「BLUE GIANT SUPREME」2巻のジャズと宮本大の成長物語~海外でメンバーを探す大、力強い女性ベーシスト・ハンナに一目惚れ!熱心な大に感化され、ついにハンナ、大の音を聴く~

前回までのあらすじ

結局考えすぎていた、運転手は運転し続けるだけ、は吹き続けるだけ、という結論に達し、タクシーは例のジャズスポットに行き着き何とこれからここでライブなのだとが店に入ります…

新しいパートナー探し

前回の倍以上の客を前に、はスランプがなんだと前回のライブを超えた凄まじい演奏を見せます。観客も前回以上に見入っており、例のタクシーの運転手も気になって観に来ますが、が苦悩の果て単独ライブを行っている姿に胸打たれます

は全力で吹き続け、終演後質問攻めにあい、は一人で出来る限りの事をやったので、ミュンヘンを離れて仲間を探すと言います。はジャズスポットを周り、目ぼしい人物を探しますが、簡単には行きません。一人での限界も感じたは、心通わす仲間探しに奔走します

クリスにパートナーとなる人間の条件として、自分と違うモノをたくさん持っている人、そして同じものを少し持っている人と答えます。テクニックはあればあったで良いが、大事なのはそこじゃない気がしていると言います

クリスが兄みたいだと感じ、なんでそんなに良くしてくれるのか問うと、クリスは以前貧乏旅行で各国を周った際、あるジョージア人に煙草をいつも一本吸わせていたのですが、クリスが腹痛で大変な時大声で助けを呼び、窮地を救ってくれた件を告げ、世界はそうやって周っているのだと言います

は懲りずにジャズスポットに赴くと、そこにウッドベースを力強く弾く女性(ハンナ)を見つけます!はバンドの中で若干浮いているくらい力強いベースに惹かれ、面白いと感じます。は寒空の元出待ちし、ハンナに声を掛けます

ハンナのベースが力強く、まるで怒っているような感情的な演奏だったと評し、組まないか持ち掛けます。ハンナは今のバンドは臨時で加わっていると言い、翌朝にはミュンヘンを離れると言いますが、は自分と組んだ方がいい、あなたに負けない自信があると返します

ハンナは実際音を聴いてみないと分からないと答え、ツアーが終わったらハンブルクに帰ると言い、二人は別れます。クリス宅に帰りはミュンヘンを発つと告げると、ハンブルクはドイツ第2の都市だぞ!と驚かれます。人探し等大変なのです

あくまでハンナに一途な大

全コマ吹き出しなしの回では、ミュンヘンで出会った人達と送別会のような事をし、親切にされ、は感謝の意味でサックスを吹きます。クリスの部屋の掃除をし、別れ際ジャケットをプレゼントされ、クリスとの出会いに感謝を告げ、電車でハンブルクに向かいます。クリスに絶対に忘れないとメールします

はハンブルクの楽器屋でハンナの事を聞きますが、知らないと言われます。店員(ボリス)は知り合いのジャズバー店員からやはりが来たと言われ、同じようにハンナを探していると言っていたと告げられます

翌日は再度楽器屋に現れ、サックスのリードをバラで購入、ボリスはハンブルクで一番古い楽器屋で、自分の耳に入って来ないという事は、ハンナを探し当てるのは不可能だと言います。は彼女と組めたら良いから凄いになる、これは運命なのだと豪語し、流石のボリスも苦笑いします

の使い込まれたサックスを見たボリスは、どれだけ吹いて来たのだろうと感じ、少し心が動きます。は手当たり次第に聞き込みしますがなかなか見つかりません。飛び入りOKのジャズスポットに行くと、熱く盛り上がっており、は順番を待ち飛び入りに挑戦します

はバンドのレベルの高さを感じ、メンバーはの演奏に驚きます。誰かと合わせる事はこんなにも楽で、力も付けて来たので、オレに必要なのはこういうベーシストだと感じます。ホストのベーシストはに声を掛けますが、はあくまでハンナを探していると一途です

ついにハンナを探し当て…

ハンナはバンドで一人激しくプレイしますが、冷めたメンバー内である意味浮いています。ハンナはジャズが偉大で、素晴らしいから好きなのだと一人気を吐きます。ハンナはもっと音合わせをしたいと感じ、勇気を出して話しかけようとしますが、メンバーはハンナの事を若干疎ましく思っているようで、ハンナは店を出ます

ハンナがジャズに目覚めたきっかけとなった出会いとキーホルダーのエピソードを挟み、友人からが本当に自分を探していると聞き、ジャズは全てを飛び越えられるから好きなのだと涙します

ボリスは毎日訪れる程熱心なに感化され、ハンナ探しに奔走します。ハンナはバンドメンバーと別れ、ハンブルクに向かいます。ハンナが駅に着くとボリスが話しかけて来て、が飛び入りセッションする店を伝え、会って欲しいと言います。音も聴いた事がないと言うのに、非常に熱心なのです

ハンナは店に出向きのプレイを聴いて、いくつか腹立たしい事がある(彼がアジア人だから見くびっていた事、彼が自身の音について説明しなかった事、彼が無名な事、そして彼とプレイする事に怖気づいている自分)と感じているところでこの巻は終わります

まとめ

は単独ライブで更に客を集め、前回を超える演奏をし、一人での限界も悟り、メンバー探しを始めます。ジャズバンドなので、ロックバンドよりは若干流動的なものにはなりますが、海外で自分と心を通わせられる、強いプレイのミュージシャンを探すのです

何度もジャズスポットを訪れたは、ハンナの力強いプレイに惹かれ、これは運命だと声を掛けます。唐突な話なので、当然体よく断られる訳ですが、が凄いところはそれで諦めず、自力でどこに住んでいるかも分からないハンナを探し当ててしまう事です

ハンブルクに住んでいるという情報だけで、様々な所を訪れて熱心にハンナを探すは、ボリスの心を動かし、またハンナの友人伝手でが本当にハンナを探している事が分かり、ハンナは驚き涙します

ハンナがハンブルクに帰って来る事を知ったは、飛び入りのお店で自身のプレイを聴いて欲しいとボリス伝手でハンナに伝え、実際初めての音を聴いたボリスハンナは驚愕します!特にハンナを見くびっていた事を悔い、彼と合わせられるか?と若干怖気づくくらいのプレイなのです!

ジャズは他のジャンルと比べ即興性・流動的な部分が特徴ですが、やはりバンドメンバーにはある程度のフィーリングが必要です。は意中の人・ハンナをメンバーに加える事が出来るのでしょうか?3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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