迫力の肉弾戦メインだったベルセルクに、風のセルピコ、そして大魔法のシールケが加わり、より華やかで、バリエーションに富んだ戦闘シーンとなりました。ガッツも頼もしく感じているようです
ファルネーゼもキャスカを護るという使命から剣を振るう場面もあり、自身が変わってきていることを認識します。登場当初は信仰によってかなり歪んだ性格のファルネーゼでしたが、キャスカの存在がこれ程まで人を変えるのかと感心してしまいますね。また、周りのド派手な活躍の前に無力なイシドロでしたが、彼の今後の成長にも期待しましょう
クリフォトというまるで蝕のような魔の巣窟から果たしてキャスカ達を救うことは出来るのでしょうか?次巻もコミックスでお読みください!
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