『キャプテン』11巻のあらすじとみどころ|乱闘・疲弊・負傷

キャプテン11巻(集英社文庫)の表紙

キャプテン(11) (集英社文庫) [ ちばあきお ]

 

キャプテンイガラシが投球する姿が描かれています

目次

ふんばれ!近藤の巻

㊙作戦の巻

準決勝突入の巻

守りをかためろの巻

乱闘のはてにの巻

 

5話収録されています

 

キャプテン第11巻のあらすじ

キャプテン11巻は全国大会の準々決勝戦の対北戸中学戦の9回表、2死1,3塁で3番打者の吉田を迎える墨谷2中のピンチの場面から始まります

ここで吉田はセンターへのヒットを放ってまず1点返されます

そして4番打者山口を敬遠して、2死満塁で5番下山田を迎えます

ここでライトへの走者一掃の3塁打で一気に3点返されて、5対4と1点差に迫られます

続く打者にサード強襲のヒットを打たれて同点にされますが、2塁を狙ったバッターランナーがアウトになって同点で9回裏を迎えます

9回裏の墨谷2中の攻撃は5番近藤からですが、なんとサヨナラホームランを放って墨谷2中が勝利するのでした

墨谷2中のキャプテンイガラシは翌日にも準決勝戦があるのに、ミーティングに猛ノックの練習を行います

墨谷2中の準決勝戦の相手は度々全国大会に出場する南海中学です

南海中学の先攻で試合は始まりますが、墨谷2中の先発は近藤です

一方の南海中学の先発は変化球の切れで勝負する二谷です

試合は墨谷2中の近藤、南海中学の二谷の投げ合いで0対0のまま5回の裏まで来ました

5回の裏の墨谷2中の攻撃は先頭打者の4番イガラシがレフト前ヒットで出塁し、5番近藤は送りバントをしますが、これを処理した相手キャッチャーの送球が近藤の頭に当たってしまいます

ここで近藤は相手キャッチャーに向かって「ハナの下の長いの」と相手の顔をなじります

無死1,2塁から6番小室が送りバントを決めますが、3塁ランナーのイガラシは昨日の北戸中学戦の疲れがかなり残っています

7番佐藤は歩かされて1死満塁で8番イガラシ慎二はレフトへの犠牲フライで1点先制します

9番松尾はショートのグラブを抜ける当たりを放ちますが、バンザイして油断してホームに来る近藤は危うくアウトになりそうになります

近藤はここでキャッチャーに体当たりをするとキャッチャーは落球して1点追加になります

近藤は相手キャッチャー片岡が鼻血を出しているのを心配しますが、先程の近藤の発言で頭に来ていた片岡は近藤を殴りつけます

これをきっかけにして大乱闘となり、OB丸井までがグランドに降りてきます

先に近藤を殴った相手キャッチャー片岡は退場になりますが、墨谷2中も近藤が人差し指の爪をはがしてしまいました

するとイガラシは近藤を外野に入れて、自分がマウンドに上がるべくブルペンで投球練習を開始します

5回裏の墨谷2中の攻撃は2点止まりで終わり、6回表の南海中学の攻撃をイガラシは何とか0点に抑えますが、イガラシはバテきっています

そして近藤は中指と薬指でどれだけ投げられるかを知るために、ブルペンで投球練習を開始しました

 

キャプテン第11巻のみどころ

このキャプテン11巻では準決勝戦の様子が描かれていますが、今までとは少し違う見どころがあったと思います

まずは5回裏の墨谷2中の攻撃での近藤のホームへの走塁は現在であればコリジョンルールで近藤がアウトになるプレーだと思いますが、この「キャプテン」連載当時はこういったプレーも野球の醍醐味の1つという認識がありました

またこの近藤のプレーから乱闘がはじまるのですが、これも現実にあれば相当な問題行為だと思います

高校野球で言えば甲子園大会で大乱闘が起こるようなものですからね

とにかく試合の方はバテきっているイガラシが登板せざるを得なくなった墨谷2中の今後が楽しみになる終わり方でした

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