前回までのあらすじ
一気に1-3と劣勢になりますが、リョーマは諦めず前に出て「風」を封じる動きを見せドライブBを放ちますが、真田は「侵掠すること火の如し」と凄まじいスマッシュを決めリョーマはラケットを弾かれます
1-4となり、皇帝コールが鳴りやまぬ中、真田が「絶望と共に散るがいい!」と凄みます…
真田の「風林火山」を封じる!
全国3連覇を無敗で成し遂げようとしていた立海大付属が関東大会決勝で2敗したのはあってはならない事、真田は容赦なく「火」で圧倒します。心折れたかに見えたリョーマでしたが、笑顔を見せ、全く諦める事はありません。それは青学レギュラー陣全員にも言える事です
するとリョーマは「風林火山」の弱点を見つけたと言い、真田がそんなはずはないと「火」で攻めると、前に出たリョーマが何と返球・加点してしまいます!リョーマは一本足のスプリットステップから後ろに跳んで威力を吸収して返球していたのです
「風林火山」にはそれぞれの特性があり、「火」は「風」に弱い等己の技を打ち消し合ってしまいます。これで「風林火山」を封じたリョーマは波に乗り、得意のドライブBで加点・追い上げを見せます。流石の真田もこの驚異の粘りに驚かざるを得ません
真田はリョーマからあるサムライの影を見て、この芽は摘んでおかなければならないと感じます。リョーマはかつて手塚と勝負した時に見せたサムライの鋭さで相手が絶対に返せないショットを打ってやると気張ります
リョーマに潜むサムライの影
リョーマは4-5まで追い上げますが、真田のマッチポイントに変わりはなく、前に出たリョーマに釘を刺すかのように深いトップスピンロブで加点、流れを引き戻します。更に3回連続で同じライン上にロブを放ち、「皇帝!」「あと1球!」コールが鳴り止みません
それでもリョーマは恐れず前に出て、再度ロブを食らいます…ところが球威に押されたのかロブはアウト、リョーマが15-40とします。トリプルマッチポイントを凌いだリョーマは5-5の同点とし、更にツイストサーブを囮にドロップボレーも決めます
手塚はリョーマと全力で対戦し、彼からサムライを見たと言い、竜崎は父・南次郎の事だろうと合点します。手塚はリョーマの奥底に計り知れない程巨大な何かを感じ、完膚なきまで倒し、扉を開かせようとしたのです。手塚は部長としてリョーマが全国で勝ち上がっていく為に真田と戦っておくべきだと進言していました
真田をマッチポイントまで追い詰めたリョーマはここで無我の境地を発揮します!真田は無我の境地を使いこなせるのは幸村・九州の千歳・そして自身だけだと究極の負けず嫌いを発揮し、お互いオーラに包まれます。激しいラリーの中リョーマのテニスに最大の欠点が潜んでいると真田はトップスピンロブを放ちます
青学関東大会優勝!!
決まったかに見えたこのロブにリョーマはドライブBではなくCOOLドライブで高く宙を舞い、その打球は地を這いリョーマが7-5で勝利、何とあの立海大付属を破り関東大会も優勝してしまうのです!青学は歓喜し、リョーマは胴上げされます
真田はCOOLドライブでボールの形が変形し、イレギュラーバウンドが起こる事があるとし、一か八かの賭けに出たその勇気と自信を認めます。敗れた立海大付属は一致団結して今度はチャレンジャーとして全国で青学を倒すと凄みます
3位決定戦で不動峰が六角を抑え勝利、橘が気張る中、その試合には九州のあの千歳も観に来ています!表彰式では準優勝の立海大付属が表彰を辞退する放漫さを見せ、6位:緑山、5位:山吹、4位:六角、3位:不動峰までが全国行きです
夏休みとなり、青学は六角と合同合宿を行い、海でビーチバレーに興じます。オジイ杯ビーチバレートーナメントが開催され、青学・六角混合チームを組み、罰ゲームには乾特製イワシ汁が振る舞われます(笑)首藤が岩清水?と喜んで飲むと悶絶し、乾が改めて「イワシ汁だ」と不敵です
組み合わせがリョーマ・葵、菊丸・樹、桃城・黒羽、乾・木更津、不二・佐伯、河村・天根、大石・海堂ペアに決まったところでこの巻は終わります
まとめ
諦めるという言葉を知らないリョーマは何と自力で真田のあの「風林火山」を封じてしまいます!「風林火山」にはそれぞれの特性があり、「火」は「風」に弱い等己の技を打ち消し合ってしまいます。ここからリョーマにサムライの影が見え始め、以前手塚も見たものは南次郎のそれでした
手塚はリョーマに更なる飛躍を遂げさせる為に敢えて立海大付属戦でシングルス1:真田に挑ませるように竜崎へ進言していたのです。この進言は正に功を奏し、リョーマは覚醒し、無我の境地から最終的には強烈なCOOLドライブで真田を仕留め、青学を関東大会優勝に導きます
スポーツものの漫画は地を這うような展開か、圧倒的強さを見せ優勝を突き進む展開かに別れますが、テニスの王子様に関しては王道の無敗ロードを突き進む展開が爽快です。多少苦戦はしますが、毎回知恵を絞ってワンパターンにならないように工夫が施され、分かってはいつつもついハラハラさせられるのです
この辺テニスの競技性や、青学陣営の個性を上手く掌握している許斐剛先生の手腕が大きいですね!また、大会後の隙間に今巻のようなビーチバレー等お楽しみ要素が加わるのも人気の秘訣だと言えるでしょう
緊迫した展開が続いた中、乾特製イワシ汁を掻い潜り、オジイ杯ビーチバレートーナメントを制するのは誰でしょうか?28巻に続きます…
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