「ゴールデンカムイ」24巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~刺青の暗号はもう解けない!?杉元、海賊と手を組む事に…奇怪な事件の犯人に宇佐美が得意の奇行で挑む!札幌に役者集結~

前回までのあらすじ

男達はニスホリビレ(臼躍らせ)という難産のおまじないをさせられ、フチの熟練の技もあり、インカラマツの赤ちゃんが産まれます…

刺青の暗号はもう解けないという噂

谷垣は娘が産まれ涙します。月島鶴見中尉が指の骨を弄んでいるのを見た事があるか問い、鯉戸少尉は私は鶴見中尉を前向きに信じる、月島はその私を信じてついて来いと言います。一週間後、鯉戸少尉達は谷垣達にまんまと逃げられたと報告するから南へ向かえと逃がします

札幌では宇佐美・高木の他に門倉・キラウシ、土方・尾形も到着しそれぞれの思惑が入り乱れます。空知川流域のアイヌの集落で聞き込みを行う杉元達は海賊の痕跡を見つけます。「物売り」で飴かなんかを売っていたという事で、探して声を掛けますが、なかなか行き着きません

白石覆面の飴売りを見つけ、刺青を見せて貰うと、顔に変な刺青が彫ってあります。当てが外れたと杉元達ががっかりする中、男は去り際「若山の親分のがっかりした顔もいい顔だったな~」と漏らし、「金塊は見つからない」というので、アシリパは見失いましたが気がかりになります

肝心の海賊は子分と徳富川近くにあるアイヌ集落で聞き込みをし、平太が鑑別した産地とぴったり同じ場所から埋蔵金が採れたと言われ、それがどこに集められたか聞きます

杉元達は石狩川を下って江別まで行く事になります。外輪式蒸気船に乗り、頭巾ちゃん尾形狙いで付かず離れず距離を取り付いて来ます。海賊達が強盗として船を襲いに来ます!海賊は水連達者で、巧みに潜り船に侵入し脅して来ますが、白石とは顔見知りのようで喜びます

仲間だと勘違いされ杉元は船員から攻撃され、やむを得ず川に投げ落とします。上りの蒸気船も現れ、そちらには客に兵隊が乗っているようです。杉元が殺気立つ中、白石は金塊の在りかを聞きだすと、海賊俺らの刺青の暗号はもう解けないという噂があると言います

郵便配達人(野沢)は現金書留等扱っているため、拳銃所持を許されていました。野沢は兵隊の乗る蒸気船に構わず海賊の子分に発砲し倒します(実際は頭巾ちゃん=ヴァシリが仕留めていました)。海賊は兵隊の乗る蒸気船に船ごと体当たりし、外輪を壊し航行不能にしてしまいます

子分が3人やられたと知り海賊は暴れ、杉元が対します。大立ち回りを演じ、その隙にアシリパ野沢を川へ逃がします。白石が仲裁に入り、先程の噂について聞くと、脱獄囚24人の一人である若山というヤクザの親分に捕まった際刺青人皮は役に立たないと言われたと言い、先程の飴売りの男の言葉と繋がってしまうのです…

海賊は手を組もうと持ち掛け、生い立ちの話から結核(杉元)と疱瘡(海賊)で家族を失った者同士、仲良くしようと言われ、杉元は辛い父とのやり取りを思い出します。海賊は乗員に危害は加えないと話し、平太の煙草入れを見つけ、杉元達が自身を探していた事に気づきます

杉元、海賊と手を組む

海賊と手を組む流れでしたが、背嚢の中を見られたとアシリパは弓を撃ち、海賊達と戦闘になります。川に落ちた杉元海賊は水中で死闘を演じ、海賊の長い髪が足に巻き付き杉元は苦戦します。杉元は息が持たず、潜って来た白石が口移ししようとしますが拒否します(笑)

すると唐突にピシコロカムイチェプ(鋲を持つ神の魚)・ユペ(チョウザメ)の群れが現れ、杉元は小刀を刺し流れに乗り脱出します!海賊は長い髪が船の外輪に巻き込まれこれまで…というところで杉元に救われます

杉元海賊と手を組むと言い、埋蔵金の集められた地域が限定できているなら土方鶴見中尉を一発逆転で出し抜く唯一の方法になるかもしれないと言います。海賊の情報は刺青人皮が集められたら教えてやるという事で取引成立です

アシリパはチョウザメを捌き、魚卵や脳味噌も美味です。海賊アシリパ杉元への愛情を感じ、色々詮索して来ますが、アシリパはやる事があるのだと強情です。切り身と黒い卵のオハウをヒンナ×3で美味しく頂きます

札幌では連続娼婦殺害事件の現場を調べる宇佐美高木ですが、宇佐美は自慰行為をして犯人のつもりになって探索すると、それらしき人物を発見、お互い発射し(笑)、宇佐美は華麗に避けます。高木は銃を撃ち馬にしがみつき銃を頭に向け「獲った」と感じると、何と男は再度発射し(笑)高木は目をやられ逃がします

男は更に二人の娼婦を殺し、事件は拡大する一方、男の顔とイチモツの痣という手掛かりは得たため、更に探します。高木有古を見つけ、土方側についたな?と勘繰ります。菊田からの電報を受け、鶴見中尉も札幌へ向かいます。高木有古鶴見・土方両名についても破滅しかないと言い、自身が中央政府のスパイだと明かします

札幌に役者が集結し…

土方陣営はそれぞれ扮装して金魚売りから物乞いまで様々な恰好で街に紛れて情報を得ます。石川啄木はこの一連の娼婦殺害事件をイギリスの「ジャック・ザ・リッパー」の模倣だと感じます。同様の手口であれば、40日以内に捕まえなければ犯人はどこかへ逃げてしまう可能性がある土方は言います

白石は新聞で他の事件として子供誘拐があると言い、海賊は犯人は顔に刺青の入った上エ地ではないかと言います。アシリパはあの時の飴売りだと気づき、この男も24人の脱獄囚なのです。この犯行も徐々に札幌に近づいており、多くの登場人物が集まって来ており、アシリパが札幌で何が起きようとしているんだ?と漏らしたところでこの巻は終わります

まとめ

埋蔵金への手がかりを知る男・海賊との死闘の中、海賊俺らの刺青の暗号はもう解けないという噂があると言います。しかし現段階でも鶴見中尉・土方陣営は刺青人皮争奪に執着しており、一概にそうとも言えず、結局杉元海賊と手を組む事になります

宇佐美は連続娼婦殺害事件の犯人を追い、犯人になりきり奇行を繰り出し(笑)何と犯人に行き着いてしまいます!結局逆に奇行で逃げられますが、手掛かりは得ました。この描写は文章化が非常に困難です(笑)下ネタが気にならない方は、とにかく漫画を読んで確認頂きたいです

土方陣営、鶴見中尉陣営、そして杉元陣営に事件犯人と、役者が札幌に集結しつつあります…アシリパが危惧するように、この札幌で一体何が行われようとしているのでしょうか?25巻に続きます…

おまけ

連載完結記念ということで、全国各地でゴールデンカムイ展が開催されています。

この展示会でしか拝めない展示が目白押しですので、お近くで開催された際は是非足を運んで頂きたいです。

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