前回までのあらすじ
翌日時の扉で石山は究極の熟成肉について語り10倍の400日もの熟成を重ねた肉は白い結晶に覆われています。10キロの肉から可食部分は僅か1キロで採算が合わないので店では出していないのです。これに合わす究極の熟成ワインを須毛は「シャトー・ラフィット」1917年で物凄く貴重なものです
石山流シンプルステーキに「ラフィット」のマリアージュは暗闇に浮かぶ幻の城で奇跡の出逢いこそが「時と刻のマリアージュ」そのものだと4人で味わいみやびがつい好奇心に突き動かされこの「ラフィット」は「神の雫」なの?と雫に問います…
北軽井沢のオーベルジュでワインコンサル
佐賀空港で浦川と落ち合った遠峰達、梅津宅で「命をいただく」と有明海で採れたての生ガキを軽く火を通し「ポマール」で合わせ素晴らしい感動的なマリアージュです。さらに「やっと会えたね」と「プルミエ」と活きガキのマリアージュは「はるかなる邂逅」と表現、「神の雫」にまた一歩近づきます
記述の3枚目を読み上げ、満足した遠峰が次に向かうは「ブルゴーニュ」です。一方雫はモノポールで最高のマリアージュはワインの中に隠されたエレメントを”照らし出す光”となり得ると説き藤枝はだからこそ豊多香は「十二使徒」の戦いの後ワインと食とのマリアージュの探訪に自然に向かうよう仕向けたと納得します
雫も「ラフィット」から仏のボルドーのワインを知る事で何かが見えて来ると感じますが旅費がなく、ここで原島からワインコンサルの仕事で雫飛び付きます…場所は北軽井沢です。オーベルジュで「懐石料理」ではなく「会席料理」と「会うに席」で酒の席です
お洒落な洋館に着くとそこは間違いで迎えの「おうべるじゅ ひすとりく」は与田村流菜が若女将で美人です。クラシックで重厚なダイニングは父のこだわりで全て無垢材で作った本物です。オーナーシェフの肇は例の隣の完全洋風のオーベルジュが好評で苦戦、ピーク時の1/3以下でガラガラになってしまったと…
こだわりで日本酒しか出していなかったもののワインを取り入れる条件は国産のものという縛りで彼のこだわりが感じられます。早速フルコースの会席を試食となり、一番景色のいいお席で肇は「作法」があると手厳しいです
肇、聞きしに勝る頑固さ
贅沢な先付けで手を付ける原島に肇は箸の取り方がマナー違反だとダメ出しです。雫がスジコを食べようとすると今度は背景から食べてしまっては絶景が台無しだといちいち口煩く、折角のご馳走もマナー優先だと箸が進みません。まるでお通夜状態で流菜は泣きだし肇が客にプレッシャーかけて…と嘆きます
あくまで作法にこだわる肇に上手く伝える方法がある、ワインだって守った方がいいい作法はあると雫は理解を示します。流菜はオーディオでジャズを流そうかと思案し肇は自身の古さを感じます。そこでも演奏家は日本人でと聞きしに勝る頑固さです(笑)
母が亡くなり自分の世界に入り込んだ父のこだわりに雫はこれを日本ワインだけでやってのけるのは難題だと自戒します。隣に地元のケーブルTVが来ており瑠璃山はレポーターに豪勢にワインを提供、しかしTVの前だけで裏の顔は安物偽造ワインで客を騙すという姑息な手段です
原島は流菜の涙に惚れたのか(ギャップ萌え?)3人でワインバーに赴きそこはカード式のワインサーバーという面白いシステムです。酸化劣化ロスを防ぎながらグラスワインを提供出来る最高のシステムで人気の「四恩醸造」を飲むと巨峰だと見抜く雫、原島も負けじと「シクラメン」の花を想起、表現も超一流です
「~ヴィンヤード」を試し赤が一番の課題だと言うとオーナーはお試しあれとサーブします
TVの企画に乗ってみるときな臭く…
国産ワインのレベルも高く雫はそれでも父の会席に合うものは4~5本で道半ばです。「BOW! 」は柚子風呂にゆったり浸かるイメージで「先付け」に最適です。ここで原島の腹が鳴り今度は焼き肉に赴きます。ワインで合わせると馬鹿ウマで雫は新種の交配種?と見抜きます
「阿波踊り」の迫力ある光景そのもののマリアージュで「夢の途中」という赤ワインです。大阪のワイナリーで先代が65歳でワイン造りに目覚め一人で開墾し始めた様です。謎の交配種で法的には果実酒となり先代の夢を現オーナーが受け継いでるという意味でのパート2なのです
色々試しヒントを得た雫、翌朝庭で七輪に焼き鳥で新鮮なレバーを「がんこおやじの手造りわいん」で合わせ肇爆食い、臭みなくいける不思議で雫はこれが料理とワインのマリアージュと説きます。最高のものをプロデュースすると雫、ここで隣の瑠璃山とケーブルTVが一緒に来訪です
合同でガーデンパーティーを開催しその様子を放送したら?と提案しいい話だと流菜乗り話を進めると何と三日後という急展開、定員は合わせて30名で雫はバトルでもやるみたいだと怪しがります。事実瑠璃山はTV局にサバイバルバトルだと投げ掛けアイデアマンとして採用、嫌な雲行きな所でこの巻は終わります
まとめ
異なるルートから仏に行き着いた2人、潤沢な資金に恵まれる遠峰と違いルンペンの雫は資金難、ここで渡りに船で原島からワインコンサルの仕事が舞い込みます。ところがこれが難儀で北軽井沢のオーベルジュながら「会席料理」に強い拘りを持つ肇がとにかく国産と譲らず作法に煩いです
流菜は時代の流れに抗わず柔軟な思考を持ちますが、妻を亡くし職人として更に自分の世界に浸る肇を諭すのは難しく、雫は両者の良い部分を尊重し妥協案を示します。この辺柔軟に対応出来るのが雫の良い所で、出逢う人それぞれの良さを尊重し抜群のマリアージュに持って行く手腕は高く評価出来ます
ここでお隣さんからTV局の企画番組の提案があり流菜もいい話だと乗りますが瑠璃山の黒い顔が見え隠れし何やらきな臭いです…以前もニコ動等メディア展開で裏事情が語られたりとグルメの清さ・黒さを示唆して来たシリーズだけに、こちらもひと悶着ありそうです。20巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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