前回までのあらすじ
百合の登場で場内の男子が色めき立つ中、ノブといい感じで部屋もキープさせたから一緒に泊まろーねとラブラブです
ナオキの車は鎌倉の一軒家の会場に無事到着し、その華やかさに奈々が感動します…
狭い人間関係で揺れる各々の想い
ナナはお偉いさんに営業トークをして疲れ果てます。会場には当然ノブもおり、奈々は笑顔と感謝のメールを見て少し安堵します。タクミに見つかり、奈々の脳内は色恋ばっかりかよ(タクミは仕事ばっかりのくせに…)とすぐ帰るよう言いますが、ヤスがうちの客だと言い張り奈々は嬉し泣きします
タクミはシンに例のライターを借りカマをかけ、シリアルナンバーが一緒な事からレイラとの関係について問い、18になるまで自重しろと釘を刺します。奈々は覚悟を決めタクミに捨てられても、ブラストとの絆は堅く、出来るなら仕事を見つけて707号室に帰りたいと感じます
まるで美人局のように用意周到な百合に誘導されノブは我慢しきれず百合を抱きます。ノブの事を蔑んだミューですが、ヤスは浮わついた感じがないから好きだと言い、ヤスは色仕掛けには乗るよと大人の対応です。レイラは美しく、タクミはあんな完璧な宝物を常に傍らに置いて守る事に気を取られてるから他を大切に出来ないのかなと奈々は感じます
レンはナナを抱き、徐々に行為がエスカレートし、ナナも三途の川で待っててやるよと言い残し奈々に会いに行きます。百合はストーカー被害に悩みつつ、ノブに本名は朝海だと明かします。この日のパーティーのメインイベントはレイラのアコースティックライブで、タクミがアコギを弾きます
シンは奈々の事でノブにけしかけますが、百合は見せつけるようにべたべたしてくるので、場をわきまえるよう言うと、 一気に冷めてノブから離れていきます。ナナと再会した奈々はもうタクミの言いなりにはならないと言い、ナナは707号室の鍵がすぐにでも必要かもねと喜びます
くじけるなハチ公
レイラはシンに201号室で待つとメールを打ちます。奈々はナナの部屋で泊まれると思っていましたが、タクミが現れ連れて行かれます。レイラとシンは抱き合い、シンは自身の今までの暗い過去も全て忘れて出会い直せたら誰より僕がレイラさんを大切にするのにと話します
タクミは怒り、当てつけの様に無理矢理奈々を抱き、奈々はそれで怒りが静まるならと従順にし、傷は深まります。過去707号室でイチゴのグラスが重なって割れていた事を思い出し、奈々は取り合えず今はナナの部屋に泊まる、あたしにはあたしのペースがありますから考える時間を下さいと淡泊です
複雑に絡まる人間関係、奈々はノブと再会し、百合の事も紹介します。ノブとも様々な誤解がある中、奈々はいつも自分の事だけ、独りぼっちになるのが怖いだけだと感じます。奈々はヤスに諭され、もう一度タクミを信じてがんばると決意します
翌日酒も抜け、各々自身の立ち回りを確認し、ナナは奈々に「くじけるなハチ公、人生は七転び八起きだ」と勇気づけます。例の音楽番組の両司会の不倫が発覚したと報道されます
駆け引きも人生の一部
奈々はタクミを白金の家で出迎え、喧嘩も仲直りし、シンの事も可愛がってよと言うと、タクミはシンとレイラがデキてんぞと釘を刺します。奈々はシンの事はあたしが何とかすると豪語し、タクミのイイとこもダメなとこもひとつ残らずあたしが受け止めてあげると抱き合います
寮に戻ったヤスはランドリーでミューにバンドやってる限りナナの子守役だが601号室の女(=ミュー)の事の方が心配だと話しミューは喜びます。ブラストは営業巡業に向かい、奈々はシンにいつお灸を据えるか思案します
奈々の家族が東京に来て、白金の家に来てすき焼きを食べながら、ナナとレンの結婚の事情で奈々達が自重しなければならない事も了承し、タクミとは毎日駆け引きしながら、奈々はそれも人生だと受け入れます
ラジオの収録で大阪に来たブラスト、人気は絶大で、大雨の中大勢のファンが待っており、その中には美里(上原=美鈴の娘)もいるという場面でこの巻は終わります
まとめ
非情に狭い人間関係で複雑に恋模様が絡み合うNANAは正しく修羅場だらけでヒヤヒヤさせられます。一見誰もがハッピーな場となるはずだった合同誕生会も、多くの場面で各々がバチバチ火花を散らし、一触即発状態です
特に奈々はノブの事もあり、タクミを許せず、一旦白金の家を出ようかとも考えますが、現実的に考えると将来的な事からタクミから離れるのは難しい為、タクミの機嫌を取ったりと、微妙な駆け引きが垣間見えます
単純な恋愛ものとは一味違った作品の為、この複雑な恋模様は一筋縄では行かず、次から次へとトラブルが発生するNANA、そこがこの作品の魅力でもあります。上原美里も駆けつけた大阪でのラジオ収録、14巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
NANAはアニメ版もあります。実写版とはまた違った良さもあり、楽曲もアニメ版仕様となっており、話数も多い為実写映画以降の物語も描かれておりどなたでも楽しる内容です
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