「ゴールデンカムイ」4巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~レタラに執着した二瓶、つがいにやられ絶命!実は金塊は千倍の8千億!?土方の狙いは刀・和泉守兼定~

前回までのあらすじ

二瓶は罠を仕掛け谷垣が囮となり飯盒を置きます。それに気づいたアシリパレタラが罠にかかる直前で飯盒を射抜き、レタラは紙一重で二瓶の銃弾をかわします。二瓶の後ろから杉元が迫り、二瓶の犬が杉本を襲った隙に接近戦となり、杉元二瓶の指を切り落としますが、銃で頭を殴られます

二瓶に獣の糞になる覚悟は出来ているだろうな?と問われます…

レタラとつがい

白石二瓶の犬(リュウ)をなんとか追いやり、二瓶に銃を向けます。しかし逆に谷垣アシリパを盾にし、結局観念した杉元白石も捕まります。谷垣アシリパを始末しようとすると、いつの間にか杉元白石は脱走しており、谷垣は森にいては不利だと先に進むとアマッポの罠にかかります

アシリパは解毒方法はなく周りの肉をえぐり取るしかないと言い、迅速に処置します。二瓶が合流し、レタラへの物凄い執着を見せ、アシリパを連れて再度探します。するとレタラが現れ突進して来ますが、ジグザグに二瓶の銃の照準が定まらないように走るのです!

レタラは二瓶の腕に噛みつきますが、銃口を向けられこれまで…というところでつがいが現れ、二瓶は首を嚙み切られます。レタラには実は家族がおり、エゾオオカミ最後の確認例は1898年となっていますがそれは「毛皮を扱った」という記録に過ぎないのです…

手負いの谷垣も合流し、二瓶に別れを告げ、刺青人皮にし先を進みます。アシリパはアイヌの知恵で谷垣を介抱し、コタンに連れて行くというと、谷垣は置いていけと聞きません。結局コタンに連れて行き、そこで養生する事になります

鹿肉の鍋(ユクオハウ)にアシリパはあの顔で杉元はオソマ入れなきゃいいけどと言い、杉元に味噌を入れさせ美味しく食べます。鮭のルイぺ(生の肉や魚を立木にぶら下げて凍らせたもの)も美味で、鮭はアイヌにとって神の魚という程食生活の中心にあるものなのです

砂金取りが盛んに行われた事で鮭が取れなくなり、砂金取りは止められたとフチは言い、白石は俺達が探している20貫よりもっと埋蔵金があるのでは?と感じると、谷垣は桁が違う、鶴見中尉は情報将校で、様々な噂を聞き集めていると言います

谷垣は鶴見中尉の推測では囚人が聞かされていた量の千倍はあると言い、それは現代の価値で8千億円もの大金で、その事を知る土方はそれが手に入れば本当に国が作れる気がして来たろうと笑います

土方の狙いは刀・和泉守兼定

刺青人皮は地図なのか?と訝しがる杉元牛山の豪勇と同格の津山鶴見中尉が仕留めており、彼が着ていた刺青人皮が津山のものと分かります

鶴見中尉率いる第7師団は活躍し戦争で二〇三高地を占領、山頂で国旗を掲げます。鶴見中尉には軍事政権を興し指導者として武器工場を作り北海道を開墾し豊かにするという野望があり、谷垣杉元達が狙う金塊への動機のそれとは比にならないと言います

杉元が大鷲を見つけると、アシリパは捕りに行こうと言います。「アン」という鷲猟用の小屋で丸太にエサとなる鮭をくくりつけ川に渡し、鷲が丸太に止まったところをカバチリアブという鉤で捕えると言います。外せば鷲は帰って来ないので銃は使わず、鷲鉤猟をするのです

銃による乱獲で鷲はいなくなったため、昔から伝わる静かなこのやり方が正しいというアシリパ白石を湯たんぽ代わりに休みます。すると大鷲が現れ、杉元は上手く鉤を大鷲の足に絡めます。見事に大鷲を仕留めると、何と噂していたフリ(伝説の巨鳥・片方の翼が七里ある)が現れ、アシリパは掴まれ少し浮きます!

杉本の応戦でアシリパは助かりましたが、伝説は本当だったのか…と皆驚きます。大鷲は足まで煮て食べると言い、杉元達は美味しく頂きます

土方は獰猛で絶倫な牛山を連れて街へ行きます。白石も鷲の羽が高く売れ、遊女の下へ向かうと遊郭から牛山が出て来ます。白石牛山に追われ、雪の山を崩しぶつけますが牛山は構わず突進、更に大きな馬を足払いで倒してしまう程の豪胆さです

白石は咄嗟に第7師団に後を任せますが、乱戦の中手投げ弾の爆発が起こり、牛山は逃走、鶴見中尉はこっちの騒ぎは陽動、本命は銀行だと気づきます。土方は金庫に仕舞われていた刀・和泉守兼定を手にし、鶴見中尉は寸でのところで土方に逃げられます

結局白石は酔っ払いコタンに戻って来て、汚い片方の靴下もポケットに入れており、そのまま寝てしまいます

アシリパは今度はキタキツネを捕ると罠を仕掛けます

鯨漁で救った漁師が実は辺見!?

翌日キツネの罠を見に行くと白石がかかっています(笑)白石レタラを借りたいと言いますが、アシリパはこれ以上レタラを巻き込みたくないと拒否します。キツネは諦め、今度は狸を捕る事になり、「毛よじり」という道具で捕まえる事になります

巣穴に突っ込むと見事に狸が捕れます!しかし白石はどんくさく狸は逃げてしまいます。するとリュウが狸を狩ってくれていました。更にリュウは小鹿の死骸を見つけますが、ヒグマの仕業で、この小鹿を持ち帰ると臭いでコタンにヒグマが現れてしまうので気をつけなくてはなりません

リュウに目をつけた白石谷垣に犬のしつけの仕方を習い、リュウに例の臭い靴下を嗅がせ街に出ると、牛山に行き着きます。土方牛山の根城を見つけた白石でしたが、勘づかれ、牛山と揉み合いとなり、額に釘を刺しますが鉄鋼のように堅く刺さりません

土方白石を捕え、刺青を写させろと言い、仲間がいるのか問い、白石は不死身の杉元と話します。ニシン漁の時期となり、白石はコタンに戻って来て、辺見という殺人鬼について話します。目という印を死体に残す辺見に危機感を感じたアシリパは、叔父も心配になり鯨を捕りに行こうと言い出します

白石は監獄で辺見と顔見知りとなっており、珍しく白石が刺青人皮の手がかりを見つけて来たとアシリパは喜びます。海に着くとアシリパの叔父が鯨漁に加われと言い、アシリパ達は加勢します。鯨は潜っており、息をしに上がって来るところを毒モリで仕留めるのです

モリが刺さると物凄い勢いで船が引かれ、鯨は奥にいた別の漁師の船に突っ込み、漁師が海に落ちたため、杉元が必死に救います。助けられた漁師は礼を言ったところでこの巻は終わります(実はその男が辺見だったと読者には分かります)

まとめ

レタラに異様な執着を見せた二瓶でしたが、結局そのつがいにやられ命を落とします。谷垣はアマッポに引っかかり死線を彷徨いますが、アシリパの的確な処置で命を取り留めます

ここで実は杉元達が狙っている金塊が千倍の8千億あるという事が分かり、鶴見中尉の野望も垣間見えます。国家予算の三分の一もの金塊で軍事政権を興そうとしているのです。いつの時代でも戦争は金儲けになるようです

土方は陽動作戦で上手く本命の銀行で刀・和泉守兼定を手に入れます。ここで白石が臭い靴下やレタラを気にする場面がちょくちょく出て来ますが、この靴下は実は牛山の物で、この臭いを結局鼻が利くリュウに嗅がせ、牛山に行き着きます

白石は捕らえられますが、何故か杉元達の下に戻って来ます。鯨漁に行く事になり、そこで向かいの漁師が海に落ち、杉元が必死に救いますが、その男はどうやら渦中の男・辺見のようなのです!杉元達はその事にいつ気づくのでしょうか?5巻に続きます…

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