「BLUE GIANT SUPREME」6巻のジャズと宮本大の成長物語~バンド名はNUMBER FIVEに決定!ブルーノ・マレクの連弾がバズり一躍時の人に!初回フェス・ホルストジャズフェスティバル出演へ~

前回までのあらすじ

一通りリクエストを終え、ハンナブルーノを呼び込みます!温まっていた客席にジャズを聴かせるのです。前回のライブの反省を活かし、各々の音を良く聴き、上々のスタートを切ると、からのソロでは各パートが全力の演奏を見せ、車で居眠りしていたガブが2セットに入ったのだと悟ります…

ブルーノとマレクの連弾

達の演奏は好評で、客からSNSに上げたいのでバンド名を教えて欲しいと言われ、議論し、は例のNUMBER FIVE運命)はどうかと提案、ジャズバンドだと大抵頭にリーダーの名が来る事から揉め、結局冠は付けず、誰もが納得した時にオレの名を付けようとNUMBER FIVEに決まります

移動時に2時間の空白が出来る事から、フランクフルトの空港のピアノを演奏して宣伝しては?と決まり、ブルーノは50人集まったら飯を3日間奢れと豪胆です。場所に着くと先客がおり、有名なマレク・ヤニツキが演奏しているのです!

空港のカフェで働いている男はここにピアノがあるから働き始めたと、マレクの演奏に惚れ惚れします。ブルーノは過去賞レースで彼に負け続けた経験があり、「負けること」を知っているのが二人の違いだと感じます

ブルーノマレクをカフェに誘い、マレクと連弾したいと持ち掛けます。エージェントが苦言を呈す中、このプロモーションに魅力を感じたマレクはフライトを一本遅らせてまで連弾すると言うのです!ガブは唐突に客集めを始め、動画を撮る気です。カフェの男は居ても立ってもいられず休憩にして聴きに行きます

まずはマレクが弾き、そこにやや乱暴に立ったままブルーノが連弾して来ます!メチャクチャか?と思いきや、きちんとテーマに沿った連弾で、座るといつの間にかジャズ調に変わっていきます。マレクに64小節弾かせると、引き継いだブルーノはそれをジャズ調に演奏し盛り上がります

短い掛け合いでクラシック⇔ジャズのやり合いに客は騒然として来ます!大盛り上がりで演奏を終え、お互いを自己紹介し、NUMBER FIVEにとっても良いプロモーションとなります。ブルーノは賭けに勝ったのです

一躍株の上がるブルーノ

動画の再生数はうなぎ上りに拡散していき、凄い反響です。ライブ後も反響はあり、ブルーノは各メンバーに駄目だしし、夕食ではご褒美のステーキを豪快に食べていきます。動画再生数も1万回を超え、ブルーノには他バンドからオファーまで来ますが、今はNUMBER FIVEに集中するとツアーを続けます

ツアーを続ける事でバンドとしての完成度も、知名度も上がっていき、とにかく動画からの反響からブルーノの株が上がっていきます。更に好条件のオファーも届きますが、ブルーノは放っておくと言います。ラファエルブルーノが抜けるかもしれないと感じます

ガブがその辺の事を探りに行くと、ブルーノは好条件も承知の上で、NUMBER FIVEのメンバーが好きなのだと言い、気難しいブルーノのそういうところは好きだとガブは言います

機材車が故障し、直るまで各自自由行動となり、は相変わらず練習に励みますが、熱心に聴いている少年を見つけます。少年にお遣いを頼まれてもきちんとこなして戻って来て再度音を熱心に聴いています。少年にサックスを吹かせ、大きな音が出てお互い拳を当てて喜びます

少年はかけがえのない時間だったというかのように別れを惜しみ、に抱き着きます。ラファエルは微調整を、ブルーノは絵画を、ハンナは知人とお茶(飲み)と各々の時間を過ごします

ホルスト・ジャズフェスティバル

ツアーのスケジュールに空きが出始めたため、ジャズフェス出演を検討し始めた達、有名フェスには今の知名度では到底出れない中、ホルスト・ジャズフェスティバルオランダ)でオーディション募集をしており、何かの足掛かりにと応募します

ホルスト~はどうやら今年から始まるフェスのようで、会場も小さいです。運営はそれぞれ片手間で仕事をしており、ギャラも十分に払えないと言われますが、見た人が生涯忘れられないジャズフェスにしたいと熱心です

スタンダードナンバーを披露し、一発合格となり、メンバーは小規模ながら運営の本気度に感化されます。リハーサル日もてんやわんやの運営ですが、NUMBER FIVEにトップバッターとして先陣を切って欲しいとやる気十分です。も設営を手伝い、初めてのフェスでここまでやるのか…とその本気度に喜びます

リハーサルの音作りも素人感がありますが熱心で、ブルーノも時間は掛かりましたが満足します。地元枠の若手バンドを激励し、刺激を受けたは練習を気張り、いよいよフェスも本番が近づきます

唯一の大物枠・サム・ジョーダンを接待し、スタッフは最終確認し、レネの妻は夫の充実した顔を見て喜びます。レストランではサムは高額のワインを2本も頼み、レネは渋々ポケットマネーで補う程今回のフェスに賭けています

は全力で演奏するので見に来て下さいとサムに挨拶に行きます!当日スタッフ達は自分達でここまで漕ぎつけた事を誇り、円陣を組みます。リハーサルを終えたサムが念押しで再度自分たちのライブを観に来て欲しいと告げたところでこの巻は終わります

まとめ

無名のバンドを有名にさせる方法は幾つもあるとは思いますが、予算を掛けずに宣伝するのにSNSは有効です。今回空港のピアノで有名クラシックピアニスト・マレクが知人だった事からブルーノは連弾を申し込み、この動画が拡散され話題を呼びます

所謂バズった訳ですが、このように無名ミュージシャンがメジャーへのとっかかりとして有名ミュージシャンの胸を借りるというのは常套手段です。今回はマレクの快諾もあり事は上手く運びますが、一躍時の人となったブルーノは引き抜き等の誘いにも応じません

きっとブルーノ程の腕なら他バンドでも成功を収める事は可能でしょうが、ブルーノはバンドメンバーの個性に魅力を感じ、もっとこのバンドで活動したいと言います。間違いなく今回の一件はNUMBER FIVEにとっては転機だったでしょう

更なる飛躍のためにとジャズフェス出演を目論む達は、今年から始まるホルスト~の手作り感や熱意に心打たれます。資金があり、有名ミュージシャンばかり集めた所謂派手なフェスではありませんが、この規模感がにとっては非常に新鮮だったようです

サムに2度も念を押し観て欲しいと告げた、初回のフェスで爪痕を残す事は出来るのでしょうか?7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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