前回までのあらすじ
とある戦場でガッツが殿(しんがり)を務めることになります。キャスカはグリフィスがガッツを信頼していると感じます。グリフィスの計算し尽くされた作戦にガッツは舌を巻きます。鷹の団は川を渡り、背後から敵を急襲、食料と火薬庫に火を付けます!なんとも手際の良い奇襲です。ガッツがここからがオレの仕事だと息巻きます…
ガッツ、十人長へ
ガッツは殿として大活躍しています。潮時だと悟った際、馬が矢でやられ、落馬してしまいます。そこをグリフィスに助けられ、グリフィスの馬に乗ります。追いつかれると思いきや、森を抜けると鷹の団が待ち伏せしており、大砲で一蹴してしまいます!
祝杯を挙げる鷹の団、ガッツも一目置かれます。リッケルト、ジュドー、ピピンと言った連中が今夜の主役はガッツだと宴会に連れていきます。コルカスは気に入らないようですが、グリフィスは満足気です
翌朝城の塀の上にいるガッツは昨晩の宴会を思い出しています。ジュドーが現れ、鷹の団は他の傭兵団とはちょっと違う、グリフィスに惹かれて集まった連中だと言います。グリフィスは剣や用兵術だけじゃなく、凡人には分からない確信を持っているというジュドー、鷹の団なら居場所が見つかると言います
グリフィスに呼ばれたガッツ、グリフィスは裸で水浴びをしています。水の掛け合いをして、ガッツはグリフィスの首飾りに目を奪われます。それこそがベヘリット(覇王の玉)なのです!これを持つ者は自分の血と肉と引き換えに世界を手に入れる運命にあると言います
無邪気にほほ笑むグリフィス、俺の国を手に入れると豪胆です。グリフィスの壮大な夢物語に呆れながらも心打たれるガッツ、早くも十人長に抜擢されます
ノスフェラトゥ・ゾット
黒羊鉄槍重装騎兵団が猛威を振るう中、ガッツは一騎駆けで対峙します!ガッツはその剛腕で次々敵をなぎ倒し、そこから鷹の団の猛攻が始まります。闘いは鷹の団の勝利に終わり、ガッツは一騎駆けを称賛されます。そこにキャスカ千人長が話があると切り出します。この3年二人は犬猿の仲なのです
キャスカは作戦無視の一騎駆けに腹を立てています。ガッツは詫びますが、キャスカは煮え切りません。二人の喧嘩にグリフィスが間に入り、事は収まります。グリフィスに詫びるガッツですが、グリフィスはガッツのそういうところも策の内さと返します
グリフィスは活躍から騎士の称号と子爵の位を授かります。鷹の団も徐々に名声・規模を上げていきます
戦場では不死の(ノスフェラトゥ)ゾットという男が立ち塞がります。数え上げられない程の首を獲ってきた男、死んだという噂が流れては他の戦場でまた名が上がり、100年近くその武勇伝は伝えられているのです!
たった一人の男に鷹の団斬り込み隊500人が釘付けになり、ガッツは苛立ちます。50人以上やられ、堪忍袋の緒が切れたガッツは単身城に忍び込み、ゾットと相まみえます。そこには無数の死骸と、まるで獣のような大男の姿があります
その圧倒的な剣圧に押されるガッツ、ゾットの強さは人間を超えていると感じます。渾身の一太刀に賭けるガッツは、八双の構えから同時に剣を振るい、長剣の強さが勝ち、ゾットの剣を斬り、肩に一太刀入れてしまいます!
ゾットは驚きと共に、300年の殺戮の日々でこれだけ深く剣を打ち込んだ人間は初めてだと人外の姿に変わります
キャスカの嫉妬
角が生え、毛むくじゃらの怪物になってしまったゾット、流石のガッツも恐怖を抑えきれません。圧倒的な武の前にガッツは倒れます。両肩を掴まれ、万事休す…というところで、後方からゾットは矢で射られ、グリフィス達の援護が入りますが、ゾットは死なず、めちゃくちゃに襲ってきます。グリフィスはガッツを救い、迫るゾットに二人で左右に斬り結び、腕を斬ってしまいます
しかし、ゾットは尾でグリフィスを跳ね飛ばします!斬られた腕を修復し、グリフィスを倒そうとすると、グリフィスがベヘリットを付けていることに驚き、ゾットはそういうカラクリか…と天井を開け、ガッツにこの男にとって真の友と言える存在なら、この男の野望が潰える時貴様に死が訪れると忠告をし、翼で飛んで行ってしまいます
キャスカはグリフィスの元に行き、ガッツに貴様のせいだと怒ります
ミッドラント王都ウインダムでは、結果的に鷹の団は戦果を挙げたと噂になっています。負傷したグリフィスの元に大臣やら司教やら宮廷のお偉いさん方が見舞いに来ています。今やグリフィスは常勝無敗、事実上ミッドラント最強の軍の団長なのです!
見張りを吹っ飛ばし気軽に面会に行こうとするガッツをキャスカが鉄拳制裁します。キャスカはグリフィスがガッツをあんなに気にかけていることに嫉妬しています。ガッツはしらけたと出直すと言います
キャスカの言葉を思い出しながら、猛練習に励むガッツの前にグリフィスが現れます。昨日の面会をふいにした件を詫び、なぜガッツを救ったのか問われたグリフィスが、理由なんか必要か?と答えたところでこの巻は終わります
まとめ
鷹の団でも頭角を現すガッツ、殿を務めたり、一騎駆けをしたり、早くも鷹の団の中核を担っていきます。その目覚ましい活躍や、グリフィスの厚遇にキャスカは嫉妬を覚えます。この3人の関係性が、今後のベルセルクで重要になってきますので覚えておきましょう
戦場で恐れられている不死の(ノスフェラトゥ)ゾットと出くわすガッツ、部下を多く殺られ、堪忍袋の緒が切れ、単身挑みます。ゾットは人外ともいうべき強さを誇りましたが、そこはガッツ、一太刀入れてしまいます
完全に人外の獣の姿に変わったゾット、黄金時代編では、比較的普通の人間の話が続いていたため、ここでベルセルク冒頭のような、ファンタジーというか、モンスターの登場で一気に様相が変わってきます
グリフィスがベヘリットを持っていることに驚愕し、その場を去るゾット、ここから何か例の因縁の話になってきそうな気配がしてきます
ベルセルク冒頭ではガッツとグリフィスの確執が描かれていましたが、今のところは同じ団の仲間として、何か友情に近いようなものを感じさせる中、なぜあれ程までガッツはグリフィスを憎むようになるのか疑問に感じますね。その原因となるようなことが今後描かれるのでしょうか?是非コミックスを読んで自分で確かめて下さい!!
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