「BECK」3巻の人間とバンドの成長物語~桃子先生登場も、兵藤の魔の手が…竜介のギター修復も力也に折られ傷心のコユキ、猛練習に励む日々~

前回までのあらすじ

斉藤さんが現れ、優勝者から賞品を奪って来たと言います。買い春ツアーで東南アジアへ…コユキの夏休みも終わろうとしています…

運も向いてきたと思いきや…

竜介千葉君がいよいよセッションで音合わせします

コユキ真帆からダイブリエディから貰ったギターピックをプレゼントされます

くんは栄二竜介のバンドに入ることに決めたと宣言します!栄二は激怒します。夏休みも明け、コユキにも運気が回ってきます!産休の代替えで桃子先生という美女がやってきます。コユキが歌が上手いと聞いていた桃子先生はコユキに合唱コンクールの陣頭指揮を任せます

しかし若い経験不足の桃子先生の授業を真面目に聞く生徒はおらず、コユキは浮いてしまい、クラスのリーダー的存在の兵藤に目を付けられてしまいます。軽音楽部に興味を持ったコユキですが、にやめておいた方が良いと忠告されます

音楽室にジャガーが置いてあり、ついつい触っていたら兵藤軍団に見つかってしまいます!弾いてみろと言われ、練習の成果を発揮するコユキですが、馬鹿にされ、揉み合いになり、ジャガーが一部壊れてしまいます

すると校舎裏で北沢力也が暴れています!ジャガーの持ち主は力也だと言われ、兵藤は狡猾に内緒にしといてやると囁きます。暗雲が立ち込める中、真帆竜介達のスタジオ見学に行かないか誘われ、しぶしぶついて行くと千葉くんに、シリアル・ママのドラマー・東郷という布陣で猛練習を重ねていました。コユキも刺激されます

学園祭では合唱が最下位に終わり苦い思い出となる中、体育館でバンドが演奏しています。なんと兵藤がギターを弾いているのです!抜群の演奏力に度肝を抜かされます。しかし兵藤コユキをパシリのように扱い、音楽の話もしてくれません

力也の喧嘩を見たコユキは、兵藤のパシリとしていそいそと購買に走ります…

どん底のコユキを支えたのはギターを弾く喜び

竜介は愛器レスポール栄二に燃やされてしまいます。竜介ルシールしかないと呟きます。また、コユキ兵藤から陰湿な嫌がらせを受けます

校門で真帆コユキを待っています。BECKのファーストライブが決まったと話します。流れで斉藤さんのところでバイトしていることを明かします(時給430円!)。コユキはギター修理のためコツコツバイトをしていたのです

BECKのライブに侵入したコユキ、変装もに一発でバレてしまいます。竜介は弾痕のあるギター・ルシールを抱えています。ギターテクと言い、物凄い盛り上がりを見せています

斉藤さんからギターが直ってるから取りに行くよう言われるコユキ、喜んで向かいますが、帰り道に兵藤力也にバッタリ会ってしまいます

兵藤力也にギターを取られ、弾いていると、力也が因縁を付けられたとギターを折ってしまいます!コユキは念願のギター・竜介と仲直りするきっかけを失ってしまったのです…斉藤さんには感謝を告げながら、コユキは影で涙します

その日から憑りつかれたようにギターを弾きまくるコユキでした

釣り堀では、真帆が倉庫から本物のエディから貰ったギターを出して来ます!コユキに渡したギターが盗品のバッタモンだったことが分かります。竜介と和解出来そうな機会もありますが、コユキは逃げ出してしまいます

冬になり、BECKのライブに栄二が敵情視察しに来ています。コユキも変装して来ています。千葉のラップが冴え、圧倒的な存在感を放ちます!栄二竜介のギターの音に驚愕します

BECKのファンの子がニューヨークに行き、観光していると、犬のベックと瓜二つの犬を見つけたところでこの巻は終わります

まとめ

あまり運がないように思えていたコユキでしたが、またしても運に見放されます。桃子先生という美女の登場で俄然喜ぶも、兵藤というクラスの頭目のような存在に目を付けられた挙句、揉み合いからジャガーを破損してしまい、しかもその持ち主は番長の力也ということが分かります

兵藤は狡猾にこのことを隠匿する代わりにコユキをパシリのように扱います。とても許されない行為ですが、中学生という年代には付き物ような出来事だと思われます。読者の中のモヤモヤとしたものが、コユキの心情に重なり、なんとかしてあげられないものかと感じてしまいますね

コユキは一本気なところがあり、竜介のギターを壊してしまったことをずっと後悔しており、修理のために安月給で斉藤さんのところでバイトをしています。努力の甲斐あってギターが直り、喜んでいるとまたしても兵藤力也の魔の手に陥ります

せっかく直ったギターを目の前で折られてしまい、普通なら心折れるところでしょうが、コユキ斉藤さんに直して貰った手前感謝を告げ、密かに猛練習する様は、非常に共感を呼びます

ここで竜介コユキに渡したギターはエディから貰ったギターではなかったことが判明し、竜介も和解しようとしますが、なかなか上手くいきません。このように、BECKは必ず展開的に全てが順風満帆・即解決とはいかず、地を這うような展開を敢えて続ける漫画です。そこが漫画的に成功した所以でもあると思われます

ニューヨークで犬のベックそっくりの犬が現れます!何か関係はあるのでしょうか?続巻もコミックスを読みましょう!!

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