「ゴールデンカムイ」3巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~杉元決死の偽装脱出劇成功!レタラを巡り伝説のマタギ・二瓶とお互いを追う二重構造へ~

前回までのあらすじ

アシリパ杉元の靴下の臭いを嗅いだレタラと捜索をしていると、白石に行き着きます。アシリパの勘違いだと分かり、白石杉元の所在が分かると言いつつ脱走しますが、レタラに捕まります

捕らえられた杉元洋平浩平にいたぶられますが、反撃し、俺は不死身の杉元だと吠えます…

杉元の偽装脱出劇

暴れる杉元は取り押さえられ、第7師団の兵舎を見つけたアシリパ白石杉元の生存を知りホッとします。白石は得意の関節外しで侵入できるため、杉元を助け出すのに協力するから金塊の分け前を寄越すという事でアシリパと合意します

救出の段取りを組み、白石は身体に油を塗り器用に部屋に侵入します。しかしレタラの臭いで馬が荒れ、作戦は失敗します。洋平達が部屋に入って来て、杉元は一計を案じて倒しますが、腸が出てしまっています。鶴見中尉は街で一番の病院に連れて行けと馬橇に杉元を乗せます

その後洋平の死体を不審に感じた鶴見中尉は服を脱がすと腸がない事に気づき、騙されたと悟ります。杉元は馬橇を操りますが、鶴見中尉に追いつかれてしまいます。その後ろからアシリパが矢を放ち鶴見中尉は落馬、杉元は難を凌ぎます(矢毒はこぶし大の肉を切り取る事であとの肉は食べられたそうです

合流した3人は残った馬が足が付くとまずいので、桜鍋にする事になります。アシリパ馬肉は腫れや内出血を鎮静する効果がある杉元の頬に貼り、鍋では肉が桜色になったら溶いた卵に絡めて頂きます。実は杉元の味噌が入っており、オソマだと思っているアシリパはあの顔で躊躇しますが、食べると美味で気に入ります

土方はあの永倉新八と会い、牛山はただの金塊目当てじゃないな?と問います。土方達は渋川善次郎という男を仲間に入れるために赴きますが、結局虐殺し、牛山はこれが新選組鬼の副長の鬼の顔かと感じます

食物連鎖

アシリパはカエデの枝が折れたところからできたツララが樹液で甘いと杉元と食べます。アシリパはアイヌのうんちくを語りながら絶対に杉元には譲らず水を飲んでしまおうとします(笑)かんじきを作り格段に雪道を歩きやすくなり、先を急ぎます

すると鹿が現れ、杉元は発砲しますが急所を外し逃がしてしまいます。アシリパは足跡から右足を怪我している男がいると見抜きます

二瓶鉄造は得意の熊撃ちを見せ、マタギの谷垣と共に白い狼を狙っています。二瓶は200頭ものヒグマを倒したと豪語し、解体しながら、絶滅危惧種となった狼を倒すと凄みます

手負いの鹿を追い、二手に別れた杉元アシリパアシリパは崖をクワエチャラセという滑降技術で滑り追いますが、杉元が鹿を逃がしてしまいます。もう仮小屋までは戻れないため、トドマツで簡易的に小屋を作りますが、アシリパは食に貪欲で杉元は呆れます

二瓶谷垣とヒグマを調理し、血の腸詰を食べ勃起します!軍帽をかぶったままの谷垣の過去を聞いた二瓶は狼を獲ったら毛皮を手土産に故郷へ帰れと言います

鹿のオソマを目印に鹿を追い詰める二人は、連携で上手く鹿をおびき出しますが、杉元が銃を撃つのに躊躇し、仕留め損なったところでレタラが鹿を倒します。杉元は鹿の傷口がツララになっていた事から躊躇してしまい、アシリパは最後まで責任持てないなら最初から撃つなと釘を刺します

アシリパは鹿をさばき、鹿の体温に両手を入れ温まり、この食物連鎖は鹿が生き抜いた価値は消えたりしないと説きます。手負いの獲物の肉は味(特に肝臓)が悪くなると言い、レタラに食べさせます。レタラの様子を見て追手が迫っていると悟ったアシリパは全てを持ち帰らず去ります

二瓶谷垣はその肉塊を見つけ、谷垣はあの時の二人だと気づきます

小屋を見つけたアシリパ達は、そこに白石を見つけ、鹿の脳みそをアシリパに食べさせられヒンナと言います。チタタプしたり背中の肉を炙って焼いたりして美味しく頂きます。食べ物を粗末にするなとアシリパは怒り、白石は囚人の情報を手に入れたと話します

その男こそが今杉元達を追っている二瓶なのです!

お互いを追う

二瓶は例の刺青が彫られており、人を殺して囚人になりましたが、山で死にたいから脱獄したと言います。二瓶の狙いがレタラの毛皮だと悟り、杉元は金塊の手がかりが来たと笑います

二瓶達は夜通し鹿の肉塊で待ち伏せしますが、そこには狼の糞があり、狐が近づけませんでした。レタラは待ち伏せされていると見抜いているのです。一先ず腹ごしらえをし、「送り狼」について語り合い、狼の糞を燃やし、それは狼煙となります

二瓶は罠を仕掛け谷垣が囮となり飯盒を置きます。それに気づいたアシリパレタラが罠にかかる直前で飯盒を射抜き、レタラは紙一重で二瓶の銃弾をかわします。二瓶の後ろから杉元が迫り、二瓶の犬が杉本を襲った隙に接近戦となり、杉元二瓶の指を切り落としますが、銃で頭を殴られます

二瓶に獣の糞になる覚悟は出来ているだろうな?と問われたところでこの巻は終わります

まとめ

第7師団に捕まっていた杉元は争って腸が出てしまったように偽装し、鶴見中尉を出し抜き脱走に成功します。不審に思って偽装を見抜いた鶴見中尉も凄いですが、一枚上手だったのは杉元でした。アシリパ白石と合流し、馬肉を桜鍋にして美味しく頂きます

レタラに魅せられた谷垣はヒグマ狩りの名人・二瓶と共に追跡しますが、逆に二瓶の刺青が欲しい杉元とお互いを追う二重構造となります。手練れの二瓶は巧みに罠を仕掛けますがレタラも優秀でなかなか引っかかりません

最終的に飯盒の罠をギリギリアシリパが阻止し、レタラは生き延びます。後方から二瓶に迫った杉元二瓶と接近戦となり、互角の戦いとなります。不死身の杉本VS伝説のマタギ・二瓶の死闘の結末は…4巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

ゴールデンカムイはアニメ化されています。非常にクオリティが高く、人気のアニメです。Ⅰ期のOP主題歌はMAN WITH A MISSIONの「Winding Road」です。狼バンドが奏でる師玉の名曲は、作中に登場する狼・レタラを想起させますね

コメント

タイトルとURLをコピーしました