はじめに
ジャンプ連載で女流噺家・落語を題材とした珍しい形でスタートし、好評を受けアニメ化、今勢いに乗っている作品があかね噺です。映画「国宝」に続き日本の伝統芸能にスポットを当てた作風が話題を呼び、発行部数300万部を超え更に飛躍が期待出来るこの作品を今回は取り上げます
阿良川志ん太、真打昇進試験で破門
阿良川志ん太は売れない噺家、娘の朱音の小学校に呼び出され子供同士の揉め事を諭し彼女は父を慕っています。家で練習に励む志ん太、朱音はそれを見るのが大好きで落語バカです。真幸は志ぐま師匠に頭を下げ夫の真打昇進試験に出向き当代一の呼び声高い落語家=一生は機嫌悪いです
緊張で気負う志ん太、出番で寄席と全然違う値踏みされてる様な目に圧っされ、テンポ早過ぎ焦る中朱音のくしゃみでハッと気付きここから喋り・雰囲気が変わります。演目は「芝浜」という人情噺で場面カットの創意工夫も見せ場を一つ捨てた事には違いないです
志ん太の強みは演技力、観客を噺に引き込み俺は今日真打になる!と気張り歓声を浴びます。結果発表で一生師匠は今日の出場者全員破門という驚愕の結末とし、落語家阿良川志ん太は死に、一生の武道館公演を観て朱音の噺が始まります
ぐりこは志ぐま師匠が若いギャルと付き合ってるという噂から尾行するとカラオケ時間差入店で秘密の関係確定だと戦慄します!すると部屋で落語の稽古をしている風で店員に気付かれぐりこ乱入、家に戻りぐりこ土下座で朱音は6年前破門になった志ん太兄さんの娘なのです
朱音の初高座
あの日から稽古をつけて頂き6年、今年で17になる朱音は真打になっておっ父の芸がスゴかったって事を一生に証明したいのです。志ん太は落語を辞めコンクリートを売る会社に入り周りからは良かったねと言われるも朱音だけは父の意志を継ぎ真打になると気丈でした
高卒で入門は今時珍しいが全くない話じゃなく、ここで志ぐまに落語喫茶のトラブルで代役に朱音を指名します。一度プロの世界を見てこいとされ、爆笑とって鼻明かしてやりますからと朱音は強気です。店長に若く見た目も派手で落語をやる様には…と思われるも朱音誠心誠意の応対で信頼を掴みます
ぐりこは緊張する朱音に落語家は聴き手の人を吞むんだよと教わり着替え出番、意外と客は多く圧もあり物怖じしますが今までの練習を糧に気張り、落語は会話劇・一人演劇とも言える独特なものです。表情・仕草・声を駆使して想像させるのが肝で朱音はその才能を発揮します
演目は「まんじゅうこわい」で初高座のレベルじゃなく店長は懐かしさから志ん太を感じます。志ぐまは感想を教えろと言っており、店長はすごかったとしか言いようがない程の出来でした。遅刻した男は朱音を褒め19歳で二ツ目になった噂の落語家、”色”があります
演目は「稽古屋」で女を艶っぽく演じる凄腕、歌も上手でぐりこは阿良川魁生の芸の本質は”色気”だと評し一生が例の昇進試験以降二ツ目に上げた唯一の男なのです!
朱音、”気働き”を居酒屋で学ぶ
終演後アンケートには魁生の事ばかりで彼は一生の弟子にならない?と誘いますが断り志ぐま師匠に弟子入りしてきますと即決です。志ぐまは弟子入りを認め条件は親と一緒に家に来なさいというもので真幸と会うのは例の昇進試験以来で志ぐまも緊張します
志ぐまは真幸に朱音を6年前から稽古つけていたと詫び、真幸は知ってましたとアッサリです(笑)志ん太も志ぐま師匠なら何も心配要らないと話しており、家族の了解も得て晴れて高校卒業後志ぐまの弟子です。落語家は見習い→前座→二ツ目→真打という階級制度で4人の曲者”二ツ目の先輩を紹介されます
こぐま・まいけるはトンチキで亨二は唯一まともそうで面倒を見ると厳しく志ぐま一門のお奉行様です。前座修行は多くのしきたりがあり=雑用です。”気働き”を学び柏家白州に気に入られ高座にありつけ朱音は居住まいが美しいです。ところが思った程反応が良くなく終演後亨二は身勝手極まりないと手厳しいです
腕は認めた亨二に学んで来いと向かわされたのは居酒屋”海”で”気働き”を学びます。店長=みくは頑張り過ぎだ、まずは人を見る事よと意味深で先輩店員も競技じゃないしと肩肘張ってません。休憩中気遣いってどうすれば出来るんすかねとみくに問い自分を出すより相手を大事にしなきゃと教わります
するとアジア人客への対応でジェスチャー交え上手く接した朱音はヒントを得て亨二の好きなオレンジジュースを先出しする”気働き”を見せた為、朱音に来週末都内で営業がある、お前も同行しろと学びの成果を披露する機会が訪れる所でこの巻は終わります
まとめ
べしゃり暮らし等お笑い漫画はありましたが落語を題材としたジャンプ漫画は非常に稀で、そのマニアックさから最初戸惑いますが実は演目と描写の絵の使い分けを行う事で漫画と相性が良い事が分かります。志ん太は真打昇進試験で会心の出来でしたが一生に全員破門と言われ夢破れます
父の落語を好む朱音は彼のリベンジとばかりに若くして落語を志ぐまから学び17歳にして腕はピカイチです。初高座も盛況に終わり、晴れて志ぐま一門に弟子入りしますが先輩4人は皆一癖ある曲者ばかりです。面倒見の良い亨二は気難しく落語界独特の慣習の描写は勉強になりますね!
高座を見て”気働き”が足りないと感じた亨二は朱音を居酒屋で働かせ学ばせます。接客業、特にお酒を出すお店は”気働き”が出来ないと上手くいきません。この様に一見荒療治に見せて実は的を射た修練の場は朱音を加速度的に成長させます…1巻から掴みはOKといった所、続く2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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